『高嶺の花』第9話ネタバレ・京都の名門・神宮流の家元を決める「俎上」の兄弟(ひょうま様/大貫勇輔VS龍一/千葉雄大)対決はどうなった??
第9話で今度は京都名門・神宮流の跡継ぎ(家元)を決める「俎上」の兄弟対決が行われました。
婚外子である宇都宮龍一(千葉雄大)と嫡出子の兵馬(大貫勇輔)の対決です。
月島家のような入り組んだ計画なども忖度もなく、正々堂々とした腕だけで兵馬が圧勝を勝ち取りました。
審査をしたたくさんの家元たちの心を震わすほどの大作でした。
もも(石原さとみ)も納得の勝利でした。
神宮流の兄弟対決の一部始終はこちら!
俎上の兄弟対決の前、2人だけで座っている兵馬と龍一。
兵馬:静かだね龍一、とても静かだ。
龍一:兵馬、落ち着いていられるのも今のうちだ。
兵馬:私は何も変わらない、もしきにみ敗れたとしてもね。
龍一:ふっ、どうかな?
兵馬:高い嶺の頂きは、なにも背負わず、なにも支えない。ただ風が吹いてるだけだ。きみには向かない。
龍一:それを決めるのは他人じゃねえ。俺だ。
その瞬間、審査するために集まった各流派の家元たちが会場へと入って来る。
龍一の心の声:≪兵馬、闘う前からお前は負けてるんだ。4流派、4つの票を俺はもうつかんでる。≫
するとそこへ月島流からは家元・市松(小日向文世)ではなく、市松の療養中の代理として娘のなな(芳根京子)とももが現れた。
月島市松の票を貰えるはずだった龍一は裏切り以来だったななの登場に驚く。
龍一の心の声:≪どっちだ?月島の票は約束通り?俺に?…いや、でもななが票を入れるなら…≫
全員が集まったところで、神宮流の家元(父)も入院中であるためここには来られない、と兵馬は始める前にみなに話し始めた。
兵馬:その意志は今、確認するすべがありませんが、心優しいお方故、不憫な弟に花を手向けることでしょう。父の票を龍一に、どなたか。
そう言って、父からというお情けの一本の票を龍一の方へ置くようにと周りに指示しました。
龍一:なんだって…?
冷静を取り繕い、笑顔で頭を下げ、花を受ける。
龍一:父上の愛、ありがたくお受けします。
しかしお情けの一本を貰った龍一は兵馬の計らいに激怒。
龍一の心の声:≪バカが!これで月島の票がどう転んでも勝ちは決まった。≫
前もって審査のものたちには手を打ってきた。父の一票も手に入った。
これで自分が家元になるのは確実だ、と龍一は目を光らす。
花を一心不乱に刺していく龍一。
心の声:≪なにが「空蝉」だ。なにが「もう一人の自分」だよ、ホラーかよ。俺の生け花は3Dであらゆる流派を解析しつくした。完璧な造形美を…≫
ここで何気なく隣を見ると、もう活けるのを終えた兵馬が静かに目を閉じていた。
そこはまるで異空間で兵馬だけの世界のよう。
龍一は動けなくなった。
敵わない、と素直に思ってしまった。
そして菊の花は父のお情け以外のすべてが兵馬に添えられてしまった。
手を打ったはずだったのに。
お家元、そう龍一は力なくつぶやいた。
家元たち:御気の毒ですが、次元が違う。
この年になって、これほどの感動に触れられようとは…、審査した家元たちは口を揃えて、龍一の前からいなくなってしまった。
こうして菊の票が二つの、惨敗を喫した龍一なのでした。
そしてそのあとこの場で兵馬は父は昨夜亡くなっていたことをみなに報告した。
そしてこの菊の票を提示し、この場で「神宮流家元」を襲名するというのだった。
そんな空気の中、月島なな(芳根京子)は一輪の菊を龍一に添えた。
裏切られ、許さない、と怒りに燃えていたななは龍一に。
そしてひとこと「かわいそう」。
惨敗し、可愛そうなほどに無様に、見事に散った龍一なのでした。