『高嶺の花』第5話ネタバレ・月島市松(小日向文世)お家元のケガの真相と月島もも(石原さとみ)の母の出生の秘密はこちら!!
お家元の12針縫った怪我の原因は!!
第5話では元婚約者・吉池(三浦貴大)が、家元であり、もも(石原さとみ)の父でもある月島市松(小日向文世)を殴りつけるシーンが映りました。
突然、月島家の庭に現れ、暴挙に出たのでした。
まったく愛していない女性をはらませておきながら、自分は被害者だと怒りを、恨みを、市松に晴らしに来たのでした。
こうなったのは全てお前のせいだ、と血走った眼は訴えていました。
運転手である高井(升毅)により救急で病院に担ぎ込まれ、12針を縫うけがだったとことが判明。
家族には風呂場で転んだ、と話しました。
しかしその後、ももが病室の父を訪ねるシーンで、新たな真相が明らかになりました。
もも:まさか、たくま(吉池)が…。
うな垂れるももに市松はゆっくりと口を開く。
市松:因果応報ってやつだ。彼を責める気はまるでない。多少でも罪悪感が減って気持ちは楽になった。
もも:父さんにも罪悪感が?
市松:お前が言ったように家元の娘じゃなかったら一人の父親として吉池くんとの結婚も祝福できただろう。断腸の思いで彼との結婚を壊した。お前の母親との約束だからだ。
もも:え?
同時にいつもの喫茶店のシーンが映る。
いつものように来ていたぷーさん(峯田和伸)に飲まないかと声を掛けてきた運転手の高井(升毅)。
カウンター席にならんだ二人。いつしか話は「ももの母親」に。
同時進行でそれは明らかにされていく。
高井:「もも様は生まれた時にはもう母親がなかった。きみにも実の母親の話をしないのはもも様自身が情報を持たれないからだ。」
ぷーさん:「母親の?」
高井:「知れば苦しむだろうからね、とても。胎盤に問題が起きてね。母体と子供の選択になってしまった。奥様はもも様の身代わりになられたんだ。」
ももの母親の秘密、出生の秘密!!
驚きを隠せないでいるもも。ベッドの上の市松は続ける。
市松:「私は反対した。妻の命がなにより大切だったからだ。愛する妻の。しかし彼女はどうしても出産すると言って聞かなかった。自分の命を危険にさらしても。彼女はそれどころか私を説き諭す言葉さえ繰り返した。」
「あなたは家元であり、この子は月島を継ぐ子なのだから」、と。
「自分の命に代えても産む価値のある子なんだ」、と。
「私は家元の子どもを産めることがこの世に生きた証になるのだから」、と。
「どうかそれを奪わないでください。連綿と続く月島の系譜に私もこの子のお陰で残れるのだから」、と。
そうして毅然とお前を産み、一度もその手に抱くことは叶わなかったが、安らかな微笑みを称えて逝ってしまった。だからこそ彼女の願いをかなえるために、何としても叶えるために、お前の才能を潰すわけにはいかなかった。月島を離れるなど…、許すわけにはいかなかったのだ。」
「娘の結婚を、父親として、壊すことになったとしても。」
高井:「寂しいお方だ、もも様は。哀しいお方だ。華道の天分を持って生まれ、さらにひととは違うものが見える所におられる。極限の孤独をお持ちになる方だ。だから一方で極端になってしまう。とてつもなく強い反面、あまりにもろく壊れやすい。」
ぷーさん:「はい。」
高井:「だから君にはやはり無理だろうと言ってしまった。言葉が過ぎたが、もも様を受け止めることなどとても無理だろうと。」
ぷーさん:「はい。」
もも:「分かった。分かったから、もう。音の自分を取り戻す。もう一人の自分をひっぱり出せばいいのね。方法は分かってるのね?…そう、罪悪感なのね。」
市松:「そうだ。」
もも:「やれるか分からないじゃなくて、…やるのね。」
市松:「すまない。」
もも:「いいのよ、それが私の、宿命なんでしょ。」
市松:「お前の母親が望んだ。」
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ずるい!ずるいなぁ~ってなりましたよね。
このタイミングでこの話。
ぷーさんとの結婚も決まって、親子の縁を切ってまで風間家に入ると言い放ったあとに、この展開。
しかも弱っている父、というのがまた。
ももちゃん頑張らなくちゃってなりますよね。
でもちょっと違和感もありました。
家元はもう人であって人ではないらしいので、話を作っている可能性もあるのではないかと。
自分の願いを通すために、ももを自分の思い通りに操るように話を変えている可能性もあるのでは、と。
大体ももの母のお腹の中にいる子は高井の子ですよね(第4話で判明)。
その子を命に代えても産みたいっていうのは家元からしたらものすごく侮辱な訳で、許せないですよね?
しかもそれを月島の子として継がせたいなんて、これが本当だったらずうずうしい女すぎません??
しかしそれを分かっていて汲んでやっているのだとしたら、家元にとって守りたいものはもう「華道・月島家」だけだということだからではないでしょうか。(想像ですけど。)
娘のなな(芳根京子)も後妻のルリ子(戸田菜穂)ももうそんなに関心はなくて、自分のお眼鏡にかなった才を持つももと、自分の愛した女性(ももの母)、そして「月島家の未来」だけ(想像ですけど)。
市松は「罪悪感」により自分を奮い立たせ、ここまで登り詰めてきた。
それをももにも(華道のためだけに)やれ、というような鬼のような人。
あの人はもう鬼です。
たぶん、あの出産のときの話を高井がももに話したらもう少し違うニュアンスになったのではないかな、って思いました。
それにしてもぷーさんが切ない。
ぷーさんは全てを分かって受け入れようとしている。
高井の話も決して否定しない、拒絶もしない、受け入れている。
ももちゃんのことも一切否定しない、拒絶もしない、ももちゃんの行動をすべて受け入れてくれている。
一切話し合っていなかった「結婚」なんていう展開も、ももちゃんに「月島」を捨てさせ、「風間」を名乗らせることも、ついには親子の縁まで切らせてしまうことも、ももがやりたいようにくみ取って受け入れてきた。
まるでももの母の願いを全て聞く市松みたいだ。
そうなると市松はものすごく残念な男で、残念過ぎるほどにももの母を愛していたことになりますね。(想像ですけど。)
もしかしたら今後、ももが吉池の子供を妊娠してしまっても、自分の子としてぷーさんは受け入れていくのではないかと予感させてしまうような。
いやいや、そんなことは絶対にあってはならないですけど。
ももが吉池のことを無下にできない気持ちも分かるし、あんなことがなかったらやはり今でも二人は続いていたのだろうと思うと急には切り替えられないものですよね、分かる気もするんです。
でもぷーさんといた時のももちゃんの満たされた気持ちや、心が温かくなった優しい気持ちは紛れもなく本物だと思えるので、忘れないでいて欲しいなって思いますね。
あの最後の指輪をはめた時のあの涙は予想もしていなかったたくさんの「幸せ」が溢れてきたせいだと思えてなりません。
6話の予告では「罪悪感」を感じるためぷーさんを裏切り、地獄の底に落とすのでしょう。
自分がされて奈落の底に落ちたあの同じ経験を、分かっていてぷーさんにやる予定なのですね。
自分の華道の道の為に。
これが芸術家なのか??人としてはもうどうでも良くてこれが芸術家の道なの??