『奥様は、取り扱い注意』最終回ネタバレ・夫の伊佐山勇輝(西島秀俊)の公安の人間だった!!菜美(綾瀬はるか)に近付いた理由とは!!?なぜ結婚したの??愛ゆえの葛藤!?セリフあり!!
夫・西島秀俊の正体は!?
とうとう最終回を迎えてしまいました!『奥様は、取り扱い注意』!!
やっぱり予想していた方が多かったですが、日本版Mr.Mrs.スミスでしたね。
ハッカー仲間の小雪(西尾まり)に夫・伊佐山勇輝(西島秀俊)の素性を調べて貰った伊佐山菜美(綾瀬はるか)。
そこで知った衝撃の真実は!!
「あんたの旦那は結論から言って公安の人間。」、と小雪。
ホームセンターのトイレで落ち合い、場所は遊園地へのテーブル席へと変わる。
経歴や素性は完璧なまでにきれいさっぱり書き換えられていて、何の不審点もない。でも、あの二人の家を買ったときの売買記録・不動産会社までに及んで調べてみると。勇輝の通した仲介業者は登記こそはされているものの実体のないペーパーカンパニーだった。
「ペーパーカンパニーを使うのって悪党か政府の人間かって相場が決まってるでしょ」
そのことを菜美に伝えようとしたら突然あんたの旦那が入ってきた、と小雪は言った。
「一目見て、ヤバい男だと思ったけどね」
私が気づくくらいだからあんたが気付かないわけないよね?
「一目惚れって恐ろしいねぇ~。でも人生に一度くらい恋に狂ってまともじゃなくなるのもありなんじゃないの?」
少しだけ微笑んで小雪は去って行った。
「多分、あんたの旦那は監視のためにあんたに近付いたんだろうけど、対象者との結婚するなんてふつうあり得ないよね。」
菜美VS勇輝の勝負の行方は!?
家に帰って来た菜美は早速家の中を物色。
その後、仕事から帰って来た勇輝はリビングのテーブルの上に外された監視カメラが堂々と置かれているのに気付く。
顔色の変わる勇輝。キッチンでキャベツを切っていた菜美はこちらを睨んでいる。
すぐに手にしていた包丁を勇輝に投げ付ける。
手にしていたカバンを盾にする勇輝。カバンに包丁が突き刺さる。
二人は見詰め合い、近付いて行き、間合いをはかる。
スーツのジャケットを脱いだり、靴下を脱いで、戦闘態勢に入る二人。
そしてついに夫婦喧嘩??という名のバトルスタート!
「あなたのこと、信じてたのに」
「騙してたのは君も同じだろ」
息もつかせぬ闘いが続く。
菜美が投げつけた花瓶を全てキャッチし、丁寧に置く勇輝が面白かった!!
「壊れたっていいでしょ」
「全部気に入ってたんだよ!」
その後、勇輝のお腹を狙った屈んだ体勢の菜美を上からはたいた勇輝の平手打ちが菜美の頬に真ヒット!
「あっ、ゴメン…」
反射的に謝ってしまう勇輝。
ニヤッと笑った菜美は鞄に突き刺さっていた包丁を抜き取り、再び戦闘態勢。包丁で迫る菜美の眼が良かった。
ぎらついていて勇輝をとらえて離さない異常な眼つき。
あと振っていても距離が勇輝に余り届いてなかったから、もともと刺すつもりで狙っていたわけではなくて、勇輝の捌きと言うか腕と言うか、様子を見たかったのかも。そして菜美が壁に取り抑えられ、押し付けられた揺れで棚の上にあった結婚した時の2人の写真が入った写真立てが音を上げて床に落ちる。ガラスが割れる音に反応する二人。幸せそうな二人の笑顔の上で粉々の硝子が飛び散っている。
「いつから私を監視してたの?」
「君が中国で死ぬ半年前からだ」
冷静さを取り戻し、テーブルをはさんで座る二人。
「戸籍を買ったブローカーから足が付いたのね」
頷く勇輝。
「テロ対策で網を張り始めて間もない頃、偶然きみが引っ掛かったんだ。監視を始めてすぐに君がSだと分かって、こっちは沸き立ったよ。Sクラスの存在ってことさ。君は謎の特殊工作員として俺たちの世界では有名だったからね。君が片山菜美の戸籍を手に入れて以降、俺はずっと君のことを追いかけることになった。」
「全然気づかなかった」
「四六時中、尾行してたわけじゃない。今の時代、どこにだって監視カメラがある。一度捕捉されたら逃げようがない。」
「じゃあなんで私に近付いたの?」
菜美が言う。
「カメラを通してずっと見張ってればよかったじゃない」
