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【コロナ対策】矢口史靖監督『サバイバルファミリー』に学ぶパニック(非常)時を生き抜く方法とは!【映画ネタバレ有り】

【新型コロナウイルス対策?】【大地震対策?】矢口史靖監督作品『サバイバルファミリー』をアマゾンプライムで見た感想!!休校中の子どもたちへの防災意識にも!!停電・避難・買いだめ・自給自足・水なし・食糧なし・震災予防の備蓄に必要なものは?このパニックをどう生きる?

水なし・食料なし・電気なし・サバイバルを生き抜くには?


いま現在がまさしくドラマかのような、映画かと錯覚するような、世界中で未曾有のパニック状況に置かれています。
必要以上にパニックになることはないけれど、冷静に、出来ることはしていきたい。
でも現状、全世界を持ってしても分かっていることは、我々に具体的に出来ることは、手洗い、うがいのみ。そして医療崩壊を防ぐこと。
【新型コロナウイルス】パニックの今日では、出来ることはせいぜいこの程度。
せめて一人一人が体調を崩さないよう、各自がしっかり体調管理。
実に、曖昧。
そりゃあ不安にも襲われるっちゅうねん!!っていう話しですよね。

また、休校中の子どもたちは確実に体力・筋力が落ちている予感なので、太陽を浴びることもとっても大切。なるべく過剰なストレスは避け、どんなつらい状況下に置かれても明るく楽しんで生きることが重要です。こんな時だから家族で出来ることを楽しむというのも賢い生き方・過ごし方です。
今回世界中で起きているパニックの原因は【新型コロナウイルス】ですが、災害や突発的な出来事はいつでもどんなときでも、どのようにしていても起こり得ます。
そんなときに備え、日々の自分たちに出来ることは何なのか、まとめてみたいと思いました。コロナのこの状況で地震が津波がこないことをただただ、祈るばかりですが。

そこで、休校中ということもあり、子供たちとアマゾンプライムで映画を見たのをきっかけに、防災等についてを改めて書き出してみたいと思いました。
『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』でお馴染み、矢口史靖監督作品の『サバイバルファミリー』という映画です。

『サバイバルファミリー』(2017年)
監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
出演者:
小日向文世(役:鈴木義之)
深津絵里(役:鈴木光恵)
泉澤祐希(役:鈴木賢司)
葵わかな(役:鈴木結衣)

映画『サバイバルファミリー』の簡単なあらすじ・ネタバレはこちら!

まずは映画の簡単な説明から!

都内に暮らすごく普通の4人家族。鈴木家。
会社員の父親(小日向文世)と専業主婦の妻(深津絵里)。
いわゆる普通の大学生の息子(泉澤祐希)とイマドキ女子高生の娘(葵わかな)。
そんな普通の暮らしはある日、一変した。
電池も止まり、時計も止まり、あらゆる電気が使えなくなっていた。
父の部屋の目覚まし時計は深夜の3時を差して以降、止まったままとなっている様子が伺える。おそらく深夜3時頃になにかが起きたのでしょうね。
停電だけならまだしも携帯電話まで、液晶画面がつかなくなり、一切の情報が得られない状態に。もちろん水道からは水も出ない。
近所同士のやり取りではガスまでもが使えないという。
そして他には車(バッテリーが駄目でエンジンがかからない)、もちろん電車も空港も動かず。移動手段は完全に絶たれ、使えるのは己の足か、自転車のみ。
水道局の貯水槽へ水をもらいに並んでも、水を汲み上げるポンプが動かないと言われ、水にさえありつけない。

真っ暗いお店へ買い物に行けば、レジが使えないため、現金のみのやり取り。
店員は電卓やそろばんで一つずつ手計算。
結果、このまま日が暮れるのではないかというほどの長蛇の列に。
それほど時間をかけて並んでも買えるものは火を使わないで食べる事ができる冷たい食事。
もちろんお風呂には入れず、洗濯もできず、ろうそくの灯かりだけで夜を過ごす。
トイレは水が出ないため、お風呂の残り湯を使って流す。
道路は道を歩く人のためのものとなり、自動車盗難まで起きる異常事態。

それでも何日かは凌いでいた。数日のうちに戻るだろうと考えていたから。
しかし、事態は変わらないどころかどんどん食糧は底をついていく。
同じマンションからは一人、また一人と、食料を求めて田舎へ帰っていく人達が増えていく。ここにいても何も出来ない。食糧も底をつくばかり。
そこで鈴木家は母の実家・鹿児島へ行ってみようと思い立つ。
飛行機も動かない現状、4人は自転車にまたがり、目的地へと走り出す。

通り過ぎていくコンビニには「水」がお店の外で大々的に売りに出されている。
「水 1本1000円」
まだまだ元気な鈴木家はそれらを見送って進んでいく。
まだ体力もあるし、次のコンビニでまた考えたらいいや。
次のお店のほうが安いかもしれないし、そんな思いだったかもしれない。
「水 1本2000円」
「水 1本2500円」
しかしそんな予想は見事に裏切られた。
道を進むにつれて水はわずかな物資となっていき、金額は跳ね上がっていく。

