60代から始めるお金のかからない男性にも女性にもオススメの趣味20選
会社を定年退職して、もしくは定年退職を間近に控え、気になるのはやはり老後のことですよね。
お金の心配もあるかもしれませんが、それと同じくらい、いやそれ以上に大事なのが「老後の時間の過ごし方」です。
今までは会社を中心として時間が回っていたので、「何時に起きて、何時に会社行って、何時に帰ってきて晩酌をして…」なんてスケジュールが決まっていたかもしれませんが、仕事が無くなるとそれが全て自由になります。
「自由」と聞くととても素晴らしいものに聞こえますが、人間は不思議なもので、「自由にしていいよ」と言われると、逆に何をしていいかわからなくなる方が多いものなんです。
そこで大事になってくるのが「趣味」です。
会社員時代はなかなか趣味に割く時間が無かったかもしれませんが、退職後は逆に趣味がとても大事になってきます。
「趣味」は人生に生きがいを与えてくれて、人生を楽しいものにしてくれます。また、趣味は人生に「刺激」を与えてくれます。なんの刺激もない生活を送っていると、徐々に認知症に…なんてケースも十分に考えられます。
そこで、これから定年退職をされる方、またはすでに定年退職をされた60代の方向けに、60代から始められるお金のかからない趣味をご紹介します。
ちなみに、「いつかやろう…」と思っていたら、その「いつか」は絶対来ません!
少しでも「やりたいかも…」と思ったらすぐに始めたほうがいいです!
人生の時間は限られていますから!
1.俳句
季節の情景が心の機微などを5・7・5で表現する「俳句」はいかがでしょうか。
最近は、ダウンタウンの浜ちゃんが司会を務めるTV番組「プレバト!」の影響で、俳句の人気も高まっています。
俳句は専門誌で作品を公募していたり、「お~いお茶新俳句大賞」などのように商品のパッケージに記載される俳句を募集していたりと、いろいろな賞に自分の作品を応募する楽しみがあります。自分の俳句が「お~いお茶」のパッケージに印刷されたら、みんなに自慢したくなりませんか?
俳句は気軽に始めやすいオススメの趣味です。
お金はほとんどかかりませんが、「俳句教室」もいろいろなところで開催されているため、このようなところで「俳句友達」を増やすのも楽しみの一つかもしれませんね。
初期費用:0円
2.川柳
日常をユーモアを交えて切り取る「川柳」はいかがでしょうか。
俳句と似ていますが、俳句は季語などルールがあり、少し敷居が高く感じられる方もおられるかもしれません。
しかし川柳はそういったルールがないため、比較的始めやすいかもしれません。
皆さんご存知「サラリーマン川柳」など、川柳を公募しているものが多いため、これに応募する楽しみがあります。
もしも自分の川柳が「サラリーマン川柳」に採用されたら…。
自分のユーモアセンスだけでほとんどお金がかからない楽しい趣味です。
初期費用:0円
3.短歌
短歌は5・7・5・7・7の日本人の根底に流れるリズムでいろいろな表現を楽しむ趣味です。
俳句の5・7・5よりも文字数が長いため、表現の幅が広がりそうです。(俳句の5・7・5の中で無駄を省いて表現するのもとても美しいと思いますが。)
短歌は俳句と違い、季語を入れなければいけないというルールがないため、俳句よりもハードルが低そうです。
こちらも「短歌現代」など専門誌への応募の楽しみがあります。
また、お金もほとんどかかりません。
「短歌」もいろいろなところで教室が開催されていますので、こちらへの参加も楽しそうですね。
初期費用:0円
4.絵手紙
「ヘタでいい ヘタがいい」でお馴染みの絵手紙はいかがでしょうか。
絵手紙は「顔彩」という絵具で、独特の淡い色合いの絵手紙を描く趣味です。
「ヘタでいい ヘタがいい」という絵手紙界の第一人者「小池 邦夫」先生の言葉通り、肩肘張らずに軽い気持ちが挑戦できる間口の広い趣味です。
