『高嶺の花』最終回ネタバレ・月島もも(石原さとみ)は結局、月島の次期家元になれたの??「私はお花」とは??新流派立ち上げ??
ななは家元を辞退、月島を破門されてしまう!その時、ももは…!?
妹のなな(芳根京子)は次期家元を辞退し、そして月島の財産の一切を放棄するという申し出のため、父・市松(小日向文世)の元へ。
怒り狂う市松の後妻でななの母・ルリ子(戸田菜穂)。
冷静な表情の市松はわかった、と答え、「本日をもって月島を破門する」、と。
最後まで凛とした表情でななは感謝を述べ、頭を下げた。
こうして行くところのなくなったななは姉のもも(石原さとみ)のマンションへ上がりこんできた。
破門になったこと、華道を離れたこと、お花を嫌いになってしまうかもしれない前に、と話すななの言葉を噛みしめるもも。
こうしてももは正式に市松から次期家元の命を受けた。
ももは月島の次の家元、第十六世になることになる。
ももの亡き母は月島の師範だった。一体どんな生け花を??
生け花の練習中に、金さん銀さんに亡き母のことを訊ねるもも。
「月島の師範だった母はどんな生け花を?」
するとゆっくりとふたりはももの実母・千恵子のことを話しだした。
千恵子は結婚してからは生け花を辞めてしまったという。
「なぜ?やっぱりもう一人の自分が見えなくなったから?」
銀さん:「そんなものは最初からありません、千恵子様には。」
「…?その程度の腕前だったって事?だから執着なくやめられた?」
すると銀さんは言った。
「お家元の為にお辞めになったのです。」、と。
銀さん:千恵子さまは皆から慕われ、尊敬される素晴らしい華道家でした。
けれど、「これは月島の華道ではない」とお家元が嫌ったからお辞めになったのです。
金さん:お家元を愛しておられたからです。(ニッコリ。)
「…遠ざけられても愛していたのはお家元だったのね。」
高井本部長(升毅)はお気の毒だった、と銀さん。
愛していた家元に冷たくあしらわれ、高井に逃げたくなった。
しかし本当に二人はそれだけだった。
ももの母の生け花とは!!「私はお花」。
そして、ももは「母の生け花」の重要ワード「私はお花」を金さん銀さんの話から受け取る。
お家元からの嫉妬されるほどの腕前で、でも「月島じゃない生け花」、もう一人の自分もいない、それは一体…!?
しかし金さん銀さんは「私は、お花。」とだけを答えるのだった。
「なにそれ?」
金さん:「…知らん。」
それもそうだ!!(笑)
こうして「私はお花」と呟きながら、ひとり生け花に向かうもも。
その帰り、マンションのエントランスにいつものようにまた「ある人」からお花が届いていた。
(日本一周の宗太が取れなかった高い嶺に咲いていた)綺麗な一本の黄色い花が花瓶に入って置かれていた。
凛と咲いたその花に、ももは目を奪われる。
そして「分かった」、とももは呟いた。
好きな人がいた方が勇気が湧く、そんなことはおままごと、でも…、
「その思いをそのまま真っ直ぐに極限まで昇華すればいい。迷わないで。」
その後、協会理事の家元たちの前で生け花を披露することになったもも。
運転手の高井の運転のもと会場へ向かうももは高井に対し、静かに口を開いた。
もも:「ママは最後まで私はお家元の子だと言い張った。お家元を愛してた。」
高井:「はい。」
もも:「残酷な話ね。」
高井:「いえ。」
もも:「あなたはそのあと他の誰かを好きになったことはないの?」
高井:「ありません。」
もも:「まるでぷーさんね。」
もも:「全力であなたの人生を肯定してあげる。」
高井:「…えっ?」
もも:「お父さんの人生を。」
ももの突然の俎上が始まる。新しい流派を興したい、という。それはどんなもの?
