米麹と酒粕 2つの甘酒の健康効果の違いはコレだ!
「飲む点滴」と呼ばれジワジワ人気上昇中の甘酒
最近「甘酒」の人気がジワジワと出てきており、「甘酒」が隠れたヒット商品になっているのはご存知でしょうか?
最近では「飲む点滴」なんて呼ばれていたりして、美味しさだけでなく健康効果にも注目が集まっています。
しかし、実は甘酒には2種類あって、健康効果がことなることをご存知でしょうか?
1つは「米麹」の甘酒。もう一つは「酒粕」の甘酒があります。
この2つの甘酒、見た目はあまり変わりませんがその健康効果には大きな違いがあるんです!
2つの甘酒の作り方や健康効果をご紹介します。
それでは、まずは2つの甘酒の作り方から。
※2018年12月11日放送の「林修の今でしょ講座!」でも甘酒について取り上げられるようです。
「米麹」の甘酒の作り方
まずは「米麹」の甘酒の作り方です。
甘酒は「米麹」の場合も「酒粕」の場合もお米を原料としています。
蒸したお米に麹菌をつけます(このことを「種切」ともいいます)。この麹菌がついたお米を培養したものが「米麹」になります。
この米麹にお湯を加えて6~8時間おくと、お米のでんぷんが麹菌によって分解され、米麹の甘酒のできあがりです。
「酒粕」の甘酒の作り方
次は「酒粕」の甘酒の作り方です。
米麹を作るところまで、同じですが、米麹からもろみを作ります。
もろみとは日本酒になる前段階のもので、もろみを搾ると日本酒になります。
このもろみをしぼると搾りかすができるのですが、この搾りかすが「酒粕」です。
この酒粕にお湯を混ぜたものが「酒粕」の甘酒です。ですが、そのままでは甘味がたりないため、お砂糖で甘味を付けます。
米麹と酒粕の甘酒で何が違うの?
米麹と酒粕の甘酒で見た目はそれほど大きく変わりませんが、その味は大きく変わります。
米麹の甘酒は、お米のでんぷんを麹菌が分解しブドウ糖に変化します。そのため、米麹の甘酒は何も足さなくてもブドウ糖により十分な甘さがあります。
しかし、酒粕の甘酒はお酒の搾りかすのため、甘味はそれほどありません。そのため、酒粕の甘酒には砂糖を足して甘さを補っています。
米麹の甘酒のほうが優しい甘さといえるかもしれません。
また、米麹の甘酒にはアルコールが入っていません(まったくの0ではないですが)。
しかし、酒粕の甘酒は日本酒の搾りかすのためアルコールが含まれています。
そのため、米麹の甘酒は子供でも飲めますが、酒粕の甘酒はアルコールが入っているため、子供にはよくないですし、これを飲んで車を運転すると飲酒運転になってしまう恐れもあります。
米麹の甘酒の健康効果!
米麹の甘酒と酒粕の甘酒では健康効果も異なります。
まずは、米麹の甘酒の健康効果から。
米麹の甘酒はその”甘さ”が健康効果の秘訣です。
米麹の甘酒はお米のでんぷんを麹菌が分解して「ブドウ糖」にします。このブドウ糖が疲労回復に効果を表します。
よく「甘酒は飲む点滴」なんておっしゃるかたがいらっしゃいますが、この「飲む点滴」と言われるのは米麹の甘酒のことです。
ちなみに、米麹の甘酒で手に入りやすいのはこちらでしょうか
酒粕の甘酒の健康効果!
酒粕の甘酒の健康効果は米麹の酒粕とはまた異なり、なんと酒粕の甘酒はダイエットに効果を表します。
ダイエットに効果があるのは酒粕に含まれている「レジスタントプロテイン」によるものです。
この「レジスタントプロテイン」は体内の消化酵素で分解されにくいタンパク質のことで、食物繊維のような働きをし、脂質を吸着し対外に排泄すると考えられています。また、コレステロールを低下させる作用や、肥満を抑制する効果があることが確認されています。
つまり、米麹の甘酒は「体を元気にする」ことが期待され、酒粕の甘酒は「ダイエットに向いている」と言えるでしょう。
ちなみに、代表的な酒粕の甘酒はこちらです。お酒のメーカーが作る甘酒です。最近ではダイソーでよく販売されています。私もよく購入しますが、味のバランスが良くおすすめです。
まとめ
米麹の甘酒も酒粕の甘酒も基本的な原料は同じお米です。
しかし、その甘さの元や健康効果はまったくことなるものです。
自分が甘酒に何を求めるのか、判断して2つの甘酒を飲み分けるとよいのではないでしょうか。
ちなみに、おそらく皆さんが一番目にするであろう森永の甘酒は、米麹と酒粕のブレンドですので、2つの甘酒のいいところができるのではないでしょうか。