ジブリ作品「耳をすませば」月島雫のお父さんの声優は誰?
「耳をすませば」のお父さんの声優が気になる…。
「耳をすませば」というアニメ映画をご存知ですか?
「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」で知られる「スタジオジブリ」の名作映画です。
高校受験を控えた中学3年生の女の子「月島雫」と、バイオリン職人になることを夢見る中学3年生の男の子「天沢聖司」の青春を描いた作品です。
夢や進路や恋など、あぁ自分にもこんなことあった(ら良かった)なぁ、なんて、なんとも甘酸っぱい気持ちにさせてくれます。
この映画、とても良い作品なんですが、一点気になることがあります。
― 月島雫のお父さんの喋り方気になりません?
とっても良い映画なんですが、なんだか抑揚のない喋り方が気になるんですよね。
この月島雫のお父さんの声優が誰なのか気になったので調査しました!
月島雫のお父さんの声優はを務めたのは「立花隆」さん!糸井重里さんではありませんよ!

「耳をすませば」の月島雫の父親の声優を務めたのは「立花隆」さんです。
あまりこの方の名前に聞き馴染みのない方もいらっしゃるかと思います。
この方がどういう方かというと…
立花 隆(たちばな たかし、本名:橘 隆志 1940年5月28日 – )は、日本のジャーナリスト・ノンフィクション作家・評論家。知りたいという根源的欲求は人間にとって性欲や食欲と並ぶ重要な本能的欲求であると位置づけ、その強い欲求が人類の文化を進歩させ科学を発達させた根源的動因と考える。その類なき知的欲求を幅広い分野に及ばせているところから「知の巨人」のニックネームを持つ
。
引用元:Wikipedia
とのことで、そもそも声優の方ではなく、ジャーナリストの方です。
なるほど、プロの声優ではないんですね。どおりで、なんというか…独特な演技というか…いわゆる棒読み…な演技…なわけなんですね。
そうなると、気になるのが、そもそもなぜ声優ではないジャーナリストの立花さんが声優として「耳をすませば」に出演したか、ですよね。
ジブリは今でこそ、本業の声優だけでなく俳優などを声優として起用することが多いですが、ジャーナリストをいきなり起用するのはあまりに突拍子もないことです。
まず、立花さんとジブリの出会いですが、スタジオジブリで行われたジブリのスタッフ向けの勉強会に立花さんが講師として参加したことにあります。
その後、「耳をすませば」の制作にあたり、お父さんの声優を探していたのですが、宮崎駿監督は「耳をすませば」の月島雫の父親役に対して”現代の父親像”を求めていたそうです。
ジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんいわく「役者さんだと、いわゆる”お父さん”になっちゃう。昔の一家の大黒柱のお父さんと違い、現代のお父さんはお父さんであって、お父さんでない。自分の好きなことをやってる存在感がほしい」とのことです。
確かに、昔の「お父さん」と現代の「お父さん」って違う気がしますよね。
そして、以前の勉強で縁のあった立花さんが起用されます。
立花さんの起用にあたって、プロデューサーの鈴木さんは「上手い下手は関係なくて、とにかく茨城県・水戸の言葉で訛りがほしかった。」「雫に対しての言い方がね、やっぱり本物のお父さんなんですよ。役者さんにはできない」と語っています。
まとめ
我々は、本業の声優の演技に慣れすぎてしまっていて、立花さんの演技の抑揚のなさに不自然さを感じてしまうところがありますが、実生活だと洋画の吹き替えのように大げさには話しませんよね。「耳をすませば」の雫のお父さんのような淡々とした語り口こそ、宮崎駿監督の求めていたものだったということでした。