ラジエーションハウス

『ラジエーションハウス』最終回・五十嵐唯織(窪田正孝)の最後の決断は??大きな愛の行方は??【最終話ネタバレ】

『ラジハ』11話ネタバレ・医師法違反に問われた?医師免許を持った放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)の処分は??ラジエーションハウスを離れる決断??甘春病院を解雇??杏ちゃん(本田翼)との恋の行方は??

とうとう終わってしまいましたね、寂しい!!
『ラジエーションハウス』のみんなにすぐにでも会いたい!!
さて、そんなラジハ最終回をここで改めて載せてみたいと思います。

太っちょでいじめられっ子だった幼い頃の五十嵐唯織(窪田正孝)を助けてくれたヒーローみたいな初恋の人、甘春病院で働く放射線科医の甘春杏(本田翼)。
その杏の働く甘春病院で放射線技師として働く唯織。
最終話では杏の父、病院の前院長である正一(佐戸井けん太)の病気が無事判明致しました。
治療に当たる杏だが、直前になり、動かなくなってしまう。
病院内で経験のある医者はおらず、ましてや杏にとっては実の父。
絶体絶命のピンチ!!
しかし、それを救ったのは医師免許を持ちながら、放射線技師だった五十嵐唯織。
「大丈夫です。僕は医師免許を持っています。ぼくがやります。」

こうして最大のピンチを救い、正一は専門の医師のもと治療を受けることが出来た。

しかし、このことが新聞記者にバレてしまい、甘春病院はマスコミの格好の餌食に。
すぐさま、技師が医療行為をおこなったとして「医師法違反」を責め立てられ、雑誌やTVで取り上げられたことによりネットも大炎上、受診のキャンセルも相次ぎ、提携病院の医師も派遣されなくなってしまう。

本当は医師だったことを知ったラジハの仲間たちも急によそよそしくなる。
自分の起こした騒ぎのせいで提携の医師たちが引き上げていることを辻村先生(鈴木伸之)から聞いた杏がショックを受けている様子を見た唯織。
「困らせてばっかじゃん」

こうして唯織はこの病院を救うため、杏ちゃんを守るため、新たな道を選ぶ。

そもそも、大森現・院長(和久井映見)が放射線科の世界的権威・ピレス教授のもとで研究していた唯織を甘春病院に雇う際、ある約束を交わしていました。
医師免許を持っていることを知っていた大森院長は、もしあなたが医療行為を行ったとき、その時はあなたをうちの放射線科医として改めて迎え入れる、と。
その約束の同意のもと、唯織はずっと放射線技師として奔走してきました。

そして今回、必要に迫られて、どうしても堪えきれずに医療行為を行ってしまいました。
本当であれば、ここに採用してくれた大森院長との約束(放射線科医として改めて働き始めること)を果たすべきだったのかもしれません。
しかし、唯織はそうはしませんでした。
同時期に、ピレスが新しいAI読影の研究チームに「技師として」唯織を迎え入れたいと声をかけ続けてくれていました。
唯織は選びました。「技師として」生きる道を。

世界一の技師になりたい、と。

大森院長に伝えます。
僕を解雇して下さい、と。
こうして唯織はピレスのもとへ行く決断をします。
なぜ???

唯織の軸はずっと変わっていませんでした。
幼い杏ちゃんは唯織に言いました。
杏:《私ね、お医者さんになるんだ、パパみたいにどんな病気も見つけるお医者さん!》
唯織:《僕もなる!》
杏:《ダメ!病気を見つけるにはね、カメラマンがいるんだって》
唯織:《カメラマン?》
杏:《だからね、唯織はね、世界一のカメラマンになって、私のお手伝いをするの、わかった?》
唯織:《うん!》
だって22年と128日前からの約束だったから。

放射線技師として杏ちゃんを支えること。

五十嵐唯織の中はずっとこの想いなのです。
昔も今も。
自分を助けてくれたヒーローみたいな杏ちゃんを支えたいんです。
同じ舞台に上がることではなく、権力を持ちたいわけでもなく、称賛を得たいわけでもない。ただ目の前の患者を救いたい、杏ちゃんのために世界一の技師でいたい。
大森院長との約束もあったが、一度でも放射線科医になってしまうと杏ちゃんとの約束は破られてしまう。自分には寄り道している時間はない。
技師として努力するための時間しかない。
杏ちゃんとの約束のため。余計なことに使っている時間はないのです。

自分のせいで患者さんが激減して、医師もいなくなる。
杏ちゃんを支える男になって帰ってきたはずだったのにこれじゃあ迷惑をかけているだけだ。そう思った唯織は処分を受けたとして自分が去れば、提携医師も戻ってくる。甘春病院はこれまで通りの日々が帰ってくる。そして自分はもっと大きくなるために突き進む。
これが最善の道だと判断したのでした。

 

いざ、手術で動けなくなっちゃった杏ちゃんを一度は救っているのだから、ちゃんと支えたことになると思ったんですけどね。あんな意識障害を起こすまで気付かなかった自分を唯織は責めてましたが、そこはなんだか違うような。僕がもう少し早く気づいていれば、なんて言ってましたけど、少しおこがましいぞ、じぶん!と唯織に言いたくなってしまいました(笑)。
唯織はただひたすら患者のことを思ってひた走る姿が魅力的なのに、今回は自分を抑えて、みんなを守るような形をとってちょっとあれ?って印象でしたけどね。
でもそれくらい唯織の中では杏ちゃんがすべてだったのでしょうから、分からなくもないような。でも唯織のいつもの勢いがなくてちょっと寂しかったかな。物足りない感も。
周りの声なんて聞かずに真実だけを求めて突っ走るのが唯織のいいところなのに。

みんなに急によそよそしくなったラジハの面々も戴けなかったなぁ。
確かに隠し事されたっていう事実はすぐに受け入れられないだろうし、「あぁ、いいよ、そんなの!いいよいいよ!」ってすぐには言いたくなかったのかもしれないけど、でもみんなで無視みたいなシーンが凄く許せなかったなぁ。あの空気が悔しくて仕方なかった。
許せないくらいみんな唯織のことが好きだったんだろうけど。
ちょっとラジハのメンバーにイラッと来たな(笑)。

最後まで杏ちゃんを守りたい、唯織がとても可愛かった。

医師の権力よりも、医者のお給料よりも、初恋の人との約束のほうが上回っちゃう唯織、可愛すぎた!!!