絵手紙は「画仙紙」という紙に「顔彩」という絵具で書きますが、どちらもまったく高価なものではありません。
こちらは人気のある趣味のため、各地で教室やカルチャースクールが開かれています。こちらに参加するのも良いですね。
画仙紙:400円~
+顔彩:700円~
=初期費用:1,100円~
5.写経
写経が密かなブームなのはご存知でしょうか。
心を穏やかにして紙に向かい「般若心経」を書き写す…。
これぞ洗練された大人の趣味という感じがしますよね。
写経に必要なのは習字道具一式と経本だけですので、非常に手軽に取り組める趣味です。
ただ、他の人との関わり、という意味ではあまり開けた趣味とは言えませんので、他の趣味と並行して行うのがよいのでないでしょうか。
写経用紙&筆ペンの写経セット:1,000円~
=初期費用:1,000円~
6.書道
「書道」はいかがでしょうか。
筆を手に取り半紙に向かうと、気持ちが凛としますよね。
日常生活に書道の時間を取り入れると、緊張感が生まれ、生活に張りが出ると思います。
書道に必要なものは書道道具と半紙だけのため、気軽に始められます。
書道セット:2,000円~
+半紙:300円~
=初期費用:2,300円~
7.囲碁
白と黒の石で陣地を取り合う「囲碁」はいかがでしょうか。
囲碁盤の値段ですが、上を見るとキリがない本当に高級品の世界ですが、囲碁を軽く始める程度であれば数千から購入できます。また、教本や棋譜などもそれほど高いものでは無いので気軽に始められます。
折りたたみ碁盤&碁石セット:3,000円~
+囲碁入門書:1,000円~
=初期費用:4,000円
8.将棋
藤井7段の快進撃で、グングン人気が上昇している「将棋」はいかがでしょうか。
将棋も囲碁と同じく、将棋盤の良いものはそれこそ数百万円という世界ですが、初心者が始めるにはもっと安い数千円のもので十分でしょう。
将棋は囲碁とよりも間口が広く、将棋会館などで将棋の腕試しができるので、始めやすくやりがいのある趣味になっていくのではないでしょうか。
折りたたみ将棋盤&駒セット:2,000円~
+将棋入門書:1,000円~
=初期費用:3,000円~
9.麻雀
おじさん臭い?と敬遠されそうですが、「麻雀」はいかがでしょうか。
おじさんが徹夜でやっているイメージや、ギャンブルのイメージの強い麻雀ですが、その実は非常に頭を使う頭脳型ゲームなんです。
頭をつかうので認知機能の衰えにも効きそうですし、4人集まってやるのでコミュニケーションが広がり交友関係も広くなりそうです。
仲間が集まらないときはインターネット上で知らない人と対戦することもできるため、自分の腕を試す機会も豊富にあります。
5,000円からのお手頃な麻雀パイもありますので気軽に始められます。またネット対戦は無料でできるものもありますので、ネットだけであれば完全無料で始められます。
麻雀パイ:5,000円~
もしくは
ネット麻雀:0円~
初期費用:0円~
10.ビーズアクセサリー
色とりどりのビーズをつなげてアクセサリーを作る、「ビーズアクセサリー」はいかがでしょうか。
小さなビーズ大きなビーズいろいろな形、大きさ、色のビーズからどんな作品を作るか…考えただけでワクワクしますよね。
実は認知症予防には効果的だと言われているのが、「細かな作業」と「想像すること」だと言われています。
「どんな作品にしようかな…」と想像することによって脳の活動が活発になるため、これが効果的なんだそうです。
ビーズアクセサリーづくりは「細かな作業」も「想像すること」も含まれているため、一石二鳥、いえ、素敵なアクセサリーもできますから一石三鳥、いえいえ、仲間と一緒に作れば友達の輪も広がって一石四鳥の素敵な趣味といえます!
