『奥様は、取り扱い注意』第8話・1丁目で頻発した何も取られていなかった連続空き巣の原因は何だった??プロの殺し屋並みだったのはなぜ??第8話のネタバレ!!
第8話のアクションはかなりの苦戦でしたね、伊佐山菜美(綾瀬はるか)。
これまでのワンパンではなく、空き巣に入った相手の男と長い死闘になりました。
空き巣中にたまたま戻ってきてしまい、偶然居合わせてしまった夫・伊佐山勇輝(西島秀俊)。
相手は強かったが、目つきが鋭くなった勇輝はスイッチオンし、相手の拳を全てガード。
相手も驚きを隠せなかったが、その後はガードを外し、相手の拳を2発受けてしまう。
勇輝から連絡を貰い、家に慌てて帰って来た菜美。勇輝は痛そうにするも酷い傷ではなかった事にひとまず安心。
しかし愛する夫が傷付けられた事実を許せない。
菜美は動き出す。
勇輝は「実際に会った事はないけど殺し屋みたいな雰囲気だった」、とみんなに話していた。
菜美は考えていた。
その頃短い期間で菜美たちの住む1丁目内で空き巣が頻発していた事。
みんな金目のものは一切取られていなかったこと。
金品を取らないための空き巣を、わざわざ殺し屋のような人間が無作為にやるものか?と。
この空き巣にはなにか目的があるはずだ、と。
菜美はある疑惑を持ち、ある女性の家を訪ねる。
少し前にご近所に住む与党幹事長代理・三浦宅でホームパーティーがあった。
三浦は一年前、厚生労働大臣の頃に福祉施設の許認可を巡って贈収賄事件でメディアに騒がれていた人物だった。
ちなみにこれを内部告発した女性は謎の自殺を遂げていた。
結果は限りなくグレーで収束。しかし世間の眼は厳しかった。
その信頼も取り戻そうと躍起になっていたイメージアップのためのパーティーだった。
主婦友として三浦の妻と付き合いのあった菜美たちはそのパーティーに誘われ顔を出すことに。
しかし実際は支援者集会だ、このままじゃ演説が始まってしまう、と菜美たちは早めにお暇することに。
その時、じっと三浦夫婦をに睨みつけるように見ている一人の主婦に菜美は気付いた。
菜美たちが帰ろうと玄関に行くと二階からその女性が下りてきた。お手洗いを間違えた、と。
その女性が藍子(笛木優子)だった。
そのことが気になっていた菜美は空き巣が頻発している理由があなたなら分かるはずだ、と藍子に詰め寄る。
すると藍子は、自分の生活が最近上手く行ってなくて、他人の夫婦が寝室でどんな話を知るのか盗み聞きしたくなったから、と三浦家のベッドルームに盗聴器を仕掛けたことを告白したのだ。
「5日目の夜、すごいのを聞いちゃったの」、と藍子は言う。
「旦那さんが電話で話している声だったんだけど、あの贈収賄事件のことだった。」
そろそろほとぼりが冷めるころだからまたお金が欲しいとか、今度は内部告発者が出ないように気を付けろとか、次は自殺じゃ通らなくなる、とか。
「嘘じゃない、証拠だってある」
録音していたのかと菜美が訊くと、深く頷いて見せる。
1週間くらいしたら音声が聞こえなくなって故障かなって思ったんだけど、空き巣の事を聞いて、仕掛けた犯人を捜しているかもって、思って。そう思ったら怖くなって、と藍子。
「空き巣の犯人は受信機のある家を探してたのね」
そして菜美のお仕置きタイムが始まります。
もう一度三浦宅にお邪魔して、ホームパーティーのお礼をする菜美。
妻に挨拶をする。喜んで微笑む三浦妻。
ふいに立ちあがる菜美。
「お手洗いをお借りしてもよろしいですか?2階ですよね?」
「リビングを出てすぐの所だけど」、と妻。