停電の日にちが過ぎていくに連れ、事態は深刻化。
ついにはお金や高価なものは一切価値を持たず、食糧との物々交換でなければ他人とのやり取りや、食べ物、飲み物の調達は出来なくなっていく。

途中、これぞサバイバルファミリーといったいけすかない斎藤家に遭遇。
サバイバルに精通しているらしいその4人家族はこの状況を楽しむように過ごしていた。
斎藤(時任三郎)からサバイバルの極意を学ぶ鈴木家たち。

その後は空腹の限界、極限状態だった鈴木家の目の前に1匹の豚が現れたことで、新たな出会いを果たす。養豚農家の田中(大地康雄)という男性。一人で自給自足の生活をしており、そこでお世話になる鈴木一家。
養豚農家にかかる様々な仕事を手伝い、その代わりに食事を頂くことができた。
その中で鈴木家は豚をさばくという体験をする。豚を育てる、生きるためにさばく、それを食べ、生きていくということを実感する子供たち。
そしてやがてそこを離れ、再び鹿児島を目指すため、一行は自転車を走らせる。

停電から108日目、ようやく鹿児島へ到着。
その後、停電から2年半までを鹿児島で過ごしていた鈴木家一行。
昭和初期のような素朴な生き方で、いきいきと地域で助け合って暮らす鈴木家家族たち。
魚を獲り、農作物を育て、糸で織物を縫い、携帯もスマホもない子供たちは畑の周りを追いかけっ子をして遊んでいる。皆が生きるために必死で協力しあわないと生活していけない。
そんな、今の現代人が忘れかけていた、人と人とのお付き合い、物がある感謝、なにもない質素な生活の中にある幸せを噛みしめるように生活していた。
やがて2年半が過ぎたある時、突如、停電が復活。
電池も使えるようになり、時計も動き出し、家には光が宿り、止まっていた時が動き出した。

鈴木家はその後、東京の自宅へと戻り、かつての生活がまた始まった。
父は自転車通勤をするようになり、母は苦手だった魚をさばくことを日常的に自然とやるようになり、息子はスマホよりもギターを抱え、娘は鹿児島で教わった織物を好んでするようになった。これまでと変わらない東京での日常だが、それぞれが少しだけ成長した鈴木家だった。

 

サバイバルファミリーの教訓とは!移動手段は?自転車いろいろ!

まず、感じたのが移動手段でした
もともと農家さんのようにその場を動かずとも生きていける環境にある方は移動手段はあまり関係ないのかな。
でもやはり自転車は大事だな、と。これは強く思いました。
どこまでも自分の足で漕いで行ける体力と筋力、そして自転車。これ必須だな、と。
そこから移動しないで生きていける方でも家族が急病になったら自転車で誰かを呼びに行かなくてはいけませんからね。救急車なんて来れないだろうし、もちろんあの状況じゃ電話も繋がりませんしね。お医者さんまで行って呼んでこれる体力と自転車は必須です。

劇中では小日向父は自転車の荷台を、妻・深津絵里が座れるようにいじっていました。
それでも4人家族で鈴木家には自転車が3台しかなかったので結構な得策でした。
後ろで座っている人は疲れないし、途中、交代して女性が漕ぐことも出来る。
体力が有り余っている子供たちとはわけが違いますからね、大人や主婦は。
筋トレも大事(笑)!!

劇中のものとは全く違いますが、例えて言うならこんなイメージ。
イメージとしては荷物もしっかり詰めて、人が乗っちゃっても大丈夫、みたいな。
こんな感じはかなり強みな装備になります。備蓄した荷物もしっかり詰められます。

 

 

これもまた劇中のものとは全く違いますが、上に貼ったのは自転車に取り付けられるベビーカーなるものです。赤ちゃんを乗せて安全に走ることが出来ます。
暑さ、寒さも安心な作りが嬉しい!
取り外した後はそのままベビーカーとしても使えるようです。
他にも、お写真は挙げませんが、ペット用なんかもあるみたいです。

ちなみに映画の中ではペットの犬をお家に置き去りにして行く家族もいました。
今日明日、自分たちの命も保証できない中、ペットの食べ物まで用意する余裕も時間もないのでしょう。非情で無情ですが、そういう事態だったんだな、と。
しかしこういう映画を見て備えておくことは出来ますよね。
悲しい出来事は防ぐことが出来るかもしれない。

サバイバルファミリーの教訓とは!水の確保は?