「君の行動があまりに不可解だったからだ。死を装って新しい任務に就くのかと思ったら、なぜか受付嬢になって笑顔を振りまき始めた。こっちは混乱したよ。」
「なんか…恥ずかしい」
目を伏せる菜美。
「あの制服、似合ってた」
思わず勇輝は笑みをこぼして菜美に言う。睨みつける菜美。それを受けて勇輝はばつが悪そうに視線を外す。
「とにかく!君に近付いて、君の不可解な行動を探れ、という命令が俺に下った。」
「だからあの合コンに現れたのね」
「ああ、本当はもっとうまく君に接近するはずだった。あんな歯の浮くようなセリフを言う予定じゃなかった。でも、君と向かい合った瞬間、俺は君から何かを感じたんだ。あの瞬間、俺の中から完全に任務が抜け落ちてしまったんだ。」
「ようするに、一目ぼれでしょ?」、と菜美。
「なんて呼んでもらってもいいよ、とにかく。嫌と言うほど見慣れているはずの君と、面と向かって目と目が合っただけで俺はあっという間にいかれちまったんだ。それまで築き上げてきたプロとしてのプライドと引き換えに、君といることを選んだんだ。君を身近で監視するという名目で、上を何とか説得して、君と結婚することが出来た。君との結婚生活は楽しかったけど、同時に辛くもあった。」
「どうして?」
「君を愛すれば愛するほど、君を騙している罪悪感に苛まれるからさ。もっと君に触れたいのにいつしか手を伸ばすのが怖くなって行った。」
「どうして突然ドイツに行こうなんて言い出したの?」
「君のせいさ。君が死を装って片山菜美になり、伊佐山菜美になったのはただ新しい人生を始めたかっただけってことが君と暮らしてみてよく分かった。俺は上を説得して結婚生活1周年を迎えるまでに、君に怪しい行動がなければ監視を解いてもらう約束を取り付けた。ようやく君と本物の夫婦になれると思って喜んでたんだ。それなのに君は突然、おかしな行動を取り始めた。」
「それってDVとかAVの件のこと?」
「誘拐事件を解決したり、殺人事件に首を突っ込んだり、君の行動はどんどん大胆になって行った。問題にならないように君の痕跡を消すのに俺がどれだけ苦労したと思う?でも、君はとうとう一線を越えてしまった。絶対に入ってはならない領域に足を踏み入れてしまった。」
「盗聴がらみの事件のことね」
「そうだ。君は有力な政治家を破滅させた。それが原因で上にとって君は、テロリストに準じる存在になってしまった。本当は君は拘束されてもおかしくなかった。でも俺が先手を打ってドイツ行きを上に提案した。国内でこれ以上君が悪さをしないようにするためだ。上は渋々ながらそれを認めてくれた。だから、ドイツへ行って、二人で新しい生活を始めよう。」
「私はいつまで監視されるの?死ぬまで?あなたが公安の人間である限り、わたしは首輪を嵌めながら生きていくようなもんじゃない。」
「君が普通の主婦みたいに行儀良く暮らしてくれれば、いつかその首輪も取れる日が来る」
「本心を語り合わなくても、幸せに暮らしてる夫婦だっているでしょ?でも私は嫌だった。あなたのこと好きだし、愛してるから本音でぶつかり合いたかった。これまでお互いを騙し合ってきた分ありったけの力で喧嘩をして仲直りをしたかった。それなのにあなたは、私の首に首輪を嵌めたいって言うの?わたしの事愛してないの?」
「愛してるさ。…でも、どうしようもないことなんだ」
「二人で逃げましょう」、と菜美。
「どこか遠い場所へ行って新しい名前で暮らしましょう」
「無理だよ、どこへ行っても見つかるさ」
「私たちの生活を邪魔する奴らは、私が全員倒してあげるから。二人で0からやり直しましょう」
ため息を落とす勇輝。
「君が選べる選択肢は一つしかない、俺とドイツに行くことだ。それ以外を選んだとして君に待っているのは破滅だけだ。」
勇輝は続ける。
「俺は絶対に君のことを幸せにする自信がある。信じてくれ」
*************
勇輝が自分の正体を告白したシーンはここまででした。
それを聞いたうえで、菜美は勇輝に、公安という立場を捨てず、自分の最愛の妻に首輪を嵌めて組織の言う通りに生きるだけなのか、と問います。
しかし公安を捨て、菜美と手を取り合い、世界を敵に回して二人で生き抜くことを勇輝は選べません。
