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『母になる』第6話・小池栄子の毒親からの手紙全文大公開!!【ネタバレ】

『母になる』第6話・小池栄子(門倉麻子)の毒親からの手紙を大公開!!

第6話・門倉麻子の生い立ち・過去が判明!!

柏崎広(道枝駿祐)の育ての母親、門倉麻子(小池栄子)が柏崎オートの経理として雇われる事になったとやって来た。
取り乱す結衣(沢尻エリカ)に、琴音(高橋メアリージュン)は「その人は人殺し」だと叫ぶ。
その後やって来た児童福祉士の木野愁平(中島裕翔)に麻子についての過去を聞くことに。
そこで結衣と陽一(藤木直人)は麻子についての衝撃の過去を知ることになる。
麻子は琴音に連れていかれ、里恵(風吹ジュン)のいるマンションの部屋に戻って来る。
木野は話し出す。
門倉麻子は殺人罪で2年間刑に服していた、と。
付きまとわれていた知人男性を刺し、殺人未遂の疑いで逮捕されたのだった。
相手のけがは全治1か月だったが、ナイフを事前に用意していたことから殺意のある計画的犯行と認められて、麻子は実刑判決を受けた。
その時、広は?と問う結衣に、木野は続ける。
広を施設に預けれてから、犯行に及んだという。そして今もこの事を広は何も知らないということ。
誘いを断った男性に付きまとわれ、徐々にエスカレートしていく被害が一緒に暮らしている広に向かう前に、という判断からだったということ。
広くんを守るための決断だったのだ、と。
勿論他にも方法はあったはずです、でもそれは後になってから言えることで、彼女はその時とても小さな世界に生きてたんです。

「あの子を守るためなら私なんてどうなってもいい。あの子のためなら私、何でもできる」
里恵のマンションで麻子は言った。
「死んだって構わない。だって母親ですから、母親なら当然じゃないですか」
違うでしょ、と必死に否定する琴音。里恵にも「一緒に暮らしていただけで母親じゃない」と言われる麻子。
2人を強く見て、問いかける。
「じゃあ母親って何ですか?母になるってどういうことですか?」

結衣は門倉麻子という人間が一体どういう人なのか、を木野に問う。
木野はゆっくりと言葉を選びながら話し始める。
麻子が広に向けて送った手紙を見て、違和感を感じた木野は「関東刑務所」まで足を運び、麻子を訪ねる。
新しいお母さんが現れる、ママがママじゃなくなる時が来る、本当の母親ならばなぜ子どもにこんな手紙を書いたのか。
手紙のことについて麻子に聞くも、麻子は不安定な目をしたまま関係のない昔話をノンストップでしゃべり続け、交わされてしまう。
しかし母子関係を証明するための提出資料の中に、生まれた時から3歳までのものが一切ない。
それを問いただすと麻子は諦めたように告白した。産んだのは私じゃない、と。
かつて虐待されている子供を救ったのだ、と。
まさか、そんなことが…、急いで資料室で調べた結果あの誘拐事件にたどり着いた、と木野は言った。
そして記事、資料から柏崎家を調べ、連絡をし、今に至ったと。

麻子はなんだか精神の不安定さが目立ちますよね。
狂ったように話し出して止まらない感じとか、木野を一方的にバッグで叩いて走り出すシーンがあるのですが、木野が捕まえると「ごめんなさい、ごめんなさい」って小さい子みたいに丸まってパニックになる感じとか。
そしてドラマの後半から麻子の毒親が登場するのですが、この支配が怖い、と感じました。
この母親に支配されているんだな。どんな事も「こうしなきゃいけない」って洗脳されている、というか。
なので今回は、このアブナイ毒親全開の手紙をピックアップしてみようと思います。
全文大公開です!

『母になる』小池栄子の毒親からの手紙はこれだ!!

