監獄のお姫さま

『監獄のお姫さま』満島ひかりが美容資格を持っている理由とは!!昔の夢は美容師だった!?【ネタバレ】

『監獄のお姫さま』第5話で判明!若井刑務官(満島ひかり)が美容資格を持っている理由とは何だった??将来の夢は美容師だった??それなのに刑務官を選んだ理由も判明!!

資格取得の時間になり、説明を受ける女囚たち。
資格取得には2年を要し、刑期が残り4年3か月の馬場カヨ(小泉今日子)は美容資格を選択。
そしてその担当に当たる刑務官と兼務になる若井ふたば(満島ひかり)が受講希望者の前で自分がなぜ美容資格を持っているのかを話し出す。
ここから劇中セリフ全文でお届けします!

みんなの前に立つ若井。
「処遇の若井です。私が美容師の資格を取ったいきさつを聞いて下さい。私の両親は公務員で、父は栃木に単身赴任していました。2ヶ月に1回、父に会いに行きがてら栃木の美容院で髪を切ってもらうのが私はとっても楽しみでした。」
ここから幼少の頃の若井ふたばの回想シーンが始まる。
母と手を繋いで歩くご機嫌な小学生のふたばは「北関東刑務所」の門をくぐって行く。
そこは門をくぐった先にある小さな扉の中の「ヒバリ美容室」。
「なぜなら、そこにお気に入りのお姉さんがいたからです。」
父の後ろからやって来たのは美容院・志保。いらっしゃい、とふたばに微笑む。笑顔になるふたば。
「近所で切っても良かったんだけど、どうしてもしー姉ちゃんがいいって、ね?」、と母。
お願いします、とふたばが笑顔で言う。
「よし、ふ~ちゃん、シャンプー行こうか」
志保のシャンプーを受けるふたば。
「シャンプーがとても気持ち良かったのと、産毛をちゃんと剃ってくれたのと、襟元の毛を払ってくれるのがとても気持ち良かったんです。」
出来上がって鏡を見る。
「どう?」
「うん!良い感じ!」
「母さんがパーマを当てている間は折り紙とかで遊んでくれました。でも、ある時栃木へ行ったら、大好きなしー姉ちゃんがいなくなっていたんです。「仮釈放」って言葉が聞こえてきました。今ではその意味が「いいこと」っていうか、めでたいことだって分かるけど、子供だったし、もう会えないと思うと悲しくて」
話の途中、受講志望の馬場カヨが手を挙げる。
「刑務所の美容院って外のお客さんも入れるんですか?」
「うん、その代わり、相当安いよ。」
頷きながら聞いている馬場カヨ。一息ついて若井刑務官はまた話し始める。
「2年くらいして久し振りに父に会いに行ったとき。」
再びしー姉ちゃんはその美容室にいた。
「今でも思い出す。その時の、悲しいような、嬉しいような、なんとも言えない表情…」
帰って来た!しー姉ちゃんが帰って来た!と声を上げる小学生のふたば。
「当時はその意味も分からなくて…」
幼い頃のふたばは、昔しー姉ちゃんに作ってもらった折り紙の手裏剣を遠くからかざして見せる。
「嘘!ごめん、分かってました、なんとなく。途中まで彫った入れ墨とか、注射の痕とか見てたし、聞いちゃいけない、聞いたら可哀想だって…」
「どう?ふ~ちゃん」
出来上がった髪形鏡で見ているふたばと志保。
「うん!やっぱりしー姉ちゃんが一番上手!」
「ありがと」
「うちね、大人になったら、しー姉ちゃんみたいな美容師になるの」
ふたばがそう言うとしー姉ちゃんは笑って頭を撫でてくれた。
「そんなだから子供のころから夢だった美容師の免許、取ったはいいけどなじめなくてね、チャラチャラしてんじゃん?まぁ、剣道やってたし、公務員の方が食いっぱぐれないし、それで刑務官になりました。」
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劇中の説明は以上でした。
なんかちょっと切ない話。でも自分の子供に罪を犯した人たちとの交流を持たせるなんて父も思い切ったな、って思いましたけど。
しー姉ちゃんはきちんと反省していて人として大丈夫だと身近で見てきた父だからこその判断だったのかもしれませんが。
現に、感情ゆえに人を刺すような重い罪を背負っている馬場カヨに親しみを覚えて来ていますもんね、若井刑務官。
ほんのり切ない若井刑務官の心の奥底が見えたお話でした!