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『逃げ恥』第6話・完全ネタバレ感想レポート!!セリフあり!その1

『逃げ恥』こと『逃げるは恥だが役に立つ』第6話全セリフありのネタバレという名の完全レポートPART1!

話題沸騰中のドラマ『逃げ恥』第6話の完全レポートです!
見逃しちゃった人はこれで完全に追いつけますよ!
見終わった人もこれで余韻を楽しめる!
全セリフ載ってます!
『逃げ恥』ワールドにどっぷり浸かっちゃいましょう!!

───

(火曜の朝は資源ごみを出すところから始まる)
資源ごみをマンション前のごみ集積所に出すみくり(新垣結衣)。
集積所に貼ってあるごみの回収スケジュールの「火」という表記を見て微笑む。心の声は続く。
(いつものようにお弁当を準備し、いつものように朝食を作る)
みくり「おはようございます」
津崎(星野源)「おはようございます」
(以前は、着替えてから部屋を出てきた平匡さんが、寝間着姿でうろついていることが嬉しい)
洗面所にいる津崎の後ろをついて来て、壁から覗いているみくり。
(この喜びは野生のカピバラを手なずけた感覚?)
画面にホンモノのカピバラ写真。
(なでたい)
手を伸ばしかけるが、一人で思いとどまり、手を引っ込める。
(なでたいけど逃げられそうでこれ以上は近寄れない)
顔を洗っていた津崎が振り向く瞬間に、家事に戻る笑顔のみくり。
(みたいな)

───

アパートを出て会社へ向かう津崎。
「おはようございます」
「おはようございます」
近所の人だろうか。ゴミ出しをしていた主婦とすれ違い、挨拶をかわす。
ごみ集積所に貼ってあるごみの回収スケジュールの「火」という表記を見て立ち止まる。
表情を崩さないように口を噛みしめるような表情を浮かべる津崎。
(平匡さんを送り出した後は、片づけて洗濯して掃除するというルーティンワーク)
テーブルを拭いたり、お風呂掃除をしたり、家事にいそしむ。
(加えて週に一度の掃除もこなし、昼休みに歯医者へ行き、買い物へ行き)
マンションへ出て行ったり、中へ入ったり、せわしなく動くみくりが早回しで流れる。
(家に帰って洗濯物を取り込み、アイロンをかけ、夕飯を作る)

「ごちそうさまでした」
向かい合って座った二人が声をそろえる。
(夕飯の片づけを終え、明日出すごみの用意をするまでが、家事でお給料をいただいている私の仕事)
みくりは明日出すごみをまとめ終えると、テレビを見ている津崎を見つめてる。

そしてなにか思い立ったようにキッチンへ振り向く。


————————————-
ふと、書かれた小さな缶が映る。

「紅茶です。ちょっといいやつ」と言いながら、みくりはソファーにいた津崎に紅茶を勧める。
「時間外にすいません」
「私も飲みたかったのでついでです」
紅茶を飲む二人。息ピッタリ(笑)。
「ところで今日は火曜日です。…ハグの日ですよね」、とみくりが切り出す。
「承知しています。ですが先日…」

《ハグしていいですか?》
《今日は火曜日じゃないですが》
《前借でお願いします》
百合ちゃんの休日出勤の日に、ピクニックで前借をしていたことを回想する二人。

「つまり、今日は火曜ではあるもののハグをしない火曜ということになるのでは」
「もう忘れてくれたものかと」
「忘れませんよ」
「じゃ前借りの前借りで」
「そんな、借金の自転車操業みたいなこと言わないでください」
「あは、冗談です。分かってます。火曜日だったので一応確認でした」
そう言って紅茶を飲みだすみくり。微妙な表情でみくりをみつめる津崎。
しばらく間を置いてから座っていたソファーを左に詰める津崎。みくりは気付いて、不思議そうに津崎を見ている。
津崎は控えめにみくりに言う。
「下は冷えます」
「ありがとうございます」
立ち上がって一礼してからみくり、「失礼します」。
津崎の隣に座る。
そして二人で同じ方向を向いて紅茶をすする。
(なんという平和!)
二人とも穏やかな良い表情をしている。

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───

場面は百合(石田ゆり子)の会社へ移る。
「セクハラ?いや、特にセクハラされた覚えは」
百合ちゃんは会社の中のある一室に呼び出されている。
「土屋さん。あなたは加害者です。先週の水曜日、部下の梅原ナツキさんに対し、イケメンよねと発言。」
向かい合った女性社員は用紙を読み上げている。

