ボイス2110緊急指令室

『ボイス2』重藤班長の狙いは?だれへの復讐?妹の事件とは?死んだことにして成し遂げたかった目的とは?【第8話ネタバレ】

『ボイス2』第8話ネタバレ・感電死したはずの重藤雄二(増田昇太)が死んだことにして水面下で成し遂げたかった復讐とは?結局久遠京介(安藤政信)とは仲間だったの?

班長・重藤(NOPPO)は隠れて何をしようとしていたの?

『ボイス2』第8話のまとめを載せてみたいと思います。
第7話では白塗りに殺されたはずのECU班長・重藤雄二(増田昇太)が生きていた!?という展開。しかも白塗りと手を組んでいるかのような“ありえない”行動も明らかになる。
そして第8話では樋口彰吾(唐沢寿明)の相棒・石川透(増田貴久)が白塗り・久遠京介(安藤政信)の仲間に撃たれ、命を落とすという衝撃の冒頭。
まさか、撃ったのは重藤班長なのか?
石川たちや樋口たちがいたビルの、隣の建物から逃走する重藤の姿も確認され、生きていることを確信する橘ひかり(真木よう子)。

その後、久遠京介(安藤政信)からECUに110番通報が入る。
「今から人が殺される。手を下すのは私じゃない。」
久遠がいうにはそれが“重藤雄二”だという。
「あなたは最初から班長を…?」
声を絞り出す室長・橘ひかり。
「そう、生かすつもりだった」
感電死と思われたときの回想シーンが映る。
久遠は重藤を実際、しばらくの時間感電させている。
しかし途中で引き上げていた。
「お前にはまだ生きてもらう。再利用する日まで。」
代わりの人物を再び同じようにセッティングし、重藤の身代わりにしていた。
「いったい、なんのために…」
その後、通話中に久遠からECUに画像データが送られてくる。
開くと、感電した重藤が全身包帯で巻かれ、拘束されている映像。
そして彼は口にした。
「殺す、俺が、やつを殺す」
捜査一課とも画像、音声を共有する。
無線で響き渡る重藤雄二の苦しそうな言葉。
みんな思わず言葉を失う。
久遠京介は言った。
「止めてみろ、愛する人を。橘ひかり。」

重藤班長はいったい誰を、なんのために狙っているのか?
自分を死んだことにしてまで彼はどこへ向かうのか?

以下、第8話のネタバレです。

 

電話をかけてきた久遠は自分のスマホをその場に置いていき、「舞台はここだ」と残し、姿を消した。
そのGPSから殺人現場になるだろうビルをECUは特定。
現場に急行するよう指示が出ても、石川透(増田貴久)のそばを離れようとしない樋口彰吾(唐沢寿明)。
橘ひかりは自分が現場に急行するとECUを離れ、捜査一課とともにビルへと向かう。
ビルに入った際、橘はわずかに聞こえる男性のうめき声をキャッチ。
その声に従って近づいていくと、地下駐車場にてワゴン車の中に拘束した男性を押し込む、重藤雄二(増田昇太)の姿が。

銃を構え、その男性を離すよう、後ろから声をかける橘ひかり。
重藤はまっすぐに橘を見て、牽制をかける。
そして橘ひかりをまっすぐに見据えたまま、重藤はなんのためらいもなく威嚇射撃。
元恋人と相対していることを承知の上で発砲を厭わない重藤にショックを受ける橘。
結局、重藤を捕らえることはできず、捜査一課の応援が来る前に車は走り去った。

しかしそのとき、橘ひかりは重藤に拘束され、押し込まれていた男を人定していた。
その男の名前は佐野雅弘。
重藤雄二の、亡くなった妹・恵美と交際していたとされる男性だった。
そこで、橘ひかりはECUに、妹・恵美の事件の全貌を話して聞かせる。

 

一年半前、重藤班長の妹・恵美さんが崖から転落したとして遺体で発見された。
慌てて重藤が駆けつけると、自分を責めながら泣き崩れる恋人の佐野がいた。
信じられない気持ちで霊安室の扉を開けると、妹・恵美さんの変わり果てた姿が。
その日は、恋人の佐野とトレッキングに出かけていた。
しかしそのさなか、崖からの転落事故により、体にも顔にもたくさんの傷を遺し、妹・恵美は帰らぬ人となってしまった。

重藤は妹をだれより大事にしてきた。
父親がいなかったため、重藤雄二は兄の自分が恵美の父親代わりだと面倒を見てきた。
重藤の母がその後、捜査一課長・重藤通孝(藤本隆宏)の父親と再婚したとき、連れ子として家族に入ったものの、あまりうまくは馴染めず。
重藤の母が亡くなったのを機に、重藤雄二は妹・恵美と重藤の家を出た。
それからはずっと父親代わりとして妹の面倒を見ながら二人で暮らしてきた。
妹は、重藤雄二の唯一の肉親だった。

 