頼むからことを起こさずにおとなしく過ごしていてくれ、と頼む勇輝、しかし菜美もその約束は守れません。
「自分の妻が困っている友達を放っておくような人間でもいいの?」
「違うだろ。友達や俺のことなんて本当は二の次で、きみが一番に追い求めているものはスリルだ。そうだろ?これまでの自分の人生を思い返してみろ。なによりもスリルを優先してきたはずだ。俺のために、大人になってくれると思ってた。そう信じてた。」
「あなたのこと二の次なんて思ってない、あなたのために、格好良い私で居たいだけ。」
そして主婦友の優里(広末涼子)の問題を片付けにいく準備をしている菜美に、勇輝は声をかける。
「君が家に帰って来た時、俺の姿がなかったら、もう二度と会えないものだと思ってくれ」
「もし、帰って来られなかったら、ごめんね」
「君なら大丈夫さ」
勇輝は表情を見せることなく、背中でそう言った。そして菜美は家を出て行った。
その瞬間、勇輝のスマホが鳴り、電話を取る。「分かりました」、と勇輝は呟き、俯いた。
友人の事件は解決した、その時夫・勇輝は…
闘いを終えて家に帰って来た菜美を、勇輝は出迎えてくれた。喜ぶ菜美。
しかしおかえり、の言葉と同時に、勇輝は菜美に銃口をむけたのだった。
菜美は横溝(玉山鉄二)との戦いの最中に気付いてしまった。そしてそれは確信に変わる。
その鋭い目と自分に向けられたその銃口に心の底からぞくぞくしている自分に。
「なんというスリル」
そして銃声が轟いて、最終回の幕が閉じました。
勇輝の本当の生い立ちは分かりませんが、基本的に勇輝には理性があります。
生い立ち的には一般家庭で育ったのか?謎ですが、常識があります。
しかし菜美は生い立ちもおいたちで、普通ではないので、時々ネジがぶっ飛んじゃう瞬間があります。
理性も何もかも忘れて、スリルが絶叫したくなるほど楽しくなっちゃうハイな本能があります。
しかし菜美は知らずに育ったとはいえ、女性で、人を愛する母性もありました。
勇輝を愛している事は嘘ではありません。
しかしハイになったら勇輝を殺してしまう可能性は高い人物のような気がします。
残忍性がないだけでこれは完全にSクラスなのでしょう。
勇輝のいうことや公安の上の判断もおかしいところはないです、理解できます。
政治系の真実を暴くような奴が出てきたら、公安にとっては都合悪いですしね。
勇輝も基本的には常識的な人間かもしれませんが、犯罪者や色々な異常者と生き死にの闘いを経てきていて、鋭い眼光を持つ「やばい男」です。
理性を超えてぶっ飛んだ相手との戦いや末路を見て来たのかもしれません。
だから菜美のような人間をそのままにしておくとどうなるかある程度読めているのかもしれません。
それでも信じたかった、自分への愛も含めて、菜美を信じたかった。
しかし菜美はやはり自分を押さえられなかった。
自分がこれだけ言っても駄目なんだ。そして上からの指令、菜美を抹殺しろ的な連絡が。
愛する夫のために自分を偽れない妻・菜美。
愛するのならば自分のために普通の主婦として、普通の人間として、菜美と本物の夫婦になりたかった勇輝。
本物の夫婦になりたくて本音でぶつかり、互いを隠すことなく偽ることなく、ケンカしあい分かり合いながら生きていきたかった菜美。
公安の非道さや恐ろしさも知っているがゆえに、すべてを捨てられない、公安を敵に回すことなんて出来ない勇輝。
難しい夫婦です(笑)。
最終的に銃は発砲されていましたが、結末は誰にも分かりませんね。
でもこれを見て一つ思った事は、無性にMr.&Mrs.スミスを見たくなった~!!
あれもアンジェリーナ・ジョリーの方が殺してきた人数は圧倒的に多かったですよね。
女の方がハイになっちゃうとぶっ飛んじゃうものなのかも??
ブラピの方が人数訊いてちょっと引いてましたもんね(笑)。
あれはバンバン銃撃って殺しまくってましたけどね。
これは戦う時は1対1というお行儀のよい戦いでしたからね。
玉山鉄二さんには異常者の闘いしてほしかったなぁ(笑)
綾瀬はるかさんのアクション頑張ったなぁ~って感じですね。
西島さんはやり足りなかったでしょうけど!!
う~ん、もっと見たい!続編希望!!