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『CRISIS(クライシス)』小栗旬がダブルフェイス(潜入捜査)する理由とは!!5話ネタバレも!!

『CRISIS(クライシス)』第5話で小栗旬がダブルフェイスした理由とは!!西島秀俊『ダブルフェイス』の再来か!?第5話あらすじ&ネタバレも!!

第5話、小栗旬が暴力団体に初の潜入捜査!!

今回、第5話の冒頭では、突然刑務所に来た小栗旬演じる公安機動捜査隊特捜班の稲見朗が、仁愛興業の組合員、沢田(杉本哲太)と同室になり、出会うシーンから始まりました。
稲見の潜入捜査というのは予告ですでに明らかにされていましたが、公安からの指示で前科者の演技まで求められるんですね。
簡単に、罪人として逮捕されて来た人ってことになっちゃんですね、警察官って。
凄い仕事だな、っていうか、ひどいな(笑)
そして外へ出てからも連絡を取り、稲見は沢田に仕事を紹介して欲しいと接点を持ちます。
そして当然の流れで、稲見は、沢田が身を置く仁愛興業の面接にいくことに。
外では特捜班のメンバーたち、田丸(西島秀俊)や吉永(田中哲司)が常にそばについていて、かわるがわる情報を与えたり貰ったり。
そして誰もが西島秀俊さんがかつて主演した『ダブルフェイス』のような結末になるのではないかとハラハラしていたはずです(笑)。
やがてくる後半には衝撃的なラストが待ち構えていました。

そもそも小栗旬が『ダブルフェイス』した理由はなんだった?

今回はもう突然潜入捜査が始まっているテイで、刑務所に入ったところから始まりました。
その潜入捜査をしなければならなかった理由は吉永がタクシーの運転手として、暴力団に入った稲見を拾う所で明らかにされました。
今回は端的に言うと、政治家を恐喝してくる暴力団を潰そう、ということ。
そこに吉永は、仁愛興業は初めから恐喝目的でフロント企業を使って、いくつもの政治団体に政治献金をした後、本当の金の出所をマスコミにばらすと政治家の先生たちを脅しているらしい、その証拠集めのために特捜班が任務を任された、と付け加えた。
しかし稲見は実際に仁愛興業に身を置いてみて、なにか違和感を感じていた。
政治家をゆすろうとしている狡猾さを感じない、と。

第5話 完全ネタバレ!!

稲見は近々に、仁愛興業にヤクの取引が行われることを沢田から聞かされる。
それをすぐに吉永に報告する稲見。
逮捕するには絶好のチャンス、と吉永たちも備えを万全にその日を迎える。
それは初めての相手との取引らしく、その場には仁愛興業の会長や幹部たちも出張るという。
初めてのヤクの取引に緊張したような硬い表情の稲見を気遣う沢田。
ご飯屋さんに連れて行ってくれたり、何かと目をかけてくれる沢田。
これが終わったらまたうまいもんでも食いに行こう、という笑顔の沢田を隣りに載せて、車を走らせる稲見。
樫井勇輔(野間口徹)が運転する特捜班の面々も追跡の準備をする。
すると直前になって今日の逮捕は中止だ、という連絡が公安から吉永に入る。
腑に落ちないながらも稲見を助けたい面々は意気込んで稲見の車について行く。
力み過ぎてか、稲見を放り投げっぱなしの上に怒りが募ったか、ぴったりと車を付けて後を追う特捜班。
すると横から白い車が前を陣取り、特捜班の車の前を阻む。
切り替えして進もうとすると白い車も下がって来る。
そうこうしている間に稲見の車は夜に消えて行ってしまった。
どこだかの駐車場に集まる仁愛興業の会長や幹部、そして沢田や稲見たち。
取引相手も大人数を従えて向かい合う。
ヤクとお金を確認し合い、差し出した手を互いに固く結びあったその途端、稲見は気付く。
横から見知らぬ若者2人が拳銃を手に乱射を始めたのだった。
稲見は沢田の名前を叫び、塀に隠れて難を逃れたが、その場にいた全員が一瞬で拳銃に倒れてしまった。
急いで沢田に駆け寄る稲見だが、うまいもの食いたかったな、と言葉を遺し、沢田は息絶えた。
涙と怒りで感情が押さまらない稲見。自分の感情と必死に闘っている。
そこへ遅れて特捜班が駆けつけた。
血走る稲見の目を見た田丸は、稲見が偽りの人生に傾きかけていることに気付き、追い掛けて腕を掴む。

