病室で念仏を唱えないでください

『病室で念仏(ねんとな)』松本先生(伊藤英明)はクビ?暴力事件?虐待?無期限の出勤停止処分になったのはなぜ?理由は?【ネタバレ】

『病室で念仏を唱えないでください』ネタバレ・松本先生(伊藤英明)はクビなの?病院を追い出された?警察に捕まった?謹慎処分はどうして?きっかけは?小学生が虐待で子宮外妊娠を?

第5話ネタバレ・松本先生が病院を辞めちゃったのはなぜ?僧侶一本になったの?いない理由は?

『ねんとな』第5話では松本先生があおば台病院からいなくなっており、働けない事態になっています。どうしてだっけ?警察に捕まった?暴力事件を起こした?
その理由を第4話から遡って載せてみたいと思います。
第4話では松本先生が夜に公園で一人でいる小学生を見かけます。
真っ暗な中、大人もいず、たった一人、しかもその男の子の体中には無数のアザが見受けられる。虐待の恐れがあるのでは、そう感じた松本先生は逆に(幼い男の子の体をやたら触っている)不審者として警察に事情を聞かれてしまうが(笑)。
その後、なんとその男の子のお姉ちゃんだという小学生の女の子、品川愛羅(石田凛音)ちゃんが学校の先生に付き添われ、救急救命センターに搬送されてくる。

あの夜の公園の日の松本先生の訴えにより、この小学生の男の子とそのお姉ちゃんは親元を離れ、児童養護施設へ行くことが決まっていた。
そしてその後、久し振りに学校に来てくれたという愛羅ちゃん。
学校の先生はその後の施設での生活の様子などを聞いていたのだという。
すると突然愛羅ちゃんはお腹の右側を痛がり始めたのだと、説明。
愛羅ちゃんは汗びっしょりで、声も出せず、声がけにうつろに頷くだけ。

抱き抱えたときに、愛羅の性器からの出血に気づく松本先生。

松本:この間、かいと(公園で出会った小学生の弟)くんに会ったよ
愛羅:かいとから、聞いたよ…
松本:なにがあった?
愛羅:私が、私が…
松本:愛羅ちゃんはなにも悪くない、悪くないから。

頭を優しく撫でる松本先生。
涙溢れていく愛羅。

松本:愛羅ちゃんのせいじゃないから。
愛羅:おとうさん…、おとうさん、悪くないから…おとうさ、
松本:分かった、分かった、一緒にがんば…

松本:もうたくさん頑張ってきたよな。大丈夫。安心して。

大粒の涙がこぼれ落ちる愛羅。目を閉じた。

腹部膨隆あり、月経ではない性器からの出血。
松本先生は子宮内エコーを確認。
するとやはり。
子宮の中に胎嚢を確認する一同。
愛羅ちゃんは子宮外妊娠をしていたのだった。

その後、心静止、愛羅ちゃんは息を引き取る。
涙も乾かないうちに、愛羅ちゃんは帰らぬ人となった。

すべてが終わった後、あおば台警察署の刑事たちが入ってくる。
それと同じ頃、愛羅ちゃんの母親と、義理の若い父親がフラフラと入ってくる。
小学校の先生と刑事たちは両親に近寄り、話し始める。
今まで何をされていたんですか?
教師と刑事が若い父親に詰め寄る。
「お父さん、ご自分が愛羅さんになにをされたか分かっているんですか?」
うろたえ始める父親。頭が追いつかない様子の母親。
「まさか、あいつ喋ったのかよ?
なんだよ、子供のいう事信じてんの?
あいつから誘ってきたんだよ!」

それを聞いていた松本先生はその男に詰め寄り、殴り飛ばした。

痛みの響く自分の右手を見つめる松本先生。

 

―――この手は人を助けるための手なんだ―――

 

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ということで、ちょうど警察もいるこの状況、みんなの前で暴力事件を起こしてしまった松本先生は、処分を受けることになってしまったのでした。
こういうクズな大人がいるんだな、とドラマやニュースで毎回考えさせられるのですが、本当にいなくなりませんね、こういう種類の人間。
被害者がいつも力のない、知識のない、生きる選択肢のない、小さな子どもたち。
そして最後まで親を守ろうとする。
自分を傷つけてでも親を庇おうとする。
いつまで求めても貰えない愛情を、いつもいつも待っている。
本当に悲しすぎるお話でした。
こうして病院の救命医師としてのお仕事を離れることになった松本先生。
人を救いたい気持ちが止まらない松本先生はどうなるのでしょうか。
でも、あの時の松本先生は絶対に間違っていなかった!!
でもああやって殴られても、人から軽蔑されても、気付かないのがクズ。
何も変わらない、自分がなぜ悪いとか、なにがどうとか、考えもしない、それがクズ。
先生が手を痛めても、心を痛めても、命が失われても、変わらないのがクズ。
先生の震えるほどの悔しさや苦しさはきっとあの父親には届かないんだろうな。