陸王

『陸王』最終回・山崎賢人はメトロ電業へ就職したの?こはぜ屋に残ったの??【ネタバレ】

『陸王』最終回・宮沢大地(山崎賢人)が第一志望だった就職先・メトロ電業に見事合格!しかしこはぜ屋で陸王を作りたい大地。結局どっちを選んだの??


ずっと希望していたメトロ電業の第2次募集に見事受かった「こはぜ屋」4代目社長の宮沢紘一(役所広司)の息子・宮沢大地(山崎賢人)。
長く苦しんだ就職活動にも終止符が打たれようとしていました。
3年間の「こはぜ屋」での仕事を通して一回りも二回りも成長し、表情を生き生きとして面接に臨む大地は最初の頃のそれとはまったく違っていました。
メトロ電業の合格を父・紘一に報告する大地。
おめでとう、と微笑む紘一に、「断ろうと思う」、と切り出す大地。
表情がゆがむ紘一。
「色々考えたんだけどさ、俺、こはぜ屋での仕事続けたいと思う。今まで何社も面接してきて、そのたびにそこで自分が何をやりたいのか話してきた。だけど本当は、陸王を開発して、ランニング業界に殴り込みかけるっていうこと以上に面白い仕事なんかないんじゃないかって、思うんだ。
大地は続ける。
「俺をこはぜ屋で働かせてください。お願いします!」
そう言って紘一に頭を下げる。
「ありがとうな、大地。」
紘一のその声に大地は顔を上げて微笑む。
「だけど、…お前はメトロ電業へ行け。」
表情がなくなる大地。
「ウチはあまりに零細で足らないことだらけだ。どうすればいいのか俺にはノウハウがない。この3年間ウチで働いてきたお前だからこそ、メトロ電業に行けば、ウチに足りない事が何なのか、きっとそれが分かる。そこで思うぞんぶん働いて、ウチでは得られない知識や経験を蓄積してきてくれ。世界を見てこい、大地。
瞳に涙を溜めている大地。
「そしてその大きさを、俺たちに教えてくれ」
優しい微笑みを見せて言う紘一。
思わず大地の頬に涙が零れ落ちる。
「それまで待ってるから」
涙をのみ込み、微笑みを見せ、大地が答える。
「分かった。俺なりに精いっぱい勉強してくるよ。だけどいったん出るからには戻るつもりじゃ働かない。それじゃあメトロ電業に失礼だからさ」
「それでいい。」、と紘一。
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「頑張れよ、大地。お前も俺も、これからがホントの戦いだ」
紘一からのエールに頷く大地。
「どんな時にも、勝利を信じろ」
「はい!」
力を込めてそう返事をする大地は、紘一に深く頭を下げる。
「今まで、お世話になりました!」
大地をいつまでもさすってやる紘一。寄り添う二人。

そしてメトロ電業の社員食堂で茂木(竹内涼真)のレースを観戦する大地のシーンも映りました。
大好きなメンバーと尊敬できる社長と顧問(寺尾聰)のもとでずっとやって行きたかったでしょうが、真面目で素直な大地はきっとここ(メトロ電業)でたくさんの良い経験を積むのでしょうね。
そして「こはぜ屋」は大地がいれば大丈夫だと思わせてくれましたね。
最後の紘一とのやり取りの大地はものすごく大きな成長を感じました。
表情も頼もしくていい顔をしていました。

それにしても役所広司さんずるくないですか!!
役所広司さんが潤んでいるとつられちゃいますよね。
毎回毎回すぐ泣いちゃう紘一ですが、この涙があったからこそ、出演者の方達の良い演技に繋がって行ったのではないかと思わざるを得ませんよね。竹内涼真さんや山崎賢人さんの前に役所広司さんがいてくれて本当に良かったなぁ、って思いました。
良い影響が広がって行ったのが目に見えてわかるようでした。
すごく良いドラマでした。やっぱり悪い人間なんていないと信じたくなるようなドラマでした。
小原(ピエール瀧)は悪いままだったけど(笑)。