コンプライアンス相談メール窓口
題名:広報部Epinalの土屋さんの発言について
情報提供者:XXXXXXXXXXXX
宛先:gd-compliance. @godard.coc.jp
受信日時:2016/9/27(火) 13:52:26

「ああ…」

《梅原君ってイケメンよね》
《うん?》
《なのに不思議とムカつかないのよね》
《なんでだろう、部下だからかな?》

「いや、そんな大した話じゃ…」
「情報提供者の話によると、」女性社員は続ける。

《梅原君ってイケメンよね》
《うん?》
《なんか不思議とかわいがりたくなっちゃう》
《なんでだろう、恋だから?》

「おかしい、それおかしい。途中で話がすり替わってる」と苦笑いしながら手を振る百合ちゃん。
すると笑みをたたえて、その女性社員が砕けた表情になり、言う。
「だよねえ。奥手で潔癖でまじめなつっちーがさ、そんなことするわけないよね」
「誰がそんなこと言ってるの?」
百合ちゃんがその用紙を覗き込もうとすると
「守秘義務」、と用紙を交わす。
「私が悪いの?」
「つっちーはさ、産休や育休を経てキャリを外された私たちにとってみんなの希望の星なんだから、変なことに躓かない様に!パワハラ発言にも注意!」
「しないって」
「うちの部長がさ、つっちーの下についてる女の子」
「堀内さん?」
百合ちゃんの後輩の柚(山賀琴子)をじっと遠くから見ている男性が映る。
「いっつもいびられててかわいそうだって」

場所はいつの間にか、津崎の部屋。
百合ちゃんが熱弁している。
「私だってね、好きでお小言おばさんやってるんじゃないのよ。ただその子の文章が壊滅的だから仕方なく言ってあげてるだけで」
何故か平匡とみくりが床に正座して、ソファーにででんっと座った百合ちゃんの愚痴を聞いている。

「ホントは私が自分でやった方がずっと早いの。でも仕事を奪っちゃたら本人のためにならないでしょ~」
うんうん、と頷いてやる津崎とみくり。
「やりたくもないのにお小言おばさんやってんのに色ボケおばさんまで加わって、ホントやってらんない」、と言いながら缶ビールを開け、飲み始める。
「すいません。僕たちのせいで」、と切り出す津崎。
「私たちのせい?」驚くみくり。
「それで苦情言いに来たのかなと…」
「ちょっと」百合ちゃんが間髪入れずに嚙みつく。
「クレーマーおばさんの称号までつけないでくれる?ここに来たついでにちょっと愚痴ってみただけ」
「ちょっと…?」と、苦い顔をする津崎。
「あっ!」、と反射的に声を上げ、津崎に咳払いをするみくり。
「うんうん!」、それに気付いて、咳ばらいを重ねる津崎。手で口を覆う。
「本題。この1年間コツコツコツコツためてきたクレジットカードのポイントが、ついに5万ポイントに到達しました!」
手を叩くみくり。「おめでとう」
「ございます」、と言葉を添える津崎。
「で、そのポイントは…。これに引き換えました」
そう言って小さな封筒から百合ちゃんが出したものは、

『平日限定!ペア宿泊ご招待券 伊豆・修善寺温泉』

と書かれたチケットと旅館のパンフレットだった。
みくり「ペア宿泊」
津崎「ご招待券」
「ああ!みくりさんの休暇願ですか。どうぞ休んで2人でペア旅行に」
休暇願いって…(笑)。隠す気ないやん!!

「そっちのペアに決まってるでしょうが!」
もう凄い形相でツッコむ百合ちゃん。「2人で新婚旅行行ってきなさい」
「ゆ、百合ちゃん、私たち新婚旅行は…」
「僕も仕事があるんで…」
「こういうのはね、いけるときに行くの!」、やっぱり熱弁する百合ちゃん。

なぜか塾のような教室で講義をしている百合ちゃん。口元をとがらせて名言を。
≪いつ行くか?今でしょ!≫
たくさんの生徒が百合ちゃんの講義を聞いている。
≪いつかいつかと思ってるうちに子供ができたとします。3年は旅行へ行けません。2人目ができたとします。さらに3年は困難です≫
≪先生!≫
すると一人の生徒が手を上げる。
≪どうぞ≫
なぜかみくりと津崎が百合の講義を聞いていて、みくりが発言をする。
≪私たち子供を作る予定は…≫
隣で深く頷いている津崎。
≪甘い!人生が予定通りに行くのなら、私は27で結婚していました≫
≪お小言おばさんやセクハラおばさんになる運命など、誰が想像したでしょうか≫
顔をしかめるみくり。
≪いいですか?≫百合ちゃんの熱弁は止まらない。
≪思いもよらないことが起こるのがぁああ~≫
髪の毛を耳元で掻き上げる。
≪人生でぇ~す≫
キョトンとする津崎とみくり。

