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心臓の老化を止める!?「GLP-1」とは?糖尿病にもダイエットにも!?

心臓の老化を止める!?「GLP-1」とは?【たけしの家庭の医学】でも紹介!さらに糖尿病対策にもダイエットにも!

GLP-1って何?

「GLP-1」という物質をご存知でしょうか?
GLP-1とは、「グルカゴン様ペプチド1」の略称です…といってもなんのことは全然分かりませんよね?

このGLP-1をコントロールすることが体にとって非常に大事だということが最近の研究で分かってきました。
それではこのGLP-1のスーパーパワーとGLP-1を効果的に分泌させる方法をご紹介します!

GLP-1ってどんな効果があるの?

それではまず、GLP-1がどんな働きをして、どんなことに効果があるのかをご紹介します。

1.糖尿病対策

糖尿病の患者数は年々増え続き、現在は全国で300万人以上の糖尿病患者が、予備群を含めると1,000万人以上とも言われています。
もう、国民病とも言える糖尿病ですが、糖尿病には2種類あり、自己免疫不全で起こるといわれる1型糖尿病と、生活習慣の乱れや体質の組み合わせで起こると考えられている2型糖尿病があります。それぞれ起こる原因はことなりますが、共通するのが「インスリンが十分に分泌されないこと」です。
通常、食事をとると食べ物に含まれているブドウ糖が小腸から吸収されて血糖値があがります。この上がった血糖値を下げる働きをするのがインスリンです。
しかし、糖尿病になるとインスリンが分泌されないため血糖値を下げることができなくなり、血糖値が高いままになってしまいます。
このインスリンの分泌を促すのが「GLP-1」と呼ばれるホルモンなんです。
食べ物を食べると体の中を食べ物が通過するわけですが、食べ物が腸を通過する時に体が自動的にGLP-1を分泌します。
すると、GLP-1はインスリンを分泌する膵臓に作用して、インスリンの分泌を促す、という仕組みなんです。
しかもすごいのが、GLP-1が働くのは血糖値が高いときのみで、血糖値が低い時にGLP-1が分泌された場合インスリンの分泌を促さない、ということなんです。つまり、GLP-1によって低血糖状態になることがないということなんですね。

1型糖尿病の場合はインスリンを作る仕組み自体が破壊されてしまうため別になりますが、2型糖尿病の場合は健康な人と比べてGLP-1の分泌が少ないとの報告があります。
つまり、GLP-1の分泌が多いと、血糖値の上昇を抑制する効果が期待出来るってわけですね。
実際、すでにGPL-1は「GLP-1 受容体作動薬」として、インスリンの分泌を促すを目的で医療用に使用されています。
糖尿病の治療をしている方は聞いたことがあるのではないでしょうか?

糖尿病になってしまっている人は絶対に医療機関での治療が必要になりますが、いわゆる「予備軍」と言われる方たちにとっては、自分でGLP-1を増やす生活習慣を身につけることが望ましいと考えられます。

2.心臓の老化を防ぐ!?

最新の研究ではGLP-1は心臓の老化を防ぐのではないかと考えられています。
ある研究では、糖尿病治療薬として「GLP-1受容体アゴニスト(GLP-1と同様の働きをする薬)」を投与されている人の、心筋梗塞などの心臓や血管に起こる病気の発症リスクが低下していることが分かってきています。
つまり、「GLP-1」に心臓や血管に関する病気を抑える効果があるものと考えられているわけです。

3.ダイエット効果!?

GLP-1はダイエットにも効果があることが分かっています。
GLP-1は分泌されると、GLP-1は脳の中枢神経に働きかけて食欲を抑制する効果があることが、アムステルダム自由大学医療センターの研究で判明しています。
GLP-1が多く分泌されると、脳は「もう満腹なんだな」と判断して食欲を低下させます。
つまり、食欲が抑えられることにより、いつまでも無駄にダラダラと食べ続けることを抑制してくれるわけですね。
実際、肥満大国と呼ばれるアメリカでは、2015年からGLP-1の仕組みを利用した肥満治療薬として認可され販売され効果を上げています。この様子は以前、日テレの「ザ!世界仰天ニュース」でも放送されましたので、見覚えのある方もいらっしゃるかもしれませんね。

GLP-1はどうやって増やすの?