ビーズアクセサリーに必要なものはもちろんビーズとテグスなどの細かなアイテムやいくつかの道具です。
初心者用のキットが2,000円くらいから購入できますので、非常に始めやすい趣味と言えます。
また、この趣味はお子さんやお孫さんとも一緒にできる趣味なので、世代を超えて楽しめる素敵な趣味です。
ビーズアクセサリーキット:2,000円~
=初期費用:2,000円
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11.塗り絵
最近「大人の塗り絵」が人気なのをご存知でしょうか。
「塗り絵」というと子供のものというイメージですが、子供向けのキャラクター向けの塗り絵ではなく、もっと緻密で繊細な大人の塗り絵が評判となっています。
塗り絵に必要なのは塗り絵の本と色鉛筆だけなので、数千円から始めることができます。
ただ、塗り絵はあまりクリエイティブな趣味とは言えないので、あまり広がりが無いかもしれません。
大人の塗り絵の本:1,000円~
+36色色鉛筆:1,500円~
=初期費用:2,500円
12.ちぎり絵
色とりどりの和紙をちぎり、思い思いに作品を作る「ちぎり絵」はいかがでしょうか。
ちぎった和紙を張り合わせるちぎり絵は、筆なので描く絵とはまた異なり、絵が苦手な方でも取り組みやすい趣味です。
また、ちぎり絵に使用する和紙は50枚で1,000円ほどで購入できるため、気軽にお試し感覚で始めやすいのも特徴です。
和紙50枚:1,000円~
+ちぎり絵入門書:1,000円~
=初期費用:2,000円~
13.クラフトバンド
クラフトバンドという紙でできたバンドを編み合わせて、バッグなどを作成する「クラフトバンド」はいかがでしょうか。
クラフトバンド自体は紙でできていますが、ニスなどを塗ると強度が出るため実用的なバッグなどが作成できます。
クラフトバンドは50mを600円ほどで購入できますので、こちらも気軽に始められます。
クラフトバンドのカルチャースクールなども開催されていますので、友達と一緒に作って作品を見せ合うのも楽しいのではないでしょうか。
クラフトバンド50m:600円
+クラフトバンド入門書:1,500円~
=初期費用:2,100円~
14.ギター
楽器の趣味として一番人気の「ギター」はいかがでしょうか。
現在60代の方は恐らく若い頃にフォークを聞いた世代だと思われますが、あの哀愁を帯びた音色は昔を思い出させてくれますよね。
このフォークに必要不可欠なのがやはりギターです。
また、人によってはフォークではなくビートルズを聞いていてギターに憧れた方もいるかもしれません。
フォークギター(アコースティックギター)であってもエレキギターであっても、初心者用のギターは1万円ほどから購入できます。
楽器というと敷居が高そうで、「ギターなんて指が動かないよ」と思われそうですが、意外に中高年になってから始める方も多い人気の趣味です。実際私の知り合いも60歳過ぎてからギターを趣味として始めた方がいらっしゃいます。
アコースティックギター:10,000円~
+教本:2,000円
=初期費用:12,000円~
エレギターセット:12,000円~
+教本:2,000円~
=初期費用:14,000円~
15.ハーモニカ
どこか懐かしい音色を奏でる「ハーモニカ」はいかがでしょうか。
先程ギターで「フォークに必要不可欠なのがギター」と言いましたが、もう一つフォークに必要不可欠なのが「ハーモニカ」ですよね。
もしかしたら、人によっては「ギターは難しすぎる」と思われるかもしれませんね。そうしたらハーモニカはいかがでしょうか。
ギターはコードを覚えたり、複数の指を同時に動かしたりしなければいけないため、実際少し難しく感じる場面もあるかもしれません。
ハーモニカは単音のため、比較的取り組みやすいかもしれません。
ハーモニカの価格は一つ2,000円ほどから購入できるため、「ハーモニカを始めてみようかな…」という方は今すぐに初めて見ることをおすすめします。
ハーモニカ:2,000円~
+教本:1,500円~
初期費用:3,500円~
16.サックス
明るい曲もムーディーな曲も楽しめる「サックス」はいかがでしょうか。
「サックス」と聞くと難しそうなイメージですが、同じ楽器でも「トランペット」などの金管楽器に比べ、サックスなどの木管楽器は比較的音が出しやすいのでおすすめです。
サックスはポップスやロックなど幅広い音楽が楽しめますが、なんと言ってもサックスは「ジャズ」に欠かせない楽器です。
一言で「ジャズ」と言ってもその種類は幅広く、一生かかっても聞ききれないのではないかというほどいろいろ楽しめるのが特徴です。
世の中には「ジャズマニア」はたくさんいますが、やはり、人が演奏した音楽を聞くだけじゃなく、自分で演奏してこそ本当の「音楽好き」と言えるのではないしょうか。
楽器は趣味としては少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、私の70代の知人も定年退職後にサックスを始め、音楽仲間とセッションを楽しんでいます。