その後、橘ひかりは当時の恵美の遺体解剖が行われていなかったことを突き止める。
そして当時、そのことに解剖医だった久遠京介(安藤政信)も気づいた。
現在、恵美の恋人だった佐野は大手企業の娘と婚約を発表している。
彼女の方のSNSを辿ると二人の出会いは2年前。
恵美と交際していた時期とかぶっていたと予測される。
「まさか、」
ECUの面々はある推測にたどり着く。
「その証拠を久遠が掴んだ?」
橘ひかりは予測する。
「それで、重藤班長に、火をつけた…?」

 

久遠は重藤を焚き付けて妹の事件の復讐をさせようとしていた。
走り去った重藤のワゴン車をNシステムで追跡し、橘は妹・恵美の亡くなった場所へ向かっていると予測。
そして恵美の命を奪った現場・恋人佐野と行ったコテージにやってくる重藤と佐野。
本当のことを話すように佐野へ迫る。
転落でできた傷以外にも不自然なアザや傷がたくさんあることを問う。
「恵美は妊娠していた。知ってたか?」
拘束されたまま、知らないと言いのける佐野を蹴り飛ばす。
「恵美は母親になるのが夢だった。ずっとふたりで生きてきた。殺したな、妹を。」
しかし、佐野は知らない、と言い張る。
逃げ果せるとでも思っているのか、ごまかし続ける佐野の足に発砲する重藤。
「当然だろ!」
痛みに悶絶する佐野は叫び始める。
「産むって言うから。
俺の人生を邪魔するから。
自分勝手なんだよ、あんたの妹!」

下ろすように迫ったが、この子は生む、と答えた恵美。
あなたには迷惑かけないから、この子は生む、と。
その意志の固さに、佐野は表情を一変させた。

佐野は殴る蹴るの暴行を加える。
「きみが悪いんだ!」
傷だらけになりながら、逃げ出そうとする重藤恵美。
顔にも体にも傷やアザが増えていく。
そして命からがらコテージの外へ出るも、外でも体中に殴打される。
そしてそのまま崖から突き落とされてしまう。
「崖から落ちてから恵美は、半日ほど生きていたそうだ。
その半日、恵美がいったいどんな想いだったか。
ここがお前の墓場だ。」

 

そこへ橘ひかりが銃を構えて出てくる。
「久遠に利用されているだけです」
「選んだのは俺だ!」
重藤班長の回想シーンが流れる。
感電後、満身創痍で横たわる重藤のもとに、白塗りが現れ、恵美の遺体写真を差し出した。
「この腹部のアザ、転落してできたものじゃない。
事故じゃない、殺されたんだ。知らなかったようだな。」
動揺する重藤。ふいに口をついて出た言葉。
「だれに?…誰に殺されたんだ…」
「協力すれば、誰が殺したか教えてやる」、と久遠は言った。
「そいつを許すか、殺すか、選択しろ」
震えている重藤の耳元で久遠がなにかを呟いた。
それを聞いた重藤はあの言葉を絞り出した。
「殺す、俺が、やつを殺す…」

あのときの気持を再確認した重藤は強い目で改めて佐野に向かって銃を構えた。
橘は重藤の肩をめがけて発砲。
銃を落とすも、すぐに拾い、銃を構えた。
しかし顔を上げたとき、橘ひかりは重藤の目の前に立っていた。
拳銃が橘にくっつくほどの距離で向かい合う二人。
「どいてくれ…」
動かない橘ひかり。じっとまっすぐに重藤だけを見つめている。
重藤は拳銃を手から落とした。
橘はゆっくりと重藤の手に手錠をかけた。
頬をなで、生きていてくれて良かった、と涙を流した。

予想外に生き永らえたこの命を賭けて、妹の無念を、復讐を果たすつもりだった。
佐野を殺して、自分も死ぬつもりだった、と話した重藤。
しかし橘ひかりの前に、その道を選ぶことができなかった重藤は元同僚の捜査員たちに確保され、連行された。
「生きていてくれて、良かった」
橘ひかりの言葉は、全視聴者が想った気持ちでしたね。
良く分からないですけど、白塗り・久遠京介(安藤政信)が焚き付けた人物たちの中で、歴代の中でも圧倒的に優しい、温かい愛情深い、殺人に向かない人物だったように思えますよね、重藤雄二。
一番、火を付けるには人として程遠い相手というか。
“こちら側へ”行くには一番対極にいる人間というか。
でも本来の久遠の狙いとしては、重藤の復讐にECUたちは間に合わなくて、重藤は人殺しとなり、最後に自分の命にもケリを付けて、助けられなかった橘ひかりは二度も重藤を目の前で失う。目的は達成されなかったけどその目的は「橘ひかりを絶望させること」だったのでしょう。

でも、ECUは間に合ったし、重藤は生きていてくれた。
これであとはすぐにでも久遠京介が捕まれば、重藤雄二の未来はまだまだあるんだと希望が見えました。樋口たち率いるECUたちに頑張ってもらいましょう!!
次回も待ちきれない!!!!
ちなみに第8話で判明した久遠京介の共犯者についてはこちらでまとめています。
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