やっぱり生きるためにはとにかく水です
劇中に登場した居候させてもらった農家さんの井戸水は感動でしたね。
きれいな水を飲める、っていうありがたさ。
途中、川の水を小日向父が飲んで、その後すぐ大雨に振られたことで、お腹を冷やしたんだか、川の水があたったんだか(両方か?)下痢ピーでした。
大雨の中、土手のような場所で、やむを得ず用を足しました。
水は生きるために欠かせないものだけれど、悪環境のもとでは時として命を奪う可能性もあります。
やはり安全な水でないと恐ろしいですよね。
非常時に川で他人が何をしているかなんて分かったもんじゃないですからね(笑)。
なので、震災で浸透しましたが、水の備蓄は外せませんね。
でも、井戸、やっぱりいいなぁ(笑)。

それからお風呂の残り湯が大事だな、と思いました。
小さなお子さんがいる場合、残り湯はキケンなので、早いうちに抜いてしまうおうちがあるかもしれません。ですが、水不足状況下では残り湯すら貴重でした。
最初は何日かのことだと思っていたので深津母は残り湯で洗濯をして使っていましたが、長期化を見ると洗濯は後回しかな、って思いますね。結果論なので難しいですが。
とにかくトイレですよね。水があるのとないのとではトイレが使い物になるかならないか、全く変わってくる。そして使えない場合、その処理は大問題。トイレを流すためにきれいな水のペットボトルを開けてしまうのは許されない。しかし生理現象は誰にも止められない。
昔のぼっとんを作り出すか?ってところまで及ぶ話しです。

また、鈴木家子供たちはカー用品コーナーからバッテリー補充液を、精製水だから多分大丈夫、と飲んでました。これはちょっと怖いものがありますが、背に腹は代えられない事態だったので、この潤いは神だったでしょうね。

サバイバルファミリーの教訓とは!火は?暖を取れ!

いけすかないサバイバル家族、上流階級的な斎藤家(時任三郎・藤原紀香)との出会いで、得た教訓が有りました。

・いちばん大事なのは【体温】。
・次に【水】。
・その次に【ポジティブな心】

一番はまず体温の確保。
体が冷えて、体温が奪われていくだけで心は働かなくなり、思考も停止していく。
まずは熱を作り出すこと。暖を取ること。
次に水、特に温かいものを摂ること。
そしたら前向きな心で、この状況を楽しむこと。

そして斎藤妻(藤原紀香)からの教訓は雑草も食糧になるということ。
土から直に生えている草はたいてい大丈夫、とのことだった。
う~ん、これもなかなかお腹壊したり、命を奪う可能性も捨てきれないので素人は手を出さないほうが賢明なような。背に腹は代えられないのですが…。
その他には燻製の技術も教わりました。

熱の確保としては、
・カセットコンロ
・マッチ
・ろうそく
・発煙筒

などが目からうろこでした。
小日向父は原始人ですら出来たんだから、俺達だって出来るだろう、と意気込んで木をこすり合わせ、火をおこそうとしていましたが、なかなか苦戦していました。
現代の人はやはり懐中電灯があるので、ろうそくやマッチの備蓄はしていないかもなぁ、と思いました。それだったら懐中電灯と乾電池の備蓄しちゃうよなぁ、と。
ろうそくやマッチはとても危ないものなので、保管にも気をつけないといけないし、小さい子がいるお宅では使用時にもかなりのキケンが伴いますが、やはり、【火】【暖】【熱】は欠かせません。
細心の注意が必要ですが、これは持っておくべきものだと思いました。

発煙筒は火はもちろんですが、何かあったときに遠くの人に危険を知らせるためや、はぐれた家族と再会するきっかけにもなり、すぐれものだと思いました。家族一人に一つは持たせておくべきものだと感じました。

まとめ

色々書き連ねましたが、どんな災害がどんな時に起きるかなんて、誰にも予測ができません。
停電だけでなく、地震が来てしまったら、備蓄はすべて潰れてしまう。
しっかり自宅では対策していても、どこで遭遇するかは分からない。
しっかり備えても津波ですべて流されて、無一文になる。
世界中で同時に起きてしまうと田舎に帰るという選択肢すら無意味。
どんな状況になるか、考えたらキリがありません。
これから何が起こるかなんて誰にもわかりません。
世界は、人類は、常に、疫病、自然災害とともにあります。
その闘いは歴史でもあり、現在でもあり、また未来でもある。
しかし、なにか出来ることはある。きっと守れるものもある。
そう思い、考えて行動していくしか有りませんよね。

ちなみに映画の一斉停電の理由は明らかになっていません。
2年半後のテレビでは【彗星の異常接近が原因か?】とか
(接近してどうなったのか!?)
【太陽フレアが原因か?】とか
(太陽フレアって手動の手回しライトもだめになるの?)
【発電所などを狙ったサイバーテロの可能性も?】とか
といろいろな専門家たちの声も上がりましたが、結局は確証がなく、不明だと発表されていました。

劇中の中で、最後の方に登場した【蒸気機関車】だけは走ることが出来るのが救いでした。
楽に大勢が移動できる文明のなんと素晴らしいことか、と思いました。
しかし結局は素朴な生き方をしている皆が眩しく見えて、こんな世の中だったら平和なんじゃないかな、なんて思いにもなりました。
なんだか、スマホ卒業しようかなぁ~なんて。極論すぎ!!!?
長くなりましたが、今現在の状況も、明日どうなるのかわからなくなり、不安になることも多いですが、冷静に、出来ることを続けていきましょう。
そして助け合って、命を守っていけるように、情報に耳を傾け、体調管理をしていきましょう。一刻も早く、この事態が収束していきますように。