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『ブラックペアン』渡海一郎からの手紙・佐伯清剛からの言葉とはコレだ!!セリフあり!!【ネタバレ】

『ブラック・ペアン』最終回ネタバレ・渡海征司郎(二宮和也)の父・渡海一郎からの佐伯清剛(内野聖陽)への最期の手紙の内容はコレ!!佐伯清剛からの渡海への言葉もこちら!!セリフ抜粋!!

渡海先生(二宮和也)がいつも一人でタバコを吸いに来ている東城大病院の庭、それは父・渡海一郎と二人で語らった思い出の場所でした。
「征司郎、お前はどんな医者になりたいんだ?」
いつかの回想シーン。二人で並んで腰を下ろし、煙草をふかしながら一郎は訊ねます。
「普通の医者で良いよ」
征司郎の答えに一郎は続けました。
「どんな時代になろうとも人は変わらん。医者は医者だ。お前はそのままで良い。普通の医者になれ」
なんだよ、それ。
征司郎は微笑み、二人は笑い合いました。

『ブラックペアン』最終回ネタバレ!心臓のペアンの真実が判明!!

理事長戦で東城大のみんなが出払ったタイミングでペアンが心臓部に刺さっている患者・飯沼達治の手術を強行突破で始めてしまう渡海征司郎、猫田(趣里)、高階権太(小泉孝太郎)たち。
年代物のペアンで癒着がひどく、ペアン自体ももろくなっている。
慎重に進めつつも、大量出血が起きる。
ざわつくも渡海は手際よく止血に成功。
「いよいよだ、これですべてが終わる。」
興奮していく渡海の耳に聞こえて来たのは車いすに乗った、理事長戦の最中であるはずの佐伯教授(内野聖陽)の声だった。
「やめろ、それを外すな」
理事長戦を捨ててまでここに?、と高階。
「そんなに過去を暴かれるのが嫌だったか」
渡海の言葉に佐伯は言う。
「患者の命を救うためだ」、と。
「渡海、そのペアンを外すな」
「お前が守りたいのは自分の権威だけだろ!」
「ペアンを外すなと…」
「黙れよ!」
激高する渡海。興奮していく。
「もうすぐ終わるぞ!親父、もうすぐ終わるぞ。見てろよ佐伯!このペアンがお前の悪事のすべての動かぬ証拠だ。これであんたはしまいだよ!おい、詫びろ!まずは俺に詫びろ!それから親父にも詫びろ!親父のすべてを奪ったこのペアンで、今度はお前がすべて失うんだよ!」
やめろ!と叫ぶ佐伯を尻目に、心臓部から丁寧にペアンを取り出して見せる渡海。
勝ち誇った表情を投げかけ、「さよなら、佐伯清剛」。
するとここで予期せぬ出来事が!
ペアンを取り除くことが治ることだと思っていた渡海には予想外の、突然の大量出血。
頭がついて行かないまま止血にあたる渡海だが、血は止まらない。
「地獄の扉を開けたな」
佐伯はそう言って、ゆっくりと車椅子から立ち上がる。
「どけ、渡海。私が処置をする。」
それを聞いた渡海はすぐに手を止め、器具から手を離す。
手術でもなく、助けるでもなく、「処置」といった佐伯の言葉に。
全てを理解したかのように。

佐伯清剛の緊急オペ開始!いよいよ佐伯の口から語られるペアンの真実とは!!

手術台から離れ、後ろに下がり、俯いている渡海。
新しいペアンを持って来た藤原師長と交代する猫田も下がる。
飯沼達治の処置を始める佐伯清剛。
どうするつもりだよ、と渡海は呟く。
「渡海、聞け」
「俺に治せなかったものが、あんたに治せるわけないだろ」
「いいから聞け!」
そして佐伯は語り始める。
「これは置き忘れではない。」
あの日、近くで起きた大型バスの事故で、何人もの患者が運ばれてきた。そのとき私は入院していた飯沼さんの容体が急変したことに気付き、処置にあたった。だがオペ室は満室で、人も器材も不十分な状態だった。飯沼さんの出血はどうやっても止められなかった。やむを得ず私は、ペアンを体内に残したまま処置を終えた。それしか方法はなかった。そのあとすぐに私はアフリカでの長期の医療支援へと向かわざるを得なくなった。だが、そんな折、思いがけないことが起きた。無事に退院させたはずの飯沼さんが私の不在中に急患で運ばれてきたんだ。その対応にあたったのが一郎先生だった。先生は飯沼さんの胸の中を見て、驚いた事だろう。知らせを聞いた私だが、電話も通じない状況で時間もなく、急いで一郎先生に電報を打った。