聞かされていなかった月島家元・市松は驚きを隠せない。
もうすでに教会理事たち家元たちが7人集められている。
その中には神宮兵馬(大貫勇輔)の姿も。
兵馬:「まぁまぁ、市松殿。新流派が教会に属するなら満場一致でなくてはなりません。あなたが菊の花を置かなければそれで済む。お手並み拝見と参りましょう。」
ももは舞台の上で口を開いた。
「お家元、これから私が生けるお花は、月島流とは一線を画するものでございます。」
会場を外から小さく覗く高井。
ももは語りながら花を生け始める。
「その人」は分け隔てなく全ての土地を照らす太陽なのだ、と。
優しい微笑みを浮かべながら。
「こんな時代に優しくあり続ける事がどれほど困難か。自分の価値観を固定せず、ひとの価値観をすべて受け入れる。聡明で高潔な魂。」
花は、花はただ、その日差しに顔を向けています。
一番きれいな顔を太陽に向けています。喜びに満ちて。
ならば私も花になりましょう。
そこに太陽を、あの方を思い浮かべましょう。
花が素直に、ただ、太陽を向くように。
私もあの方に顔を向ければいいのです。
穏やかな表情と笑みを携え、ももは花を生けていく。
あなたの暖かな日差しに感謝をして、愛と喜びに満ちて。
私はお花。
私のお花はなんの邪気もない。ありのままの私、その求愛にございます。
たとえ、この想いが叶わずともなんの痛みもありません。
あなたこそが太陽だと、唯一無二の日差しであると、今、分かるのです。
今になって。
ぷーさんから貰った一輪の黄色い花を舞台正面に差し出す。
その花の後ろにももが生けた大きな花たちがこちらを見るように咲き誇っていた。
「お慕い申し上げております。」
圧倒され、言葉も出ない兵馬は一番に、菊の花をももの前に添えた。
そしてその他家元たちも続く。
これは月島ではない、と険しい表情で口を開いた市松。
「ももは自分の足で立ちたいのです。」
何の曇りもない、澄んだ笑顔で微笑んでいるもも。
「なんら格式のない、名のなき初代家元としてか?ももよ、いばらの道を行くのか?」
「一人ではありません。支え合う人が。」
市松は表情を変えることなく、菊の花を添えた。
ももは笑顔で頭を下げた。
「風間もも」になったももは商店街のお花教室の先生に!!
こうして認められた新流派の初代家元となり、ももはぷーさんと改めて一緒になるのでした。
ぷーさんの自転車屋さんがあるこの商店街でお花のお教室を開く、という。
公園でお花教室をしていたももは「風間もも」を名乗っていました。
とにかくお花が好きで、生けるのが楽しい!って感じの先生で素晴らしかったですね。
こういうのがいい先生だよなぁ、と改めて思いますよね。
新しい流派立ち上げのシーンは良かったです。
亡き母の話を聞いてよくここにたどり着いたなって感じです。
気付かせてくれたのにはぷーさんの存在は欠かせませんが。
まるでそこに千恵子の姿を見たのでしょうね。
1人涙する高井のシーンがすごく響きました。
遠くの昔に止まってしまった高井の時間がゆっくり動き出すような、そんなぐっとくるシーンでした。
幸せそうに穏やかな笑みで(市松の事を想って)楽しそうに花を生ける千恵子を愛していたのでしょうね。
満ち足りた表情で花を生けるももを見て、「千恵子…」と呟く市松も良かった。
千恵子は市松を愛していたからこそ同じ土俵で闘う感じになるのを恐れて身を引いたのでしょうかね?
千恵子の才能には気付きながらも、まだ若かった自分はそれに嫉妬し、認めることをせず、むしろつらく当たった。
その罪悪感もあり、市松は今日までやってきた。
しかしそれしかやり方が見いだせなかった市松は、千恵子の生き写しのようなももの姿を見て、ももがもう違う世界にいることに気付く。違う世界にいるが、千恵子とまったく同じような表情をしている事にも、きっと。
支え合う人がいる、と凛と言うももを見て、自分もあの時こんなふうに千恵子を支えていたらきっともっとなにか変わっていたのかな、と家元は悔やまれたのではないかな、となんとなく感じました。
ぷーさんが命懸けで取って来た高嶺の花を、ももは俎上で「太陽」と見立てて正面に置き、ももが生けた大きな花たちを「太陽に向く」ように揃えて見せたのが素晴らしかったですね。ぷーさんがももを「高嶺の花」だと思っているように、もももぷーさんのことを「太陽」のようだと、「高嶺の花」のようだと、想っていたというのが表現されていたと思いました。
ガッツあるルリ子さんすげーーってなりましたね(笑)。
是非とももう一人とは言わず、二人三人といっちゃいましょう!!
いやぁ、ドラマを通して感じたことは「子どもたちは親の想像を超えていく」ってことでしょうかね。
ももやなな、宗太くんだって。
大人たちが考えるよりもはるか上に突き進みますよね。
しかもちゃんと自分で選び抜いて、掴み取っていく。
その未知なる可能性にぐっと来ました。未来は無限で、答えは一つじゃない。
なんかすごくキラキラしたものを見たなって、親は頭が固くなっていけませんね。
親の考えるような道に進む人ってほとんどいませんもんね。
どんどん大人たちなんて飛び越えて行って欲しいですね!!