「私を立派な母親だと褒めているんだとしたら、それは私を褒めているんじゃなくて、私を育てた私の母の事を褒めてるんだと思います。私の母は素晴らしい人でした」
「自分の母親」についてそう言う麻子に木野は問う。どんなふうに?
「どんなふうって?」
どんなところが素晴らしいと?
「全部。完璧。高校も大学も就職も、母のお陰で完璧でした。間違ってしまったのは私なんです」
麻子はどこか一点だけを見詰めて、無表情にそう話す。
そして麻子は、木野に母親のこと、過去の事を語り出す。
ここから麻子の10年前の回想が始まる。
仕事も順調、恋人もいる充実した生活を送っていた麻子。
実家の母から荷物が送られてくる。そこに入っていた手紙を読む麻子。
母、門倉早苗(高橋ひとみ)の声で再生される。

「麻子へ

麻子、どうしていますか。
季節の変わり目に風邪などひいていませんか。
無駄遣いしていませんか。
しっかりと気を引き締め、真面目に、一生懸命暮らしていますか。
結婚を考えている人がいるという、嬉しい報告があってから、随分経ちますが、その後、どうなりましたか。
結婚はまだですか。
お母さんは、先日受けた精密検査の結果が出ました。
病気は進行していて、もう食い止めることが出来ないくらい広がっているとお医者様から言われました。
麻子のことだけが心配です。
早く、幸せな家庭を築いてほしいと思っています。
色々と忙しく生活していると思いますが、計画性をもって人生を歩んでいってくださいね。
身体に気を付けて、また荷物送ります。 母より」

そして、そんな中、自分と交際していたはずの同じ会社の男性がいつの間にか、会社役員の娘と婚約していたこと突然周りから知らされる。続けて、信じられず動揺していた麻子のお腹の中に、新しい命が宿っていた事も判明する。
その後も回想シーンに沿うように、早苗からの手紙は続いて送られてくる。

「麻子、結婚はどうなったの?
お母さんのために結婚の話を進めていると言ってくれましたよね。
女性の幸せは何といっても結婚、出産です。
早く結婚して出産して、かわいい赤ちゃんを、孫を見せてください。」

「麻子、結婚の話はどうなったの?
お母さんはもうあなたの結婚と出産だけが生きがいです。
先日入院先の病院の売店で買ったファッション雑誌に「結婚はしなくてもいいから子供だけは産んでみたいという女性が増えている」、そんな記事がありました。考えてみれば、結婚にタイムリミットはありません。でも、出産となるとそうはいかないわ。
いつか子供は産んでみたいと、少しでもそんな気持ちを持っているなら、そのいつかはあっという間に過ぎて行きます。
女性にはタイムリミットがあるの。
急いで、早く、お母さんに孫を抱かせて。
他にはもう何も望みません。
ただ、それだけ、せめてもの親孝行を。
あなたを、一生懸命に育てたお母さんに、かわいい孫をお願いします。」

産婦人科に行くと、過去に2度手術をしている事を指摘される麻子。
これが最後の妊娠になるかもしれない、主治医は話す。
男性に最後の望みをかけ、これが最後と思われる妊娠のことを話すも、男性は麻子の前から去って行ってしまった。
一人で産もうと決心し、新しい会社で一人奮闘する麻子だったが、アパートの階段で近所の子供達がこぼしたシャボン玉の液に足を滑らせ、階段から激しく落ちてしまう。気が付いたときには病院で寝ていた麻子。
やって来た主治医は首を横に振るだけだった。
頭が追いつかないままベッドに横にさせられる麻子。
目の前を赤ん坊を抱いた女性が通り過ぎる。

「麻子、いつになったら孫が抱けますか。
女性にはタイムリミットがあると言ったでしょう。
あとになって産みたかったと悔やんでも遅いのよ。
こればっかりは取り返しがつきません。
今のうちに産まなきゃ、産めるうちに産まなきゃ。
女性として生きてるからには一度は産まなきゃ。
麻子、どうしてあなたは…。」

その後も何事もなかったように変わらない毎日をやり過ごす麻子。
しかし、会社では、子供がいない門倉はヒステリックで、女性として余裕がない、と上司たちに裏口を叩かれているのを偶然に聞いてしまったり、同僚の女性に門倉さんも産みなさいよ、産んでみなきゃ分からないわよ、と言われたりする。
そんな時に母親、早苗からの、続けて送られてくる手紙が脳内再生される。
心も体も傷ついた麻子に深く深く突き刺さって行く。

