2018年10月期

『僕らは奇跡でできている』第3話・高橋一生が小学生を誘拐!?理由は!?【ネタバレ】

『僕キセ』第3話ネタバレ・相河一輝(高橋一生)は小学生のこういちくんを誘拐したの??どうして虹一くんは行方不明になったの??

相河先生の小学生の相棒・小学生の虹一くんが行方不明に!!犯人は高橋一生??

第3話ネタバレ!相河先生が誘拐したの??

第3話では7年ぶりに動物園のサル山の猿たちのボスが交代することで頭がいっぱいの相河先生(高橋一生)が引き起こした大事件のお話でした。
水本育実(榮倉奈々)の歯医者で出会った小学生・虹一くん(川口和空)と少しずつ親しくなっていく相河先生。いつしか二人には友情や信頼関係が生まれていきました。
第3話、大学の講義をささっと済ませ、ボス交代の瞬間を見るため、動物園に急いでいた相河を大学の外で待ち伏せていた小学生の虹一くん。たった一人でここまで来ていた様子。
「リスの橋」の件を聞きに来たよう。
「これから森へ行くの?」
相河は今日は動物園へ行く、と答える。
「僕も行きたい!」
そう笑顔を見せる虹一に、「お母さんに話してみて」、と。
「わかった。待ってて。」
虹一くんはそう伝え、走り出していきました。

その次にはもう動物園へ着いた場面になっていました。
道中、2人は話をしています。
学校で絵をかくことになった、みんなは正面の顔を描いていた。
でも僕は横顔を描いた。先生に怒られた。みんなは正面を描いてるでしょ、って。
お母さんもどうしてみんなと同じようにできないの?っていつも言ってる。
「僕をダメな子だと思ってる。」

二人は動物園のサル山を眺めます。
ボス猿交代にワクワクしている相河。
ボス猿の話を聞き終わった虹一くんは「探検してくる!」と発言。
相河は特に驚く様子も止める様子もなく、閉園時間になったらここに戻って来るように、とだけ伝える。あるものだけを渡して。

動物園でまさかの別行動!一人で自由行動を始めた虹一くんは!?

一人小走りで動物を見て回る虹一くん。
見たいもの、気になるものがいっぱいな虹一くん。
足取りは軽快でどんどん道を進んでいく。
時々スケッチブックを出したりして。

すると水本歯科で衝撃の展開が。
なんと虹一の母(松本若菜)が「虹一がいなくなった」と探しに血相を変えてやって来た。
行きそうなところは全部探したのにいない、もしかしたらその人と一緒なんじゃないかと思って、ここへ来たのだという。
やっぱり虹一くんお母さんに伝えてなかったのでした!!

虹一くんのお家にはまだ小さい弟さんがいて、連れて回るのも置いておくのも良くない。
虹一くんもそのうち普通に帰ってくるかもしれないのでお家には誰かがいた方が良い、ということで母は家で待つことになり、代わりに育実が虹一くんを捜しに行くことに。

とうとう閉園のアナウンスが!虹一くんは戻ってこない!!?

閉園アナウンスが鳴り始めたが、慌てることなくサル山を見ながら虹一の帰りを待っている相河。閉園10分前にやっと動物園にたどり着き、相河と合流できた育実。
しかし近くに虹一の姿はない。
育実:「どうして勝手に連れてきたりしたんですか!?どこです?虹一くん!」
相河:「この動物園のどこかです。」(平然と。)
育実:「分からないんですか?はぐれたんですか?」
相河:「あ、違います。」
育実:「分からないんですよね?」
相河:「………。」
走ってきたため息切れしながら必死の形相な育実に相河は声を掛ける。
相河:「虹一くんなら大丈夫です。閉園のアナウンスがあったらここに戻ってくることになってますから。」
育実:「それって何分前の話ですか?もう閉園時間すぎてますよ!どうして探さないんですか?」
相河:「………」
激高する育美は捜してくる、と歩き出す。
相河:「虹一くんは戻って来ます。」
育実:「何を根拠に言ってるんですか、この状況解ってますか!?なにかあったらどうするんですか!!」

そこへ動物園の職員が声を掛け、育実が子供の迷子の件を伝える。
みんなで虹一の捜索が始まる。
しかし相河はサル山の約束の場所から動かない。

サル山に戻って来た虹一くん、手には相河先生から受け取ったコンパス!

