僕たちがやりました

『僕やり』第8話・古田新太と初対面したパイセンの名シーン!名セリフ掲載!!

『僕たちがやりました』第8話で父・輪島(古田新太)と念願の初対面を果たしたパイセンこと小坂秀郎(今野浩喜)の名場面をセリフ全文で大公開!!


会った事もないのに、なぜか事件をもみ消してくれた、しかしその反面、どうしようもない悪で、裏社会を極悪非道なままに操っていると言われる自分の実の父親、輪島宗十郎(古田新太)の出入りする場所の情報を掴んだパイセン(今野浩喜)。張り込んで張り込んでようやく見つけた輪島の姿。
誰だか知らない男を集団で痛めつけている緊迫した場面に遭遇したパイセンだったが、他の人間はもう見えていない様子。
目で追うのは父親の姿だけ。
取り込んでいた話がひと段落したかのようなその時、パイセンはその一歩を踏み出した!!

『僕やり』第8話・勇敢なパイセンの雄姿、その一部始終はこれだ!!

パイセン:(見付けたで~親父!)
心の中でそう言ってパイセンはトレードマークのグラサンを外す。
パイセン:(確かめるんや。愛を!)
パイセン:(俺の生きる意味を!)
立ち上がったパイセンは「あの!」大きな声を出し、その集団に近付いていく。
素早く気付くが、輪島はきょとん。
隣りにいた輪島の顧問弁護士、西塚(板尾創路)も気付く。
パイセン:「ちょっと、お時間、いいですかー…輪島、宗十郎さん」
あー?機嫌悪そうに顔を歪めて言う輪島。
パイセン:「信じて貰えないかもしれないですけど、俺、小坂秀郎です。」
輪島ぽかん。
パイセン:「事件のこと、なんでもみ消してくれたんすか?俺のこと、どう思ってますか?っていうか、俺のこと、愛してますか?お父さん」
輪島:「………」西塚に振り返り、「誰これ?」。
ショックを受けるパイセン。輪島に西塚が耳打ちする。
顧問弁護士、西塚:「矢波高を爆破した犯人で、あなたの息子です。」
輪島:「へぇ~、爆発。そんな事件あった?知ってた?俺?全然覚えてない。それなに?それ、もみ消してくれたの?お前。俺の知らない間に」
はい、と答える西塚。
輪島:「すっげぇな、お前。優秀!」
パイセン:「な、な、な、なんも、知らんかったんすか?」
動揺しながら問うパイセン。
輪島:「ってことは、お前、早季絵の子か。」
パイセン:「はっ、さ、サキ…?」
あぁ、なんかあったよね?あれ。輪島がそう言うと、西塚は自分のカバンから写真がたくさん並んだ小さなアルバムを取り出す。
そして和服の女性の写真をパイセンに向かってみせる。
輪島:「これ、お前のママ。俺の13番目の愛人」
パイセン:「か、かあさん…」
輪島は語り出す。
輪島:「死ぬほどいい女だった。二人はすぐに燃え上がり、お前が生まれた。生まれたお前を見て、俺はこう思ったよ。不細工と。」
お口ぽかんのパイセン。
輪島:「お前の不細工が原因で、疎遠になり、そのあと早季絵はすぐに体を壊して死んじまった。でも早季絵がお前を大事にしたいと言ったから、俺は今でもお前に金を送り続けている。だよな?合ってる?」
西塚に振り返る輪島。
西塚:「はい、私がすべて管理しております。」
パイセンに向き直る輪島。
輪島:「そして今日、お前に会ってこう思った。」
その言葉にふいに顔を上げるパイセン。
輪島:「とても不細工と。」
パイセン:「もうよろしいっすわ!」
輪島の言葉にツッコミを入れるパイセン。にやついている輪島。
パイセン:「勝手や、あんた勝手すぎる!」
パイセンは声を張り上げ、輪島に近付いていく。
パイセン:「不細工やったらいらんのかい!すぐポイかい!俺は外れガチャかい!」
輪島:「金やって、事件もみ消してやって、なんの文句がある?」
パイセン:「文句だらけや!あんたのせいでこんな人間になってもうた。金はもうええねん!金で繋がってるやつらとしかコミュニケーション取られへん!なんっのために生きてるのか分かっらへん!親が教えへんかったら、誰がこどもに「愛」教えてくれるんすか?どっかであんたが愛してくれてると思ってた。やのに、こんなん…。愛なんか知らん俺に、生きてる価値なんか…」
輪島:「じゃあ死ぬか?」
パイセン:「えっっ!?」
輪島:「おい、玲夢。」
近くに座っていた若造・玲夢を呼ぶ。返事をして立ち上がる玲夢。
輪島:「お前、人を殺したことある?」
玲夢:「目ん玉くりぬいた事はあるけど、殺しはまだかなぁ」
輪島:「じゃあ、こいつやれ」
焦るパイセン。きょどるパイセン。
玲夢:「えぇぇ~!俺の初めてがこの不細工?まぁ、しょうがねぇかぁ」
パイセン:「えっ、うっ、う、うぉぉぉ~いっ!」
玲夢:「俺、2番目の愛人の子だけど、歳はそっちのが上だから。殺す前にそのぶっさいくな顔、整形してやるよ、おにい~ちゃん!」
近付いて来てそう言う玲夢の言葉を聞くや否や、その場に土下座を始めるパイセン。
パイセン:「ヘルプミー!ヘルプミー!死にたくないで~す!私が悪うございました!」
パイセンを見詰めている西塚。ニヤニヤしている玲夢。いつしか真顔になっている輪島。
パイセン:「これからもお金だけもらって、世界の片隅で生きさせてください!愛とかほざいてすいませんでした!産んで頂いてありがとうございます!」
下から輪島を見上げて言うパイセン。
輪島:「ありがとうございま~す、だって。あははははは」
輪島と玲夢で顔を見合わせて笑う。
玲夢:「どうすんの?親父、こいつこんなこと言ってっけど。」
やだよ~、こんな兄ちゃん、そう言って玲夢は土下座しているパイセンの顔を靴で強く踏みつける。
玲夢:「こんな、生きてても死んでても、どっちでもいい人間。」
踏みつけられながら靴をなめようとベロを伸ばしてくるパイセン。
玲夢:「きたねぇ!なめんじゃねぇよ!」
蹴り飛ばす玲夢。悶えるパイセン。素早く玲夢を制する輪島。
輪島:「玲夢、もう帰してやれ、時間の無駄だ。」
驚いている様子の玲夢。
輪島:「秀郎、もう二度と会う事もないだろうから教えてやるよ、お前の名前がなぜ秀郎なのか。実はな、生まれた時、お前の顔があまりにもひでぇやろうだったからだ、ははははははは!」
立ちあがって頭を下げるパイセン。
パイセン:「ありがとうございま~す!」
輪島:「次、面見せたら、殺すぞ」
そう言って振りかえり、立ち去ろうとした瞬間、向かってきた水川あさみに胸をナイフで刺される輪島。
しかし胸元の厚い札束で難を逃れる。誰これ?という輪島に耳打ちする西塚。
輪島:「あっ、そう。この子のパパとママが死んじゃった?俺のせいで。へぇ~。あ~い、とぅいまてぇ~ん!」
動けないでいる水川あさみにタクシー代と言い、その札束を撒いて、輪島たちは去って行った。

