『ラジハ』第9話ネタバレ・甘春杏ちゃん(本田翼)が倒れた原因は??病気??ケガ??診断名は??
第8話ラストでエスカレーターの上部から派手に転げ落ちた放射線科医の甘春杏(本田翼)。
過労続きで寝不足の毎日、頭痛に悩まされながらも激務な日々。
そこへ放射線技師のエンケンと大森医院長(和久井映見)の五十嵐唯織(窪田正孝)についての話をバッタリ聞いてしまう。「あいつは優秀ですよ、技師としてだけでなく、医者としても」。
その予想外の言葉に衝撃を受ける杏。思考停止。
エスカレーターに乗りながら、これまでの唯織を思い出そうとする。
ハッとさせられたこと、助けられたこと、これまでの彼の熱意を。
しかし頭がうまく働かない。
そしてついに意識を失い、エスカレーターの上部から派手に転げ落ちてしまう。
ここまでが第8話でした。
その倒れたあとからが第9話です。
頭部CTを撮るも、脳に異常はなし。
軽い脳震盪のみというだけの診断。
一応検査入院だけしておきましょう、という鏑木先生(浅野和之)の診断。
こうして杏ちゃんは入院。
その後、転げ落ちた際に痛めたであろう右肩の痛みが強いことが分かり、そちらの検査をメインに進めることに。
整形外科の辻村駿太郎先生(鈴木伸之)が撮った写真を読影。
診断名はバンカートリージョン(亜脱臼)。
しかし肩に熱を持っている様子と肩関節の不安定さが強いという唯織。
このままにしておくと重い機能障害が残る可能性があるという。
そしてその後もっとしっかり調べるための再検査。
その結果、やはり肩関節に亜脱臼。動揺も強い。
これだけ不安定性があると保存的治療を続けていても症状が残っていただろうとの辻村先生の診断。
関節鏡によるオペをおこなうことになる。
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結果、杏ちゃんは重篤な病気とか死んじゃう的なフラグではありませんでしたね。
良かった!!頭痛も疲れによるものからといった感じで、大きな病気の原因ではありませんでした。あくまでメインは倒れたことによる肩脱臼の検査、手術に置かれました。
勝手な行動をとる技師(唯織)に苛立ちを覚えるも、目の前の患者に対する一揆入魂の放射線技師たちの姿を見せられ、考え方が変わっていく辻村先生。
そしてついには唯織に背中を押され、殆ど経験のない杏ちゃんの手術まで成功させることができました。公私ともにライバルとしてこれからの切磋琢磨していくのではないでしょうか。すごくいいドラマですよね。
やっぱり毎日仕事してると疲れるじゃないですか(笑)。
今日は写真撮る集中力が出ないなって日もあるし、面倒な患者は張り倒したくなるし(笑)、自分自身が体調良くないなって日もあるし、同僚と喧嘩して気まずいなって、仕事やりずらいなって日もある。でも目の前の患者さんにはそんな病院で働く技師や看護師やお医者さんたちの都合なんて関係ないわけで。
今日生きるか死ぬか、なにも知識がない私たちはドキドキ心臓が破れそうなくらい怖い思いで病院へ行くわけで。そこで医者が癌と言ったらもう人生が終わるって思うし、大丈夫だと言ったら大丈夫なんだと安堵するし、もう先生たちを信じるしか、生きる方法がないわけで。そうなったときに、こんなふうに懸命に視えない病気を見つけようとしてくれる人たちがいるっていうのは本当に尊敬というか、ありがたいことで。
唯織の同僚たちはみんな基本同じ思いをもって働いているので、見ていてすごく気持ちがよいです。素晴らしいチームワークだなって毎回思います。
辻村先生みたいに周りの声とか、自分を上から押さえつけてくる言葉に揺れちゃうのが普通の人間ですよね。辻村先生全然悪くないです。周りもみんなそういう人ばかりだったし、何より父親がそうだったし、そういうものだと思って生きてきても不思議はないです。
唯織は医者としても技師としてもかなりの経験や知識を持っていて、勉強熱心なのもあり、自分の診断や疑わしいと思う部分には妥協を許さず、自信をもって調べたほうがいい、と相手がだれであろうと言うことが出来ます。しかし知識がなければ現時点で視えなければスルーしちゃいますし、自分に自信や経験がなければ、こんないち技師が一人で声を上げたところで力はないよなって胸にしまい込んじゃいます。
普通の会社でも多いですよね。声を上げたら叩かれるかもしれないな、自信はないけどなんとなく違和感を感じていて、でもよくわからないままこの案件の全責任を取らされるかもしれないから、押し付けられちゃうかもしれないから、やっぱり声を上げるのは辞めておこう、みたいな。
普通の人はそう思いがち。でも唯織はこれまでの経験と、人を救いたい熱意と、しがらみを気にしないフランクさでいつもまっすぐ前に進む。それが見ていて本当に格好いい!!
自分もこうでありたいと思いました。こう生きていたいな、と。技師ではないけど(笑)。
周りのこととかしがらみとか、ついつい考えすぎちゃうので。
目の前だけを、今やるべきことを、集中して、雑音ばかりに気を取られず生きていきたいな、って。
そういうことが、場所とかかたちとか、立場とか、そんなこと関係なく、「どう生きるか」「なにをするか」「そのペンで何を書くか」ということに繋がっているのではないかな、と。そんなことを思った第9話でした。