GLP-1は食べるものによって分泌量を増やすことが可能!

GLP-1は食べ物が腸内を通過する時に分泌されますが、どんな栄養素を含んだ食べ物が通過するかによって、分泌量が変わってくることが分かっています。
その、GLP-1の分泌量を増やす成分をご紹介します。

①食物繊維

GLP-1の分泌量を増やす成分その1が「食物繊維」です。
そして、食物繊維が多い食べ物といえばなんでしょうか?
そう、野菜です!
野菜を食べるとGLP-1の分泌量が増えることが報告されています。
よく、「野菜から食べると血糖値の上昇を抑えられる」といいますが、食物繊維を豊富に含む野菜を食べることによってGLP-1の分泌が促されることによりインスリンが分泌され、結果血糖値が下がるというわけで、実に理にかなった食べ方なわけです。
もちろん、先程ご説明したとおり、GLP-1は血糖値の上昇対策だけでなく、様々なメリットを持った物質ですから、様々な面から野菜を先に食べるのは良いことだと言えるでしょう。

②ドコサヘキサエン酸(DHA)

GLP-1の分泌量を増やす成分その2が「ドコサヘキサエン酸(DHA)」です。
もしかしたらDHAという言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。
DHAはよく「頭が良くなる成分」として知られています。
キリンのジュース「力水」に入っていることで昔話題になりましたので、ある程度の年齢の方には馴染みががあるのではないでしょうか。
じつはこのDHAにもGLP-1を増やす効果があることが分かっています。
では、DHAが豊富に含まれている食べ物といえばなんでしょうか?
それは「魚」です。
特にイワシやサバなど、いわゆる「青魚」に豊富に含まれています。
最近は「サバ缶」が非常に人気で品薄になっているようですが、サバ缶にも豊富にDHAが含まれています。
サバ缶はその健康効果はもちろん、なんといっても手軽さがいいですよね。
毎日青魚を食べようと思っても、毎日魚を買ってきてさばいて…なんて考えるだけでもう面倒くさいですよね。
その点、缶詰は開けるだけで食べられて、さらに味までついてますから本当に便利です。
サバ缶が人気になっているのも納得です。

③エイコサペンタエン酸(EPA)

GLP-1の分泌量を増やす成分その3が「エイコサペンタエン酸(EPA)」です。
先程のDHAと比べ、エイコサペンタエン酸(EPA)というのはあまり聞き馴染みがないんじゃないでしょうか。
EPAはDHAと同じく、体内でほとんど作ることの出来ない「必須脂肪酸」の一つです。
EPAのよく知られている効果として、「血液をサラサラにする」「中性脂肪を下げる」「心筋梗塞・脳梗塞のリスクを下げる」ということが知られています。
こんな健康パワー溢れるEPAですが、更にGLP-1の分泌量まで増やそうっていうんですから驚きですよね。
では、EPAが含まれる食べ物といえばなんでしょうか?
それは、DHAと同じく「魚」に豊富に含まれています。
それも、「青魚」に特に豊富に含まれているんです。
つまり、DHAを摂ろうと魚を食べると同時にEPAまで取れちゃうんですね。
お魚ってホントすごい!

まとめ

というわけで、GLP-1の分泌を促す栄養素は「食物繊維」「DHA」「EPA」でした。
なかでも私が一番オススメするのはやっぱり「サバ缶」をはじめとする魚の缶詰です。
「DHA」も「EPA」も一度に大量摂取することよりも、継続的に摂取し続けることのほうが大切です。でも、毎日生魚を買ってきて調理するのは大変ですよね?でも缶詰なら開ければすぐ食べられますし、味付けしてあればそれだけで十分おかずになります。
最近は缶詰も少し値上がりしてきていますが、これほど手軽に食べられて健康パワーのある食品はなかなかないかと思います。
積極的に魚の缶詰を生活に取り入れてみてくださいね。
あ、あと気をつけていただきたいのは、野菜に多く含まれる「食物繊維」は「DHA」「EPA」を体外に排出する作用もあるためとりすぎもよくありません。あくまでバランスよく摂取することが必要かと思います。