「麻子、どうしてあなたは、お母さんの望む人生を歩いてくれなかったの?
あなたって子はなに一つ、お母さんの望むことを叶えてくれなかったのね、麻子。」

会社の給湯室で一心不乱に手を洗いながら「ごめんなさい、ごめんなさい、お母さん」と泣き続ける麻子。
その日の帰り、傷心した麻子はアパートの隣りの空き家だったはずの部屋から、小さい子供の泣き声が聞こえてくるのに気付く。
汚い部屋で衰弱した子供を、急いで自分の部屋に連れて帰る麻子。
ママは、と聞くと「もうママはどこにもいないの。いなくなったの、僕を置いていなくなったの」、と。
だから、置き去りにされたと思ったんです。麻子は言った。
神さまが、私にご褒美をくれたのかもしれない、そんなふうにも思いました」
麻子はその日熱が出ていたので、一日だけ、そしたら警察に、そう思っていた、と話す。
あと一日だけ。ご褒美に、あと一日だけ。
そう思っていると、麻子の熱が引いた翌日、今度はあの子が熱を出した。
寝ているの子のシャツには「コウ」の文字。
そして麻子は母が病院で危篤だとの連絡を受け、急いで近くの交番にコウを預けることに。
その交番には誰もいなかったが、ドアを閉めてその場を離れる麻子。
しかししばらくしてから足を止め、来た道を戻る。交番にはもうコウはいなくなっていた。
走って探し回る麻子。橋の近くにコウは一人立っていた。
麻子は泣きながらコウを抱きしめた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
コウの顔を見た麻子。
「私の居場所だ、私の世界だ、世界がここにある。私が、この子の母になる。」

確かに門倉さんのやった事は間違ってます。
でも、あなたは悪くない。
門倉さんだけが悪いわけじゃない。
麻子の話を聞いた木野はそう言った。
誰かがそう言ってあげないといけない気がしたんです、と。
木野が帰った後、琴音がもう二度と近づかないように誓約書を書かせようと言ってる、と結衣に話す陽一。
しかし結衣は麻子を柏崎オートの経理として雇う、と言う。
しかし、その前に、家に麻子を呼び、話をして分かり合いたい、と結衣は言うのだ。
陽一と広を釣りに行かせ、その間に友人の莉沙子(板谷由夏)を立ち会わせ、麻子を家に招く。
「いっときでも子供を持って一生懸命に子育てをした、母としての気持ちがあれば、どこかきっと、分かり合えるんじゃないかって」
陽一と広の釣りにつき合わされた木野は、電話で結衣に大丈夫ですか、と訊ねる。
「広のためです」結衣は言う。
「広のことを考えて決めたんです。私も、あの子のためなら何だって出来ます。なんだって」
そこへ麻子がやって来る。向かい合う二人。次回へ!

さて、以上が第6話でした。次回が楽しみですね。
予告でも波乱な感じがしましたけど、どうなるのでしょうか。
結衣の気持ちとしては頼むから、麻子、というか「広を育ててくれた人」にがっかりさせないで貰いたい、って感じではないでしょうか。広をお腹に宿した時から結衣のすべては広中心で、広のために生きて来て、人生すべてを捧げてきた。
だからこそ、麻子もきっと同じ気持ちで広を育てて来たのではないかと信じたい。
人としてがっかりするような人ではあって欲しくない、と。
そう願っていて、そうでないことを期待して、人として話をしてみたいのではないかと。
この人で良かった、この人に育てられて広は良かったんだ、と思いたいのでは。
しかし、麻子はなんだか病んでいるので怖いです。
予告では結衣が麻子に掴みかかっていましたが、どうかガッカリさせてほしくないな、と思いますね。
でも麻子の発言、どんな言葉が飛び出してくるのか非常に怖いです!!次回が楽しみです!!