案の定、自分の居場所が分からなくなり、戻り方が分からなくなってしまった虹一。
小学生だもん、当たり前ですよね。
辺りはだんだん薄暗くなっていく。閉園しているため、周りには人も居ない。
そんな時、虹一は思い出す。相河先生から渡された方位磁石。
「緑の針を北に合わせて、ひたすら南へ行け!」
こうして虹一くんは相河先生の待つサル山まで無事に一人で戻ってくることができたのでした。

再会した二人。
虹一:「戻ったぞ!」
相河:「おう。謎は見付かったか?」
虹一:「おう!」
虹一は自分がスケッチした絵を相河に見せる。
虹一:「キリンの首に移動するコブがあったぞ!」
相河:「了解!」
虹一:「クジャクは全然羽を広げなかったぞ!」
相河:「了解!」
虹一:「想像してみたぞ!」
次に開いたスケッチブックのページにはクジャクの絵とともに、羽が落ち葉の葉っぱで色とりどりに並び、貼られている。
相河:「ははははっ!きれい!」
虹一・相河:『イエス!』
満面の笑顔でハイタッチをする二人。
虹一:「すっごく楽しかった!」

9歳の小学生を勝手に連れだした罪で、相河は母親の元へ謝罪へ。

その日の夜、鮫島教授(小林薫)と水本育実とともに虹一の家へ謝罪に向かった相河。
鮫島教授に促されて頭を下げる。
母親:「親の許可もなく、勝手に動物園に連れてくなんて非常識ですよ。しかも大学の先生って教育者ですよね。それなのに信じられません!」
相河:「これからは一緒に出掛ける時は僕の方からお母さんに知らせます。」
母親:「いえ、その必要はありません。虹一は塾もありますし、遊ぶ時間もありませんから。」
虹一:「え?なんで?ボク、遊びたい!」
母親:「虹一は黙ってなさい!」
哀しい表情で俯く虹一を見詰めている相河。

結論!!

色々考えさせられた第3話でした。
しかし結論としては相河先生は犯罪者ではないと思いました。
しかしこういった場合、突き詰めて考えたら保護者責任遺棄という罪に該当してしまうのでしょうか。保護者代わりになる人物が置き去りにしたり、なにもしなかった(放置)、という場合にあたるのでしょうかね。
決して置き去りにしたわけでもないし、ましてや勝手に連れだしたわけではないですよね。
親にきちんと伝えてこい、と伝えたのに虹一はそれをしていなかった。
学校で問題児かのように毎回毎回先生に怒られたり、みんなと同じことが同じようにできない息子に頭を悩ませていた母親としては必死で、きっと虹一に普段から厳しくしていたのでしょうね。厳しい母親は自分をダメな子だと思っているから勉強以外は許してくれない、動物園に行くなんて言ったらまた怒られるに決まってる、きっとそう思った虹一くんがそこをうやむやにしたのも理解は出来ます。だって相河先生と一緒に行きたかったんだから。

相河先生も昔から変わった子供で、友達なんていなかった。
いつも一人で行動して、好きなことや気になることを捜して生きていた。
だから当然のように虹一くんが一人行動を望んだときもなにも思うことはなかった。
だって普通のことだったから。
両親はおらず、じいちゃんしかいなかった相河も一人で多くの時間を過ごしてきた。
帰ってくる時間や、じいちゃんとの約束だけはしっかり守って好きなようにやらせてもらってきた。だから虹一くんがきちんと戻ってくることは疑っていなかった。

でもこんなご時世だし、小学生だし、最悪の事態を考え自衛するために、未来予測をするのが普通の大人です。相河先生にはそれはなかった。だって保護者でもないし、教育者でもないから。誰かを守るためには生きてはこなかったから。
どっちかというと相河にとって虹一は「生徒」でも「子ども」でもなくて「同士」なんだと思いました。一緒に楽しいことを捜している仲間・友達なんです。
動物や生き物の生態についてを今まさに研究している途中の研究員同期。
大学講師の事務室で話しているのと同じような感覚で、それでも要潤や児嶋さんより心がもっと近い、感覚の近い同士なのではないでしょうか。

虹一くんを相河は最初から一切子ども扱いしていなくて、むしろ感性に尊敬すらしている感じでした。だから信じて疑っていなかった。
でも普通だとそれ(信じすぎるの)は危険ですよね(笑)。
そして相河は自分の力で戻って来るという窮地からの成功体験も虹一に与えました。
これは大きな自信となり、彼の生きていく力になるのでしょうね。
こう考えると母親(女)って害に近いなって思ってしまいました。
いや、言葉が過ぎましたが、育実といい、固定概念にガチガチに固められている大人は害でしかない、と。
「楽しかったぞ!」と目を輝かす虹一くんのあらゆる可能性を潰しているかもしれない現実に胸が痛みました。みんなの「普通」がこの子を壊していくような気になりました。
何かに秀でている人は大抵普通の人から見たら「変人」、というのは今でこそようやく周知の事実になりつつありますよね。昔の偉人たちはもっと生きずらかったでしょうね。
それでも自分のやりたい事を貫いたからこそ、今のこの世界が成り立っています。
そういう選ばれた力を絶やさせてはいけませんよね。
本当にいいドラマだと思いました。