コード・ブルー3

『コードブルー3』優輔が移植を拒否した理由は橘(椎名桔平)にあった!!?

『コードブルー3』椎名桔平と三井先生(りょう)の息子役・優輔くんが心臓移植を受けたがらなかった理由はなんだった??

橘先生(椎名桔平)と三井先生(りょう)の息子で、心臓を患っている橘優輔くん役の歸山 竜成(きやまりゅうせい)くん!!


死の恐怖を突き付けられて3年、身体も精神にも限界を感じ、海外移植を視野に入れるべきかと悩んでいたさなか、移植ネットワークからの連絡により14歳の脳死の報告が入る。
そして移植リストの一番上の名前は橘優輔(歸山竜成)。
それを受けた父、橘(椎名桔平)と母、三井(りょう)は急いで優輔のもとに駆け付ける。
しかし、吉報を受けたはずの優輔の反応は意外なものだった。
お父さん、お母さん、ごめんね、と前置きし、「心臓はいらない」と。
そして顔を伏したままこう言い放った。
「移植は受けない」
固まる2人。
「ごめん」
深呼吸した優輔は真正面から橘を見詰め、言い切った。
「僕は移植は受けない」

1時間以内に受け入れの返事をしなくてはいけない。そうしなければ移植リストの2番目の患者の元に行ってしまから。
残り少ない時間、橘と三井は優輔の説得を試みる。理由を教えて欲しいと詰め寄る橘。
そしてとうとう優輔は重い口を開き始めた。
「前にね、「将来の夢」っていう作文を書いたんだ。」
うん、と微笑んで聞く橘。
「お医者さんになりたいって書いた。困っている人がいたらぐいぐい手術して、みんな助けちゃうような。そんな、お父さんみたいなお医者さんになりたいって」
橘の笑顔が固まっていく。優輔はうつむいたまま前を見て話し続けていたが、ふいに橘と目を合わせる。
「僕ね、お父さんが好きなんだ」
笑みを称えて言う優輔。笑顔が引きつっている橘。
なら、どうして?移植を受けてくれないんだ?ゆっくりと質問を重ねる。
「お父さんが大好きだから」
優輔はまた前を向き、俯きながら話し続ける。
「僕が心臓の病気になってお父さんは変わった。僕と同じ年くらいの子供が怪我したって聞くと詳しく調べたり、新聞の隅に載ってる子供の死亡記事を探したり。お父さんは他の子供が死ぬのを待つようになった。」
ハッとする橘。
「今回移植してもうまくいかなかったら?また次の移植を待つ?」
橘は言葉を返せない。
「僕が死ねば、お父さんは元のお父さんに戻れる。僕の大好きなお父さんに戻れる。」
優輔は顔を上げて、橘を見詰めてもう一度、目を逸らさずにこの言葉を繰り返した。
「僕は移植を受けない。」
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移植の返事の締め切りまであと10分。
エレベーターで一緒になった緋山(戸田恵梨香)が浮かない顔の橘に活を入れる。
もう今回を逃したら次はいつになるのか分からない、次なんてないかもしれない事も。
橘は珍しく感情を見せ、緋山に声を張って言う。
「そんな事は俺たちが一番よく分かってる。でもな、実際に移植を受けるのは優輔なんだ。移植後も厳しい治療はず~っと続く。人の命を貰ったという責任も重い。そのうえ、あいつがずっと後悔したまんま生きていくって思うと、あまりにも、つらい。」
「なに言ってるんですか?親が子供を信じなくてどうするんですか?」
緋山のその言葉に後ろを振り向く橘。
「私が患者の家族に訴えられたとき何て言ってくれたか覚えてますか?患者が怖くてどうしようもなかった私に言ってくれたんです。逃げるな、オペをしろって。あの時橘先生は私以上に、私の事を信じてくれました。優輔くんもいずれ必ず理解します。橘先生の気持ちを。」
優輔の部屋に向かう途中、移植ネットワークに移植を受ける返事をしてくれと電話をかける橘。
「俺がそう決めた。」
強いまなざしで橘は走り出した。