―――ZCZC MR.ICHIRO TOKAI
Do not take Mr.Iinuma’s pean. You have to trust me.
SEIGO SAEKI NNNN―――
(飯沼さんのペアンを取り出すな。私を信じてください)

一郎先生はそのペアンが処置に必要だったことを悟ってくれた。そしてペアンを残したまま、飯沼さんの処置を行い、手術を終えた。だが、その術後、先生が手にしていたレントゲン写真を黒崎が偶然見かけてしまったのだ。ただちに医療過誤が指摘され、一郎先生は非難を浴びた。結局、一郎先生はそれ以上の反論はせず、自分の執刀ミスだと受け入れて東城大を去って行った。私は帰国してから教授にそのことを聞かされた。その時すでに一郎先生は病に侵され、亡くなっていた。

ここで映る、佐伯が手にしていた渡海一郎からの手紙を載せてみようと思います。

渡海一郎から佐伯清剛が受け取った最期の手紙の詳細はコレ!!

急啓
主人 渡海一郎が先日逝去いたしました。謹んでご通知申し上げます。

生前は大変お世話になりました。
お電話でお知らせしようかとも思いましたが、御繁忙の日々を思い直し、書面にて御報告する次第です。
主人からは最後まで佐伯先生にご迷惑をお掛けしたと悔やんでいました。
主人にかわり、深くお詫び申し上げます。
お変わりなくお過ごしのことと存じますが、くれぐれも御自愛くださいましていつまでもお健やかにと心から念じております。
最後に主人から預かった手紙を同封いたします。
早々
渡海春江

渡海一郎の妻・春江(倍賞美津子)の手紙が来て、そしてここからが一郎からの手紙。

我が盟友 佐伯清剛くんへ
何も言わなくていい
医者は患者のことだけを考えろ
人を救え
飯沼さんを救え
君にすべてを託す
渡海一郎

それを読み、涙する若き日の佐伯清剛。
「余命いくばくもないと知っていた一郎先生は、私を守り、医療過誤という不名誉を一身に背負われたまま、この世を去られたんだ。」
これが事実だ。
私は、お前の親父に、渡海一郎先生に生かされたのだ。
「すべて私の責任だ、って、そう、言ってくれたら…」
言葉を絞り出す渡海征司郎。
「親父だってあんな思いして死ななくても済んだんだ…なんで黙ってたんだよ!」
「言って、患者が助かるならそうした…それなら私は喜んでクビになった。だが、そうなればだれがこの患者を治す?安易にペアンを外せば患者は死ぬんだぞ。渡海、お前ですら治せなかったんだぞ?自らの腕を過信するものにこの患者は決して治せない。だから誰にも言う訳には行かなった。私を恨むなら恨め。殺したければ殺せ。だがこの患者だけは死んでも守る。このブラックペアンはそのためのものだ。こいつは私自身への戒めでもある。我々医者は完ぺきではない。そのことを決して忘れず、奢ることなく、日々その腕を研鑽し、本当の医療とは何かを常に問い続ける、覚悟の証だ。ブラックペアンを使うのは私一人で充分だ。そしてそのブラックペアンを使う時が来た時、それは私が外科医を辞める時だ。私はこのために生きてきたんだ。そしてそれも今、終わる。」
そして佐伯は渡された新しいブラックペアンを使い、止血部を挟み、心臓の奥へと収めた。
「さらば、渡海一郎」、と言葉を添えて。
その瞬間、渡海征司郎の瞳からは涙が一すじ流れ落ちた。
「このまま閉胸しろ」
佐伯がそう指示をすると、渡海は涙を拭い、手術室を出て行こうと歩きだす。
それに気付いた佐伯が声を掛ける。
「渡海、医者は完ぺきではない。まだまだ我々にはできないことがあるんだ。」
この言葉を背に、渡海は部屋を後にした。
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佐伯清剛から渡海征司郎への贈る言葉はコレだ!!

