4/13『ビビット』で話題!あなたは配偶者を人前で呼ぶとき、なんと呼びますか?論争
4/13のTBSの朝の情報番組『ビビット』である論争が話題に上がっていました。
それは「あなたは配偶者を人前で呼ぶとき、なんと呼んでいますか?」というものでした。
時代と共に言葉も変わって行くのが日本語の面白い所だと思います。
そんなわけで、今の時代、人前で配偶者を呼ぶ、その言い方にも変化が表れているというのです。
非常に興味深い話題だと思いました。
一般的に使われている配偶者の呼び方!
男性からは→妻、奥さん、家内、嫁、女房、カミさん、などなど
女性からは→夫、主人、亭主、旦那、うちの人、などなど
街角でインタビューを受けている方々の言葉も、とても興味深かったです。
女性が嫌悪を示す方が多くて新しい発見でした。
やはり女性も仕事を持ち、お給料を得るようになり、男性と肩を並べて仕事をするようになってきた今の社会を反映しているのでしょうか。
奥さんなんて、ただ家の奥にいるだけの存在のようで、なんか違う!などと現代を生きる女性たちの色々な声が聞けて、有意義な論争だと感じました。
主に女性側の声ですが、例えを挙げるとこのような主張です。
家内は嫌だ!→ずっと家にいる訳ではないし、外で働いてるし。
嫁は嫌!→漢字がもう嫌!女は家なんて!
主人は違うなぁ!→対等じゃない気がするから。私の飼い主なの?
といった感じでした。
番組では言葉の意味自体も調べて載せていました。
例えば、「主人」の場合。
1.一家の主。家の長。
2.自分の仕えている人、雇い主。
3.客を迎えて、もてなす立場の人。「ー役をつとめる」
次に「旦那」
1.布施。
2.家人、奉公人などが主人を敬って言う語。商家で使用人が主人を呼ぶ語。
3.商人などがひいきにしてくれる男性の客を呼ぶ語。主に目上の男性を呼ぶ語。
4.妾(めかけ)の主人。パトロン。
続いて「嫁」
1.息子と結婚した女性を親の側から言う語。息子の妻。
反対語⇔婿
などでした。こう見てみると、「主人」の雇い主というのも違和感を感じて当然ですよね。『逃げ恥』じゃないんだから(笑)。
お給料もらってませんけど?ってなりますよね。
世の女性がたは日本語をしっかりと解釈していたんですね。
違和感を感じて当然かもしれません。
「旦那」も同じように奉公人等から見た目上のお客様的な意味合いなのですね。
女性側はあくまで下からの立場と言うか。
確かに昔はそうで、間違ってはいなかったのかもしれませんが、やはり変化が起きてもおかしくはないですよね。
時代は変わって行きますから。
最後の「嫁」に至っては姑さんや舅さん側の言葉ですからね。
自分の配偶者からそれを呼ばれるのは、やはり嫌かもしれません。
自分の配偶者なのに他人事と言うか、妻ではなく、自分の母親側に就かれたみたいに感じる女性もいるのではないでしょうか。
難しいですよね、ならば一体どれがいいのでしょうか?
『カルテット』でも話題になった呼び方、「夫さん」が新しい定説に!!??
『ビビット』では専門家の方が、「言葉というのは使っているうちにその人の中に自然に浸透してしまうものなのです」、と話しておられました。
とても印象に残る言葉でした。
自分なんか、自分なんか、と必要以上に思ってしまうと、いつしかそれが自然に自分に身について行ってしまうのでしょう。
最初はほんの謙遜で言い始めた言葉だったのに、いつの間にかどんどん卑屈になってしまうこともよくある事です。
言葉というのはとても大切で重いものなのだと改めて感じました。
しっかりと意味を理解し、適切に使いたいものですよね。
そこでその専門家の方が、夫婦の呼び方に選んだのは「夫・妻」という言い方でした。
「夫・妻」という呼び方は、いっさい主従関係の感じられない言葉なのだそうです。
どちらかが上に立つ訳でもなく、後ろに下がる訳でもなく、その立場は対等で、ただ結婚をした男女の事を客観的に指す言葉だ、ということです。
しかし、ここでまた、新たな疑問が!
「今、目の前にいる相手(ご友人や知人)の配偶者をあなたが呼ぶとき、何と呼びますか?」
街角インタビューではこんなやり取りがありました。
「それではご主人様にもよろしくお伝えくださいね、って言います」
「旦那様はなんて言っていたの?って言っちゃうわ」
日本の古き良き習慣でしょうか、皆さんやはり相手を持ち上げて言う話し方をされていました。
これでは仲の良いお友だちなのに、あなたの配偶者は雇い主で、あなたは仕える人、ご奉仕人よね?と暗に伝えている事になりますよね。
それに気付いたインタビューを受けていた方は、「自分は今までついついそう言っちゃってたけど、自分が言われたら嫌ねぇ」、と笑って付け加えていました。
では自分が他人に、自分の配偶者の話をするときの呼び方は「夫・妻」が正しいとして、第三者が相手の配偶者を呼ぶときはなんて呼ぶのか?
ここで『ビビット』は2016年冬ドラマで話題を集めた松たか子さん主演のTBSドラマ『カルテット』を挙げてきました。
このドラマではカルテットのメンバーは会った事のない松たか子さん(役名は真紀さん)の結婚相手のことを終始「夫さん」と統一していました。
誰が始めたのか、メンバーたちはドラマ開始の1話の最初から自然に皆さんそう呼んでいました。
「夫さんに叱られないですか?」
「真紀さんの夫さんにも見に来てもらったらいいじゃないですか」などです。
自分も見ていて最初は「ん?」と思いましたが、決して不快な感じはなかったです。
これ流行ってるのかな?くらいで、自然にいつしか馴染んで聞いてました。
「夫・妻」という呼び方が誰も傷つけないのだとしたら、「夫さん・妻さん」はこれから浸透していくべきだな、と好意的に思えました。
言葉はどんどん進化します。生まれ変わります。最初はん?って思っても良いと思います。
でも、自分の配偶者が喜ぶならいいじゃないですか。
嫌な思いをしているかもしれないなら、変化を起こしてみましょう。
「それじゃあ、夫様にもよろしくね」
「妻さんはなんて言ってたの?」
なんて言葉がこれから町中に聞こえてくるかもしれませんね。
主人や旦那、家内なんかよりも断然若々しい感じがしませんか?
そういう若々しさを感じる「意識」が大切だと思います。
言葉は自然に体に入って行くそうですから。
親しい他人に話す時は、うちの妻ちゃんがさぁ、とかうちの夫くんがさぁ、なんてのもありじゃないでしょうか(笑)
なんだか楽しくなってくるようなイメージを感じました。
妻ちゃん、可愛くないですか?(笑)
是非、皆さんもこれからは意識して、呼んであげてください!!