「えっ?金八?」、と津崎。
「林先生ですよね?」、とみくり。
現在のシーンに戻っている。
「いや、でも今ほのかに金八のかおりが…」
みくりが髪をかき上げる仕草をする。津崎も頷いて、続けて髪をかき上げる仕草。
「大体ね、あんたたちがうまくいってるか、うまくいってないかわかんないから、こんなペア旅行券なんか頼んじゃったのよ。本当ならね、高級食材とか1人で行くリゾートスパとか、そういうのを選ぶはずだったのよ。それなのにあなたた…」
「行かせていただきます」
畳み掛ける百合ちゃんの言葉を遮って津崎が言う。
「よろしい!じゃあ帰る」、と満足そうな表情の百合ちゃん。
ちょっとホッとした表情になるみくり。
百合ちゃんを送ろうと立ち上がる二人。すると百合ちゃんはソファーにストンと座り、残りの缶ビールを飲み始めた。
「…………っ…?」
立ったものの行き場のなくなった二人は後ろを向き、作戦会議。
「…いいんですか?」、と小声でみくりが津崎に話しかける。
「仕方ありません」、と津崎。
「すいません」
「いえ」

───

ここでオープニング

『新婚旅行???社員旅行』

───

津崎の会社の場面。
お昼時間に、スマホで「宙SORA」という旅館のWebサイトを見ている津崎。
「温泉行くんだ?」
突然後ろから津崎に問いかける日野(藤井隆)。
「いいないいな!個室の露天風呂でイチャイチャするんだ?」
「部屋にお風呂ついてませんから」、と必死に否定する津崎。

───

「お風呂上りに、広ーいベッドでいちゃいちゃしちゃうんだ?」
ニヤニヤしてみくりを見つめて言うやっさん(真野恵里菜)。
「ううん。ツインルーム。ベッドは別」
ある中華屋さんでランチをしているみくりとやっさん。
「は?」
「イチャイチャも一切なし」
「何しに行くの?それ」
ひらりちゃんが怪訝そうに二人を見ている。
「なんていうのかな。友達以上恋人未満くらいが、ぬるく、楽しく、ちょうどいい!!みたいな」
「下着は?カワイイ系?」
と、Ange Lauraと書かれたパンフレットを取り出すやっさん。
「ホント人の話聞いてないよね」
「いっそセクシー?」とパンフレット広げるやっさん。
「どうしたの?それ」
「駅でもらった。若いんだから人生楽しみなよ」
「同い年でしょ。何おばさんみたいに」
「私は当分いいや。人生お休み」、とため息のやっさん。
「…実家あってよかったよね」、とみくりがしみじみ。
「それ!」
声を張って、やっさん。
「実家なんて好きじゃないなって思ってたけどさ、なきゃ今頃家なしだもんね。何が幸いするかわかんないわ」
「…やっさん。今日は食べよう。私のおごりだから」
「デザートもね。あっ、これいい」パンフレットをみくりに渡す。
「さりげなくカワイイお泊まりランジェリー」、とみくりを煽るやっさん。
「カワイイ…」、と思わずみくりポツリ。
「オープン記念で30パーオフ」、と笑顔のやっさん。
「安い!ってか、買わないし」
みくり、パンフレット返却。

───

場面は津崎の会社に戻る。日野と二人でお弁当を広げる津崎。
「そこまで浮かれたものでも、楽しいものでもありません。」
「旅行でしょ、楽しいでしょ」、と日野。
「目下の心配は…夜です。」
「夜?」
ここで津崎の心の声。
(果たして眠れるだろうか。ツインルームとはいえ、女性と同じ部屋で眠ったことなど、ない)
何かに思いを馳せているような隣の日野。肩を落としているような津崎に言う。
「そんなに深刻なら、あとでいいものあげるよ」
「あっ、旅行のこと、沼田さんには絶対に言わないでください」
津崎が思い出したように言う。
「なんで?」
「風見さんに伝わるからです。風見さんにも絶対に言わないでください。」
「なんで?」
ハッとして後ろを振り向く津崎。その瞬間後ろのソファーが動いたような…。
「どうした?」、と日野。
「いや…。沼田さんがどっかで聞いてるんじゃないかなと思って」
「忍者じゃないんだから」
「はい。…ほんとに言わないでくださいね」
「分かった」
「お願いします」
「後でいいものあげるから」
津崎たちの後ろにあるソファーに隠れて、隙間から二人の会話を盗み聞きしていた沼田(古田新太)。
沼田はその場を翻し、歩いてきた風見(大谷亮平)を止める。
「今、行っちゃだめだ。きっと何か理由があるんだ。彼の心が君から離れてるなんて、そんなことは絶対ないから」、と沼田が一人でまくし立てる。
「どうしたんですか?すいません、ちょっ…沼田さん」
風見が津崎のもとに行かないように、抱き着いて、風見の妨害をする沼田。
「今はダメなんだ」
抵抗して進もうとする風見を強くつかんで離さない沼田。
「うーっ!」
なんとか振りほどこうとする風見。
周りの社員が揉み合う二人に引いている(笑)。
(みくりさんと旅行だなんて、風見さんに話したら、うらやましがられてしまう。それに旅行と言っても実態はただの社員旅行。せいぜい従業員の慰労に勤めるとしよう)