飯沼達治の手術を終えると、その場に倒れてしまった佐伯教授。
いつもの煙草休憩の場所で呆然としている渡海に電話を掛ける世良(竹内涼真)。
しかし渡海は気付かない。
少したってからふと自分の携帯に気付いた。
そこには世良からの着信と留守番電話の通知。
倒れた佐伯から渡海への伝言を世良先生は、留守電を通して伝えていました。
世良の言葉が渡海の耳に届く。
「渡海先生、どこにいるんですか?教授が倒れたんです、すぐに来てください!それから佐伯教授が倒れた時に、」
倒れた佐伯の回想のシーン。
息も絶え絶えに、宙を見たまま佐伯は言葉を絞り出す。
渡海征司郎に向かって。
≪そのままでいい。普通でいい。医者は患者のことだけを考えろ。救え、渡海。ただ、人を救え。お前に、すべてを託す…≫
「そうおっしゃってました!」
高階や世良たちによって佐伯清剛の手術は始められるが出血は収まらず、心停止から5分が経ってしまう。
その瞬間、手術室の扉は開かれた。
「まだ間に合うよ!」
現れたのは渡海征司郎だった。
電気ショックを行う際、こういう時の声は聞こえるぞ、声を掛けてやれ、と周りに促す。
叫ぶ面々と共に、「戻ってこい」、と渡海征司郎は小さく呟いた。

心拍が再開し、無事に一命をとりとめた佐伯清剛。目覚めた佐伯と、横に座る渡海。二人の最後のシーン。

どうして助けた?
目が覚めた佐伯が最初に口にした言葉が宙に浮かぶ。
ベッドの隣の椅子に腰かけ、黙っている渡海。
「お前を東城大に引き入れたのはせめてもの罪滅ぼしのつもりだった。だがお前は、計り知れない外科医の天分を持ち合わせていた。私を恨むことで、腕を磨き続ける。お前のその成長を私はもっと、もっと見ていたい、そう思った。私は、お前の望み通り、死んでも良かったのだ。」
そこまで聞いていた渡海は何も言わず、立ち上がり、病室を出て行こうとする。
「渡海」
声を掛ける佐伯。
「そのままでいい、普通でいい」
佐伯に背を向けたまま、口を開く渡海征司郎。
医者は患者のことだけ考えろ。救え、ただ、人を救え俺の尊敬する、
そう言って佐伯清剛に振り返る。
「尊敬する医者の言葉です。」
深々と一礼した渡海は、その部屋を後にした。

感想

素晴らしかった!見応えあった!!
ニノの迫力ある演技、すごく良かったですね。
こういう演技が見たいんだな、求めていたんだなって思わされました。
設定が少々不思議でも、無理があるところがあったとしても、それを上回る説得力を持った役者さん達なら自分たち視聴者は引き込まれてしまうんですね。
有無を言わさぬ貫禄というか迫力と言うか、納得、説得させられちゃうほどの演技力ってこんなに胸を打つんだな、と。実感しました。
医療関係の知識は一切ないですし、原作も未読なので、素人意見なのですが、あの最初のブラックペンをそのまま仕方なかった、というのは最初はやっぱり医療ミスということになるのですかね?一郎先生が自分のミスだったと判断せざるを得ない状況だった訳ですよね?
いくら器材も足りなくて環境もギリギリだったとしても、体内に挟んで置いておける他の専用の器具ってあるものなのですかね??
たとえばシリコンとかの挟むもっと小さいものとか??なかったのでしょうかね??
もしあったのだとしたらペアンのまま何年もそのままにしておくのはやっぱり医療ミスのような??
きちんと本人にも話をして、大量出血になるご自身の体質?状況?をきちんと説明して、そのリスクを冒してももう一度手術をして、ペアンからもっと小さいものに変えるべきではないかと提案して、その上でこのままにしておくか、ご本人に選択させるとか。
もっとなすすべはあったのではないかと、ちょっと気になりました。
もう何年も入っているとそれように体も順応して行ってしまうものだとは思いますが、そこから突然他のものに変えるというのは拒絶反応?とかの色々なリスクもあるのかもしれませんが。
それにしてもペアンでかすぎて心配になりますよね!!あれはあれで良かったのか??って。
腹筋とかできるのかな??(笑)

