『母になる』最終話・門倉麻子(小池栄子)の新しい職場、奥能登の瑠璃の宿とはここだ!!麻子から木野さん(中島裕翔)への手紙も公開!!
『母になる』とうとう最終話が終わりました。
前回の第9話では、門倉麻子が東京を離れ、奥能登の旅館に勤めることになった。
東京最後の日、柏崎結衣(沢尻エリカ)は麻子を追いかけたが、結局会うことは出来なかった。
そし今回の最終話、そんな門倉麻子から児童福祉司の木野愁平(中島裕翔)宛に近況を伝える手紙が届く。
まずはそちらを全文載せてみようと思います。
『母になる』最終話・奥能登からの近況を伝える麻子からの手紙の内容はコレ!!
木野愁平(中島裕翔)のもとに、奥能登で生活を始めた門倉麻子から手紙が届きました。
その手紙を全文挙げてみようと思います。
ちなみにその手紙の送り主の詳細から。
石川県珠洲市上香澄町16-25
瑠璃の宿内 門倉麻子
木野さん、その後のこと、少しご報告しておきます。私は新しい街で、以前児相の所長にも勧められたカウンセリングを受けることにしました。あの子が私にお別れを言いに来てくれたこと。ママ、頑張ってと言ってくれたことが、私の背中を押しました。私は変わらなきゃ…そのためには…何を間違えたのか、過去の自分と向き合う必要があると思ったのです。
カウンセリングでは亡くなった母の話をしました。いびつな関係であったことを指摘され、私は反論しました。反論しながら、そうじゃない。母は私のためといいながら、自分のためだったんじゃないか…、それはエゴだったんじゃないか…、私を思い通りにしようとしていた、母からの言葉が呪いのように私を縛りつけていたこと。加えて、誰にも本音をぶつけることなく、ひどく孤独だった自分を…、ようやく、ようやく強く、自覚しました。
新しい仕事を覚え、働きながら…、あの時、私の世界がここにあると、あの子を抱きしめたのは、私のエゴで、私は自分の孤独を埋めるために、あの子と暮らしていたということ。私は…母親なんかじゃなかった…そう思えるようになりました…
そして私が一生懸命子育てをしていたのは、亡くなった母に褒めてもらいたかった、そういう思いがあったからかもしれません…
人は…、誰かに褒めてもらいたくて、子育てをするわけじゃない。母になるってそういうことじゃない。でも、じゃあ、どういうこと?
どういうことだと思いますか? いつか誰かに聞いてみたい…
母になるってどういうことですか…?
門倉麻子
『母になる』最終話で麻子が務めていた旅館はここだ!!
奥能登 瑠璃の宿改め、「七沢温泉 元湯玉川館」さんでした!!
それにしても、莉沙子(板谷由夏)家の繭ちゃん(藤澤遥)のシーン良かったぁ!
繭ちゃん良かった、繭ちゃんの気持ちや、母親業の楽しさに莉沙子が気付いたのもとても良かった!
女同士だから楽しめる色々な事を想像しながら微笑んで話す莉沙子はいい母親の顔をしていましたね。
そんな母親業をいいなぁと羨ましいという夫、西原太治(浅野和之)もとても良かった!!
繭ちゃんもとっても幸せな子だと思いました。
女性にとって負担が多い世の中だけど、やっぱり女性陣に愛情があるのを見るとホッとして、嬉しくなるものですね。
最後の、結衣と麻子のマラソン大会のあとの、やりとりのシーンも良かった。
まだ自分は母になる途中だと、話し始める結衣。
「いつかあなたに何を言われてもびくともしないで、笑っていられるような母になりたい」、と。
例えばあの子に、「お母さんって2人いちゃいけないのかな」って言われても、「そうだね、それも楽しいね!いいよ、二人いてもお母さん全然いいよ、楽しいね!」そう笑って言える母になりたい。なぜなら…、それが広の幸せに繋がることだから、と。
そして、麻子をいつか許せる時が来たら、その時には頑張って働いている麻子のもとに、広を連れて会いに行きます、と約束を交わす。
そして、最後に結衣は麻子に感謝を伝える。
なんでもない日常がどんなに幸せか、母になることがどんな事か、考えもしなかった。「おはよう」「いってらっしゃい」「いってきます」「ただいま」「おかえり」「おやすみ」そういう言葉を言える相手がいることがどんなに幸せなことか。あなたに奪われた9年間がなければ、気付かなかった。ありがとう。あの子を育ててくれてありがとう、と。
結衣は強くて、愛情深くて、出来た人間でした。周りにも恵まれ、そのまま自分のままで強くずっといられました。
結衣VS麻子は最初から最後まで圧倒的に結衣の完勝でした。
しかし、この最後の感謝を伝えるときのこの言葉は、ちょっと人を傷つける可能性がある、また引き金を引く恐れのある感じの言葉のように思えて、ハラハラしました(笑)。それまでの会いに行く約束とかはとても良かったんですけど。
長く孤独だった麻子にはきつい言葉だったのではないかと。
麻子は幸い、この時すでにカウンセリングを受けていたので、孤独だった自分や、何が間違っていたかをきちんと把握出来ていて、自分自身を分析できていたと思われるので、落ち着いた心理状態で居られたのかもしれませんが。
この言い方は少し危険かな、と思えてしまいました。
もっと優しい相手に寄り添った言い方が良かったのではないかな、なんて勝手ながらそう思って見てました。
育てることもそうですが、自己満足でとかエゴでという難はあるものの、やはり広の命を救ってくれたのは麻子ですから、広の命を救ってくれて、とか命を守ってくれてありがとう、そしてここまでそんなに大きく良い子に育ててくれてありがとう、単純にこれで良かったんじゃないかな、って。
最後に出て来た広とナウ先輩(望月歩)が明るい表情をしていて救われました。