という一部始終でした。
ついついラストの市橋(新田真剣祐)の死に持って行かれてしまいがちですけど、このパイセンのシーンも結構重かったし、重要でしたよね。パイセンせつなかった。そしてパイセンはなにも間違ってはいなかった。しかしパイセンは正しいのに生きていくこともできないくらいちっぽけで、ただひたすらに弱い存在だった。それが悲しかった。でもそれが現実だった。
でも最後に輪島が真顔に戻っていたのは、昔の自分を見ているような気持ちになったのかもしれないなぁって気がしました。
輪島も正直、パイセンと同じくらい不〇〇な感じですよね。
色々コンプレックスがあったと思います。ましてや権力、実力がすべてのこの世界で、相当苦しいところで生きて来たと思います。だからそんな自分のコンプレックスを打ち消したくて綺麗な女性ばかりを求めてきた。


生まれる子供は玲夢みたいな美形の子達が多かったのではないかと思います。
周りに置いとくには美しい方が気分が良いでしょうけど、本当に自分に刺さって来るのはパイセンのような自分の生き写しのような子供の存在なのかもしれませんね。パイセンから出てくるマイナスな言葉や感謝の言葉も、すべて昔の自分を見ているようでいたたまれなくなったのかも?と。原作を知らないので分かりませんが。
悲しい。悲しい人が多い、この作品です。