肝心のサックスの価格ですが、入門者用のアルトサックスは3万円以下からあります。それほど高級なものではありませんので、一度試してみてはいかがでしょうか。
また、ヤマハの「大人の音楽レッスン」という趣味で楽器をやっている方向けの音楽教室ももあります。こちらに参加してみるのもいいかもしれませんね。
アルトサックス:30,000円~
+教本:2,000円~
=初期費用:32,000円
17.ウクレレ
ハワイアン音楽に欠かせない「ウクレレ」はいかがでしょうか。
ギターに似ていますが、ギターに比べ指で押さえる部分(ネック)がギターよりも細いため、演奏しやすくギターよりもとっつきやすい印象です。
しかし、ウクレレがギターに劣るか、というとそういうわけではなく、ウクレレにも有名なプロ奏者がたくさんいることから分かるように、非常に奥深い楽器です。
楽器自体は安いものでは4,000円ほどから購入できます。
ウクレレ:4,000円~
+教本:1,500円~
=初期費用:5,500円~
18.オカリナ
哀愁の音色を奏でる「オカリナ」はいかがでしょうか。
ギターやウクレレのような複雑さが無いため、非常にとっつきやすい楽器です。
しかし、決して軽視されるような楽器ではなく、「コンドルは飛んでいく」に代表されるように、哀愁を帯びた音色はたくさんの引きをひきつけてやみません。
オカリナは安いものでは1,000円ほどから購入できるため、非常に挑戦しやすい楽器です。また、いろいろな形、デザインのオカリナがあり、自分の気に入ったオカリナを集めるのも一つの楽しみ方だと思います。
オカリナ:1,000円~
+教本:1,000円~
=初期費用:2,000円
19.カラオケ
誰でも一度はやったことがあるでしょう、「カラオケ」はいかがでしょうか。
一昔前は「カラオケ」といえば、二次会で行く場所であったり、スナックで歌うものであったり、コミュニケーションの場でしかありませんでしたが、今では「一人カラオケ」いわゆる「ヒトカラ」ということばができるくらい、「歌うことを楽しむ」場になってきています。
大きな声を出すとストレス発散になりますし、現在は高機能な採点機能と自分の全国順位がわかる機能があるため、高得点を狙う楽しみもあります。
平日ですと30分200円ほどから楽しめるため、空いた時間に気軽に楽しめるのも魅力的です。
初期費用:200円~
20.ゲーム
「子供のおもちゃ」と思われがちかもしれませんが、「ゲーム」はいかがでしょうか。
現在60代くらいの方は、恐らくお子様が小さい時に「ファミコン」が流行った世代ではないでしょうか?そのため、「ゲーム」と聞くと「ピコピコする子供のおもちゃだろ?」と思われるかもしれませんが、現在のゲームは非常に質が高まっており、「子供のおもちゃ」と切り捨てるにはあまりにもったいないです。
現在のゲームは実写と見間違うような画面のキレイさで、あたかも映画を見ているようなクオリティです。ですから少し考えを変えて、「映画の中を自分が主人公になって遊べるものだ」と考えていただくのはいかがでしょうか。
また、ゲームは「目に悪い」「ゲームばかりしていると頭が悪くなる」というマイナスなイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、実はゲームは「認知症予防に効果的」ということはご存知でしょうか。実際、老人ホームにゲームが導入されている例もあり、ゲームが設置されたことで入所者たちの交流も活発になり、入所者たちがイキイキとしているそうです。
ゲームは本体が2万ほどから購入でき、ソフトが1本1万円以下と、決して高価なものではありません。
加山雄三さんや「ご長寿クイズ」の司会の鈴木史朗もゲーム好きとして有名な方です。
一度偏見をなくして、ゲームを趣味としてみてはいかがでしょうか。
PlayStation4:30,000円~
+ゲームソフト:5,000円
=初期費用:35,000円
まとめ
一口に「趣味」といっても案外色々なものがあり、大きく「自分を高める系」と「楽しむ系」があると思っています。
「自分を高める系」のオススメは「絵手紙」と「ウクレレ」です。
「絵手紙」は、年賀状や暑中見舞いなどで色々な方に見ていていただく機会も出来ますし、交流のきっかけになるのでお勧めです。
「ウクレレ」はやっぱり、ハワイアン音楽がいいですよね。心が落ち着くやさしい音色が魅力的で一生付き合える素敵な楽器だと思います。
「楽しむ系」のオススメは「カラオケ」と「ゲーム」です。
やはり気軽に音楽を楽しむことが出来、ストレス発散にもってこいの「カラオケ」は誰でも楽しめるとても良い趣味だと思います。
「ゲーム」はなんとなく躊躇してしまう方も多いかと思いますが、頭も使いますし、程よい指先の運動になるため、「楽しむ」だけではなく、「認知機能の衰えを防ぐ」という意外な実用性があるのも魅力的です。
なかなか自分にぴったりの趣味を見つけるのは難しいかもしれませんが、ここで紹介したものは、どれもあまりお金のかからず気軽に始められる趣味ばかりです。
ボーっとしてたらあっという間に時間は過ぎてしまいますから、思い切っていろいろなことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。