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『トドメのキス』晴海(菅田将暉)の正体はコレだ!!最終回・完全ネタバレ!!

『トドメの接吻』ホームレスでストリートミュージシャンの晴海(菅田将暉)の正体が明らかに!!宰子と同じ能力者?タイムリープできる??海難事故に遭ったエイト(堂島旺太郎/山崎賢人)の弟なのでは??

堂島旺太郎(山崎賢人)の身代わりになって尊氏(新田真剣佑)に刺されてしまった佐藤宰子(門脇麦)。
並樹美尊(新木優子)と結婚はするものの、自分にはいつも近くに宰子がいてくれて、このままずっと二人でやって行けると思っていた矢先だった。
その宰子はもうどこにもいなくなってしまった。

謎の男・晴海の登場で起死回生の予感!?晴海はいったい何者??

宰子の部屋で落ち込んでいる旺太郎の隣に突然現れたホームレスミュージシャン晴海(菅田将暉)。
「磁石のN極とN極をくっつけるとどうなるでしょうか?」
ここで突然の晴海クイズタイム。
「反発してくっつかないに決まってんだろ!!」
ちゃかされたと気分を害した旺太郎はイラついて声を荒げる。
ピンポン!と言わんばかりに目を見開き、旺太郎を見詰める晴海。やがて旺太郎は気付く。
お前も戻れるのか、と。
そして晴海は語り出す。
「高校の時、生死の境をさまよった事がある。」
「事故でか?」
「いいや、一家心中で。まぁ、よくある話だよ。借金を返せなくなった親父がなにを血迷ったか家に火をつけて、おふくろと姉ちゃんは親父もろとも焼け死んでさ。」
「それでお前だけ助かったのか?」
晴海は続ける。
「家が燃えてる間、がれきの下敷きになって、「あ~幸せだったころに戻りたい戻りたい」って、そう願ったからかなぁ。意識が戻ったら、あら不思議。キスで過去に戻れるようになっちまった。ハハハ。」
「宰子と同じ…。」
それで俺は、姉ちゃんとおふくろを助けたい一心で、出会った女、出会った女にキスしまくったけど、何回しても心中した後にしか戻れなくてさぁ。
そう言って宰子のベッドに後ろ向きに倒れ込む晴海。かすかな声で歌を口ずさむ。
「そばにいるだけで、ほんと幸せだったなぁ♪」
「お前はどうやって宰子を知ったんだよ?」
旺太郎が訊ねる。
「居酒屋で男が話してんのたまたま聞いたんだよ。高校の時に不思議なキスをする女がいたって。それであの子を捜してた。」
突然晴海はベッドから起き上がる。
「っていう、俺の身の上話も含め、ネタバラしをしたのはなんでだと思う?」
驚く旺太郎。
「観察してたんだよ。」
「観察?」
「そう。過去に戻れる力を手に入れたら人間は本当に幸せになれるのか?尊氏に宰子ちゃんのことをホントチラっと、チラッと教えて、まぁ、いじわるもしちゃったけど、いやぁ~見事!乗り切ったね!」
手を叩く晴海。
「お前…」
「それで、幸せになれたか?」
「人の命をもてあそんでんじゃねぇ!」
激高し、晴海をベッドに押し倒す旺太郎。
「どうなんだよエイト。お前は今幸せか?」
「お前が本当に過去に戻れるなら。もう一度宰子に会えるなら!!」
押し倒されたままキスされると思った晴海はあ~~~~!とわざと大袈裟に声を上げ、旺太郎をかわす。
「戻ってどうするんだよ。」
「決まってんだろ、宰子を助けるんだよ!」
「お前のことだから助けたら、また宰子ちゃんを利用するだろうなぁ。人間そう簡単に変わりゃしねぇよ。」
「………」
あと、断っとくけど、俺とキスしたら三か月前に戻るぞ。お前と宰子ちゃんが出会った直後か、もしくは出会う前に戻っちまうんだよ。そう、宰子ちゃんと築いた時間が全部白紙になるんだよ。自分のことをほとんど知らない宰子ちゃんと再会したところで、向こうは感動のカケラもない。宰子ちゃんとの三か月間はお前にとって簡単に捨てられる程度のものだったのか?
「………」
あともう一個。パラレルワールドって知ってるか?パラレルワールド。
晴海の瞳には涙が溜まっている。
「タイムリープした後もこの世界は続いて行くんだよ。」
「過去を変えたら今も変わるんじゃないのか?」
「ううん、変わらないね。この世界では尊氏は人殺しのままだし、美人の社長令嬢はお前を失ったまま人生は続いて行くんだよ、かわいそう!タイムリープって、完璧な人生をやり直せると思うだろ?でも実はやり直せないんだよ。自分がした過ちは一生取り返せない。宰子ちゃんを死なせたお前の記憶は残ったままだ。戻ったら最後、後悔の無限ループだよ。」
「………」
「どうする?それでも戻るか?」
涙が晴海の頬を流れ落ちる。笑ったような顔を手のひらで隠すと、晴海の表情は一変する。
俯く旺太郎。冷たい表情で見下ろす晴海。
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感想

こういった形になりました!
こうして旺太郎は悩んだあげく、宰子と出会った三か月間はなかったものとしても良いから、宰子のいる世界、なによりも宰子の命を優先する道を選び、晴海の力を借りて三か月前の過去へと戻って行ったのでした。
つまり、晴海は宰子と同じ能力者・同業者?だったのでした。
この世界にこういった能力者はある程度存在することになりますねぇ。
思いの加減、状況の違い、当時の年齢、色々な事が重なり、起きる状況はそれぞれに異なる模様。
小学生だった宰子は一週間前まで、高校生だった晴海は三か月前まで戻れる。
しかし宰子は自分と同じ能力がいるとは夢にも思わない様子だったので、N極とN極が反発しあってその能力が打ち消されてしまう事も理解は出来なかったし、明らかに色々知りすぎているエイトの言動が不思議に思えても、まさか未来から、自分とは違う人の、自分と同じ力で、自分たちがしてきたのと同じように過去に戻ってきているなんて思いもしなかった感じでしたね。
でも、これで晴海が旺太郎の弟・光太くんだった説は否定されましたね。
一家心中の生き残りくんでした。
晴海が宰子にキスをして、何も起こらなかったとき(第9話)、「きみはもっと楽に生きて良いんだよ」みたいなことを言っていて、それが自分(事故で助けられなかった光太)の事を引きずっているのでは、と察した優しさゆえの言葉かと思っていましたが、違いましたね。深読みしすぎました(笑)。

宰子の部屋での晴海の涙のシーンは胸に来るものがありましたね。
何度も誰かにキスして過去を求めて、その都度絶望を感じてきた晴海の悲しみの深さが伝わってくるようでした。
過ちはもう取り返せない、本当に会いたい人には会えない、この能力を持ってしまっても乗り越えられない過去と、絶望と、晴海はずっと一人で闘っているのでしょうね。だからこそ宰子を救ってあげたかったのでしょうね。
あのシーンは鬼気迫るものがあって菅田将暉すごい!と思いました。
鬼ちゃん似合うよなぁ~くらいしか普段は思いませんでしたが(笑)。素晴らしかったです。

素晴らしいドラマだったと思いますが、でも、でも、それでも、huluのパラレル最終回はスペシャルで帰って来るべきじゃない??(笑)