先日に、潜入捜査の話をしたときの田丸の言葉があった。
潜入捜査で混乱したりしなかったのか、と問う稲見に、田丸はこう答えていた。
「相手がどんなに極悪人でも、人をだます事には罪悪感が伴う。それを打ち消すために完璧に役になり切って、相手を好きになろうとする。そうすると今度は相手を裏切ってることに罪悪感を感じるようになる。次第に神経がマヒして行って、本当の人生と偽りの人生、どちらを生きてもいいように思えてくるんだ。」
田丸は言った。
「そんな時に正気に戻るために必要なものは、本当の人生に帰りたいと思える大切ななにかがあるかどうかだ。深い霧に包まれた時には行き先を導いてくれる灯台の光を探すことだ」
田丸は何も言わなかった。ただ腕を掴んで、稲見の目を見詰めた。稲見の目にはなにかが戻った。
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翌日、警視庁警備局長、鍛冶(長塚京三)は官房長官・神谷(石黒賢)のもとを訪れる。
稲見はただのおとりだった。
他の暴力団の殺し屋を依頼していて、もともと仁愛興業を消す予定だったのだ。
鍛冶にそのことを問い詰められた神谷はフィクションと称し、ある話を聞かせる。
「ある大企業が有力政治家たちとの太いパイプを欲しがった、ライバルを蹴落とし、事業を拡張し、際限なく太り続けるために。そのために潤沢な裏金が必要だった。大企業は副業を始める。薬物の密輸だ。その大企業は海外で薬物を仕入れ、それを日本に送る貨物の中にこっそりと忍び込ませた。大企業への信頼と各方面への賄賂のお陰で、その貨物の中身がきちんと調べられることはなかった。密輸は成功したが、さすがに日本国内で売買を手掛ける訳にはいかない。そこで中卸に選ばれたのが〇〇興業(仁愛)というわけだ。」
「仁愛興業はその仕組みを知り、それをネタに脅迫した。だから、薬物取引にかかわる抗争が原因と見せかけてやつらを始末した。その準備と情報収集のために、特捜班を利用した」
神谷は続けた。
「興業は実際には脅迫なんてしなかった。ただ、もっと金を欲しがった。大企業の中卸以外の、別の薬物取引にも手を出そうとしていた。大企業やその関係者たちにとってそれは脅迫に等しかった。もしやつらが別の取引で捕まれば、芋づる式にすべてが発覚する恐れが出てくるからな」、と。
そして「この話の教訓は、力を持たないものが欲をかくとひどい目に遭うということだ」と付け加えた。

怒りに震える稲見の言葉を受け止めた鍛冶はどこかに連絡を取る。
そしてその翌日、官房長官・神谷は少女売買容疑で逮捕される。
稲見の命が軽くあしらわれたことに対する怒りからなのか?
それをテレビで見た特捜班の面々。
今日も新たな任務に向かう。
第5話≪完≫

*************

腐ってますね。
多分、少女売買容疑による逮捕も、お金で解決ですよ。
ひどい罰にはならないのでしょう。
むしろ神谷が出て来た時に鍛冶が危ないです。
今回は小栗旬さんの名演技にひたすら心打たれましたね。
杉本哲太さんが息絶えたのをこらえるシーンはこっちまで息苦しくなりました(笑)。
名演技でした。
仁愛興業の狡猾さを感じない、って稲見の予感は合っていたんですね。
仁愛興業のちょっとした事業拡大を、神谷が勝手にやばいと思って消したんですから。
ちっちゃいゴミ企業の分際でなに欲出してんだよ、って。
自分たちは散々黒いことしてる身分のくせに、小さい欲をよくそこまで、って感じです。
腐ってる。胸糞悪すぎです。
でも、神谷が逮捕されたのが稲見のために鍛冶がやったんじゃないかって思えるから、救われたラストでしたが。
でも神谷的には痛くもかゆくもない出来事で終わるのでしょうね。
苦しいドラマです。ただ、ただ、キャスト達の名演技が見ものです。