「たけしの家庭の医学」でも紹介 脂肪肝の緩和に大豆タンパクが効果的な理由とは?
日本人の4人に1人が脂肪肝!?
脂肪肝というものをご存知でしょうか?
お酒を飲まれる方や、肥満気味の方には少し耳の痛いワードなのではないでしょうか。
「脂肪肝」とは、食べ過ぎや過度な飲酒、また運動不足により肝臓に脂肪、特に中性脂肪がついてしまう。いわゆる「フォアグラ」のような状態になっているものを脂肪肝といいます。
「肝臓に脂肪がついたら何か問題あるの?体型も少しぽっちゃりしている方が長生きするっていうし」なんて思われる方もいるかもしれませんが、肝臓に脂肪がつくと、それが肝硬変や肝臓がんに進行する恐れもある危険なものなんです。そう聞くと結構怖いですよね?でも安心してください、でも生活習慣原因で脂肪肝になっている方は、まだまだ挽回する可能性があります!
しかもその挽回するためにキーなるのが「大豆」だということみなさんご存知でしょうか。
そもそも脂肪肝とは?
そもそも脂肪肝とはなんでしょうか?
脂肪肝とは、中性脂肪が肝臓にたまってしまった「病気」のことです。
肝臓は、脂肪をエネルギーやほかの物質に変える役割を担っており、通常2~3%ほどの脂肪がついています。しかし、この脂肪の割合が10%を超えたものを「脂肪肝」と呼んでいます。まさに肝臓がフォアグラ状になってしまっているわけですね。(普通はあそこまでひどくないでしょうが)
脂肪肝の原因は?
脂肪肝になる原因は様々あり、食べ過ぎ・運動不足・アルコールなどがあります。まさに普段の生活習慣がものをいう、といったところでしょうか。(生活習慣以外が原因の場合もあります。)
飽食の時代なんて言われる現代社会、身の回りには美味しいものがあふれていて、ついつい食べ過ぎてしまいますよね?
さらに、機械やインターネットの発達により体をなっていますから、意識的にやらない限り、運動もなかなかしないものですよね?
こんな生活を繰り返していると脂肪肝になってしまう恐れがあります。
しかし、しかし、この脂肪肝に対して、とっても効果的な食材があるんです。
それはなんと、日本人にはとっても馴染みのある「大豆」なんです!
大豆が脂肪肝を緩和する
アメリカのイリノイ大学が、「大豆タンパクが肝臓についた脂肪と中性脂肪を減少させる」ことを発表しました。
イリノイ大学の発表によると、牛乳をベースにしたタンパク質を与えられたラットのグループと、大豆をベースにしたタンパク質を与えられたラットのグループの肝臓の脂肪を変化を確認したところ、大豆をベースにしたタンパク質を与えられたラットのうち、太ったラットの肝臓の脂肪と中性脂肪が減少した、とのことです。
つまり、「さらなる研究が必要ではあるが、大豆タンパク質は肥満による脂肪肝の緩和に効果がある」と結論付けました。
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なぜ大豆たんぱくが脂肪肝を緩和する?
しかし、なぜ大豆タンパクが脂肪肝を緩和するのか。それは大豆タンパクく質の約20%を占める「βコングリシニン」というものが関係しているのはないかと考えられています。
東大の研究によると、大豆タンパク質の約20%を占めるβコングリシニンを源とする高脂肪食をマウスに数週間投与したところ、体重増加抑制、脂肪組織重量減少、血糖値低下、肝臓脂肪量減少などが見られた、とのことです。
つまり、大豆タンパクに含まれるのβコングリシニンの摂取により脂肪肝か緩和された、というわけです。
黒大豆は今が収穫の時期!
というわけで、大豆タンパクの力をご理解いただけたかと思いますが、大豆にもいろいろ種類があります。
国産の大豆や、遺伝子組み換え大豆なんてものもあります。どうせ健康のために食べるなら、本当に良いものを食べたいものですよね。
大豆は年中出回っていますが、実は国産の黒大豆の収穫時期は11月下旬から12月なんです。つまり、まさに今が収穫の時期であり、いうならば今が「旬」といえるのではないでしょうか。
黒大豆は普通の白大豆の栄養はもちろん、白大豆には含まれていない「アントシアニン」も含まれています。
「アントシアニン」はブルーベリーにも含まれている、「目にいい」や「抗酸化作用がる」と言われるアノ成分です。
脂肪肝対策しながら、アントサニンも摂れる… これは今こそ黒大豆を食べるべきですよね!
まとめ。大豆はとってもいいですが運動もお忘れなく…
大豆が脂肪肝に緩和に効果があるということはお分かりいただけたかと思いますが、気を付けていただきたいのは「大豆を食べてればいい」というわけではなく、大豆の摂取は脂肪肝対策の一つであり、大切なのは生活習慣を見直すことです。
いくら大豆が効果的とはいえ、食べ過ぎてしまうと結局体に負担がかかってしまいます。体に良いものを適量食べ体に負担のかかりすぎない運動を定期的に行うことが大切なのではないでしょうか。