『母になる』第7話・児童福祉士役の中島裕翔が110円を持っている理由が判明!!カンちゃんの形見!?
第7話・母になる、ということ
第7話は深い回でした。
「母になる」ということを考えさせられた回でした。
前回のナウ先輩の回でもかなり考えさせられたのですが、今回も唸りましたねぇ。
でも、やっぱり「結衣母」の完全勝利だったように思いますね。残念ながら。
決め手は麻子が言った「一番うれしかったこと」、でしょうね。
人から「子どもは?出産は?」っていわれなくなったこと、コウを手に入れて初めて自由になれた、と門倉麻子(小池栄子)は言いました。かたや結衣(沢尻エリカ)は自分のことなんてどうでもいい、本当どうでもいい、ただ広が「生きていて」くれさえすれば。ここが一番の違いでしょうね。
自分のことより「子ども」なんですよね、そこが母性本能というか「母親」なんだと思います。
むしろ子供が苦しくなるなら平気で自分が代わりに苦しめるんです、きっと母親って。
子どものためなら自分はどうなっても構わないんですよね。見栄とかバッシングとかそんなものは痛くも痒くもない。
ただ、ただ、子供の無事を祈る、命を守りたい、ただそれだけですよ。
子どもが笑っていてくれたら、それだけで救われるんです。
その2人の違いが浮き彫りとなったような気がします。
コウを、自分の満足を得るための道具のように言った麻子。
自分の欲望、願望、コンプレックスすべてを満たすために、自分の満足のために他人の子供を奪ったのです。
ジャーナリストに尾行されて調べ尽くされて、追いかけまわされるくらいのことをしたんです、麻子は。
犯罪者なのです。
しかし、なんだかこのまま行くと、コウが麻子についてのすべてを知って、麻子を許せなくて、切るんです一度。
でも、やっぱり自分の思い出には全部麻子がいて。
だから最後、泣きながら言うんです。
あなたのことを許せません。でも、僕を育ててくれてありがとうございました。僕の命を助けてくれて、ありがとうございました、って。もう、そんなこと言われたら、もう!!!!!ですよね…。
って、自分の妄想ですけど(笑)
木野さんの110円の秘密とは!!
さて、第7話の終盤に、木野さんのお話が出てきました。
いつもパスケースの裏に入れていた110円の謎が明かされました。
児童福祉士の木野愁平(中島裕翔)は、柏崎オートで、お客として来ていた上牧愛美(大塚寧々)と偶然の再会をします。
そこから木野の過去が紐解かれていきます。
上牧寛太郎(カンマキカンタロウ)、カンちゃんというお友達がいた木野。
ずっと気になっていたことがあり、この110円を持ち続けていたのだという。
そのカンちゃんは亡くなる直前に、木野と会っていて、ジュースを奢ってやる、と木野に110円を渡していた。
自分は呼ばれたからちょっと行ってくる、と行ってしまったその後ろ姿がカンちゃんとの最後だった。
そのカンちゃんの母親に久し振りに会い、木野の思い出話に花が咲く。
木野は愛美に話し出す。後ろで聞いている結衣(沢尻エリカ)。
カンちゃんは人懐っこくて、いつもニコニコしていて、転校してきたばかりで慣れない自分に、いつも話し掛けて来てくれた。
あの日も、ニコニコしてて…
木野の話を受けて、愛美は口を開いた。
悪い連中とつるんでくだらない遊びに参加しちゃって…
チキンレース…、と控えめに答える木野。
どっちが大胆かって、2階から飛び降りるゲーム、と愛美。
「僕が止めればよかった」と、木野は言った。
行くのは分かってたのに、行くんじゃない、って止めればよかったんです。
木野は後悔に表情を歪ませる。
そのゲームで頭を強く打って亡くなったの、と結衣に向けて言う愛美。
夜、気になって電話したんです。でも誰も出なくて、なんか気になって心配で見に行ったら…、と木野は続ける。
回想シーンになり、頭から血を流して玄関で倒れているカンちゃんの姿。それを発見する木野少年。
「頭を打った後、すぐ病院に行けばよかったんだけど、誰もいない家に一人で帰って来て…、1人にさせた私がいけなかったの。あの頃仕事にかまけてて、今でいうネグレクト?ほったらかしにしてたから…」
そう言って愛美は、ひどい母親、最低だった、と自分を責めた。
そして愛美は再婚予定であることを木野に話す。
連れ子がいて、3人の母親をやらせてもらってる、と話す愛美。
一番下はまだ小学生で、名前はりゅうちゃん。母親、頑張ってるわよ、と笑う愛美。
木野と笑顔で別れたあと、満足そうな表情の木野とは対照的に、心がなくなったように無表情で歩きだす愛美。
愛美や木野が帰った後、結衣と陽一(藤木直人)は、預かった愛美の車のトランクの中を見て、驚く。
ごみだらけ&ボロボロの子供服などがトランク一杯に敷き詰められている。
何かを感じる結衣。次回へ。
木野のあの110円には、後悔が詰まっていたのですね。
あの時もっとこうすれば、どうにか出来ていたはずのに、でもできなかった自分。悔やんでも悔やみきれない後悔。
それをずっと忘れないために、常に肌身離さず、今の今まで一緒に過ごしてきたのですね。
沢山の子供達を見続けても、時が流れても、あの時のカンちゃんを見失わないように。
しかし気になるのは、形見、だと結衣たちに答えた時に、「気になる事があって…」と言っていました。
ただの形見なら、ただの悔やまれる事故でであるならば、あんな意味深な言い方するかなぁって。
なにか腑に落ちない部分が木野少年にあったのではないか、と。
例えば、悪い連中と2階から飛び降りごっこしたときに頭を打った傷の場所(仲間たちの証言)と、最後の姿では違っていた??とか。
家に帰って来てから本当は何かあったのではないか、とか??
愛美がなにかあるのかは謎ですが、あのトランクの感じだと問題あり?な母親的な流れなのかと思っちゃいますね。
次回予告ではまた二人は会っていましたね。
まだやり直せますよ、って愛美に木野が言っていました。
色々な「母」が出て来て、毎回毎回考えさせられます!!深いです!