「この前のホームパーティーの時、坂崎さん(藍子)が二階から降りてきたんです。トイレを借りたって言ってたんで二階かと思ったんです。」
顔が固まる妻。
夜、三浦に伝える妻。
「もしもし、私だ。盗聴器を仕掛けた犯人が分かった。もう空き巣なんて回りくどい事しなくていい。二度と悪さが出来ないようにお仕置きをしてやってくれ。録音データの確認も忘れないでくれよ」、と三浦は電話口で言った。
大丈夫?と妻が訊く。
「坂崎さんの旦那の会社上手く行ってないんだろ?だったら思い悩んで自殺したっておかしくないさ。」
笑う妻。「そうね。」
翌日、配達員の格好をしたいつもの空き巣は坂崎家へやって来た。
書留の下にナイフを隠すと鍵の開いた玄関へと勢いよく進む。
しかし目の前にいた知らない女性(菜美)は自分に手招きをして笑っている。
スポンサーリンク
ここからバトル開始。
二人とも戦闘態勢に入り、配達員を装った相手はもうナイフを向けている。
今回は菜美の攻撃も一撃では効かない。相手は菜美の拳もガードし、右手に持ったナイフを左手に持ち替えて攻撃してくる。
洋服を切られる菜美。気付いて微笑む。
再びバトル開始。菜美の反撃。
しかしふいに相手に足を蹴られ、倒れ込む。
寝転んでいる菜美と上から攻撃してくる男の闘い。足だけで攻防。
距離の開いた瞬間に立ちあがる菜美。
またもや激しい攻防戦。男は軽やかにナイフを操る。菜美の洋服は二度目の切れ目が。
しかし菜美の蹴りで相手の手首を仕留め、男は思わずナイフを落とす。
男も素早く反応し、菜美の足を落とす。頭を殴り、男も攻戦かと思いきや、菜美の頭突き攻撃。
相手の足蹴りを軽く交わす菜美。
互いに揉み合い、壁に身体を叩きつけ合う二人。壁ドンバトル。
もつれあいは玄関前からリビングへと続く。リビングのファーに倒れ込む。
菜美の蹴りで距離が開き、血を流しながら向かい合った二人。揉み合った最後の攻防、菜美の大きい回し蹴りで頭を強打。
男は床に蹲る。
リビングのテーブルにあったニワトリの置物を手に取り、菜美は言った。
「これくらいで済んで良かったと思ってね」
その置物で相手の頭を一発殴り、男は気絶した。
手に持っているニワトリを怯えている藍子に渡す菜美。
「家に侵入してきた強盗と揉み合ってるうちにそれを偶然手にしてノックアウトしたの。分かった?」
これから先、三浦さんに会っても何事もなかったように接してね。あなたが盗聴の犯人だって確証はないんだから。向こうも脅迫でもされない限り、これ以上何もしてこないと思う、と菜美は言った。
三浦家のデータを菜美に渡す藍子。
その後、それを受け取った菜美は、昔仲間だった同業のハッカー(西尾まり)にそのデータを送った。
その後、厚生労働省のHPが何者かによってハッキングされ、あるデータが明るみになり、沢山のメディアで1年前の三浦の贈収賄事件が蒸し返され、瞬く間に広がって行った。これで社会的制裁が与えられたことになるのか。
そして菜美はずっと気になっていたある考えに向き合う。
三浦に雇われたあの相手の強さは本物だった。
一流のプロだったその男を前に、勇輝はほとんど無傷だったことに。
以上が空き巣事件の全貌でした。
脚本家の金城一紀さんは政治家=悪党ですからね。
国のために平気で一般庶民をも殺しますからね、なるほどな展開でしたね。
殺し屋は依頼主も動機も吐かないだろうからメディアに制裁を託した形になりましたね。
世間はもう忘れないでしょうしね、二度目だし噂は早い。
金城さんっぽいお話でした。
そしてそして勇輝の秘密もなにやら匂わせてきましたね。
空き巣がいるかもとスイッチオンした西島秀俊さん、完全に目がMOZUでしたね(笑)。