ドクターヘリに運ばれていく優輔。
「お父さん待って!お父さん!」
抵抗して叫ぶ優輔。しかし迅速に橘、三井、優輔を載せたヘリは空中へと浮かび上がっていく。
怒っている優輔。その優輔の睨みつけるような目に気付き、橘は口を開き始める。
「いいか優輔、よ~く聞いてくれ。お父さんな、優輔があんなふうに考えてるなんて想像もしなかったよ。気付いてやれなくてごめんな。」
目を逸らす優輔。
「それと、嬉しかった。優輔がお父さんのことを大好きだって言ってくれて。でもな、お父さん、嫌われたっていいんだ。優輔が移植を受けてくれるなら。優輔がお父さんのことを好きだって言ってくれたのと同じくらい、お父さん、優輔のことが大好きなんだ。」
そう言って優輔の額を撫でる橘。
「だから嫌われたっていい。優輔が生きていてくれるんなら、それでいいんだ。お父さんは無理矢理、移植を受けさせる。だから優輔が気に病むことはない。誰かの心臓を貰ったおかげで生きてるとか、自分を責める必要はない。お父さんが、優輔に生きていて欲しいから、移植するんだ。」
涙が流れている優輔。
橘は額と額を合わせ、優輔の肩を強く撫でてやる。微笑んで見詰める三井。

こうして三人を載せたヘリは飛んでいきました。
子供ってすごいなぁって思いました。
自分が生きるための、夢のような、ずっと願ってきた待ちに待った移植なのに、この日のために生きて来たような、苦しいクスリやつらい治療も今日のこの日のために耐えてきたはずなのに、移植はしないなんて言い出すのに一体どんな理由があるんだろうって気になりましたが、こういった理由だったのですね。
ハッとさせられました。こういうふうに親を見ているんだなって。拒否する理由としてこういう理由があるんだって。
優輔にとって橘先生はヒーローだから、悪の姿を感じさせちゃいけなかったのでしょうね。
自分の病気が僕のヒーロー、困ってる人達みんなにとってのヒーローを、悪に変えてしまったって罪悪感を感じていたのでしょうか。
人を助けることが得意で格好良かったお父さんは、小さい子供の死を探すようになってしまった。
助けられなかったと嘆くわけでもなく、何歳か、怪我の場所はどこか、そんな情報を探るばかりになっていた。
優輔は辛かったのでしょうね。
何話だかで劇中でも新聞記事を優輔が隠れて読みたがったシーンがありましたが、橘先生がいつもどんな気持ちでそれを読んでいたのか気付いちゃったわけですね。
でもでも、「親」としてはそういうわけにはいかない。
だって「親」にとって「子ども」は「自分の命より大事」だから。
子供のためなら親は悪にでもなれちゃうんですよね。
井上先生(滝藤賢一)が言っていた「全ては生きていてこそ」だから。
全ては子供に生きていて欲しい、それだけなんです。

それにしても椎名桔平さん良い声してますよねぇ。ドクターヘリの中でのセリフ、聞き惚れてしまいました。
今さら!?って感じですが(笑)、改めていい声だなぁ、と。
あと、あのシーンで子供にとって、特に男の子にとって「父親」という存在は本当に大きいんだなぁと改めて感じました。
お医者さんというお仕事柄もあったからでしょうが、やっぱり母親とは役割が違うなぁとしみじみ思いました。

歸山竜成くん大人っぽい子でビックリでした。
表情とか喋り方とか、すごく落ち着いていて、賢い子だからってセリフがありましたけど雰囲気醸していましたね!
とても素敵でした。
橘先生は移植が終わってからもずっと長くつらい治療は続くと言っていましたが、優輔くんは大丈夫な気がします。
そんな簡単に言えない次元の話なんですが、元気になった優輔くんを早く見たいなぁと願ってやみません。
自分も入院してるのに周りの患者さんすら励まして回っちゃうような、そんな元気さと子供らしさと賢さを見てみたい!!
次回はいよいよ最終回ですね!藍沢先生(山下智久)どうなっちゃうの!!?