それにしても一郎がペアンのレントゲンを持っているのを見て医療過誤だ医療過誤だと騒ぎ出したのは東城大の黒崎先生で、こいつがすべての発端なんじゃ、と思ってしまいましたね。
だって佐伯と一郎の間で話はうまくまとまっていたわけだし、黒崎が大騒ぎするから(笑)。
ニノが復讐すべきは黒崎でもあったんじゃないかと。
でもニノも心臓にペアンが刺さっているレントゲンを見て、医療過誤をなすりつけられたと思ってしまったのだから、黒崎の事も責められませんかね。

理事長戦前日の東城大のみなさんの前祝い?必勝会?内内の食事会みたいな席のシーン、ありましたよね。
みなさん仕事終わりなのかな、スーツで集まっていて、佐伯先生を中心にお酒を酌み交わして盛り上がる場面がありました。
そこにいた髪の毛もっさり長めのスーツニノ、恐ろしく格好良いじゃないですか!!
驚きましたね。
1話から終始、血色悪い感じで愛想もなくて、笑顔すらないままで、最後の最後にこの格好良い感じなに!!(笑)
もっと普段から出してて欲しかった!!
って、そういうドラマではなかったですね、でも本当格好良かった!
その中で佐伯先生が倒れて、待ってましたとばかりに手際よく診察し、佐伯に上から覆いかぶさって「今はまだ生かしとしてやる。お前の地獄はまだ先だ」と毒づくブラックニノ素晴らしかった!!

今度の新しいブラックペアンは特注のカーボン製で、レントゲンには映らず、火葬されたら一緒に燃えて灰になる、とのことでしたね。そこだけは抜かりないんだな(笑)。

当たり前なんですけど、医者は神様じゃないんですよね。治せない病気だってあるし、何もできない事もある。そんな当たり前のことを忘れていたのか、思い出させてくれるようなお話でしたね。最後の二人のやり取りを見て、佐伯は渡海が可愛かったんじゃないかなって感じました。腕も認めていたし、一郎先生には恩もあるし、償いもあるから罪滅ぼしだけど、憎まれて恨まれてるのも分かっていて、でもやっぱり可愛かったんじゃないかなぁ。いつか自分のおさめたペアンを新しいものに替える時が来る。それまで自分は外科医として生かされていて、その日を慎重に慎重にこの何年と待ってきた。そしてそのいつかはきっと渡海が連れてくるに違いない、と。佐伯はずっと予感していたのかもしれませんね。

それにしても渡海一郎先生はすごい。佐伯の判断を一郎は全てのみ込み、受け止め、なおも守り続けてくれた。
そして一郎の最期の言葉を佐伯は胸に抱え、その信念を守り続けてきた、飯沼達治の命と共に。
そしてブラックペアンと自分が外科医としてその役目を終えると悟った時、佐伯は、その信念を渡海征司郎にも伝えた。
先にその言葉を一郎本人から聞いて知っていた征司郎は、父と同じ言葉を佐伯が自分に話すのを聴き、父とずっと深くつながり、その信念を受け継いできたこと、守り続けてきたことを思い知る。
そして渡海征司郎はその貰った言葉を信念に、その言葉をくれた尊敬する医者たちを胸に、外科医を続けていくことを決める。

最後、渡海征司郎の尊敬する医者はきっと二人になっていましたよね。
楽しかった!最後に加藤浩次もいい見せ場がありましたね。
悪い顔してるのに、良いヤツでした(笑)!
是非とも続編希望!!!
特別に書き下ろす形になるとの事ですが、是非とも海堂尊先生にはお願いしたい!!!切実!!!