───

旅行の荷物を確認する津崎。
会社の鞄に入りっぱなしだった『日野より♡』と書かれた包みを見つめる。
首をかしげている。
ノックが鳴る。
「準備できましたか?」
扉の向こうからみくりの声。
「はーい」
日野の包みを取り敢えずバッグに入れる津崎。
「戸締りOKです。」、と荷物を抱えたみくり。
「では出発しましょう」
「はい」
アパートを出る2人。

───

My Favorite Things♪が流れてくる。
外を並んで二人で歩く場面や、富士山を背に走る電車、田園を縫って走る綺麗な景色などが映し出される。
電車に乗って、窓の外を眺めているみくりが、にこやかに言う。
「そうだ、京都行こう」
♪My Favorite Things♪の音は、みくりのその言葉と同時に、ピタッと止まり、ガタンゴトン、という電車の無機質な音だけになる。
「……行先は京都ではありません」
間を置いてからゆっくりと津崎がツッコむ。
「気分です」、とみくり。
電車の中でボックスシートに座り、駅弁を食べている二人。
「すいません。…隣に座ってもよろしいでしょうか」、と津崎。
「進行方向向いてないと落ち着かなくて」
「あっ、私も同じタイプです」、とみくり。
「すいません」、と津崎。
「すいません、気づかなくて」
「いえ。今日はみくりさんを慰労する旅行なので」
「そんな。いつもありがとうございます。」
「いえ、こちらこそお世話になってます」
2人で頭を下げ合い、並んでお弁当を食べる。
再び♪My Favorite Things♪が流れてくる。

そんなBGMの中、伊豆の町を歩く二人。
「あの一番高い建物です」、と津崎が遠くを指さしている。
竹林の中を並んで歩く。雨が降っていて、傘を差し歩いていく。
「雨でもきれいですね」、とスマホで写真を撮っているみくり。
「はい」

「あそこです。」
赤い橋を渡る二人。
「はい」
♪My Favorite Things♪の音量が高まっていく。
旅館の門をくぐり、到着する二人。
仲居さんに案内され、部屋へ通される。
♪My Favorite Things♪は絶頂を迎え…
「わぁ~素敵なお部…」
の瞬間にピタリと音楽が鳴りやんだ。
目の前に広がるダブルベッドが目に入り、凍り付く二人。
つばを飲み込む津崎。言葉を失うみくり。
「ごゆっくりどうぞ」
「すいません」、出て行こうとする仲居さんを止めるみくり。
「ツインの部屋を頼んだんですけど」
「変更を承りましたが」
津崎を見るみくり。津崎は大きく顔を振って否定している。

百合の会社。自分の席に座って電話で話す百合ちゃん。
「うん。したした」
「なんで勝手に?」
「だって旅館から宿泊確認の連絡が私のほうにきて、ツインって言われたっていうから、いや、そんなはずない。ダブルベッドでお願いしますって」
「ツインを取ったんだって!!」、と力が入るみくり。
「なんでよ?いつも一緒に寝てるんでしょ?」
「寝て……るんでした。…はい…」
言い返せなかったみくり。

「あいにく本日のツインルームは、すべて埋まってしまいまして…」
その旅館のコンシェルジュの男性は丁寧にそう返す。
ロビーのソファーに座り、困った表情を浮かべるみくり。
「みくりさん、あきらめましょう。旅館の方に何一つ落ち度はありません。」
苦い表情でうなづくみくり。
「お忙しいところお騒がせしました。」
「お役に立てなくて申し訳ございません」
「いえいえ」津崎は丁寧に頭を下げて言う。
「失礼いたします」
みくりも黙って頭を下げた。そしてみくりの心の声。
(高校の時の彼氏は、正反対のタイプだった)

ここでみくりの高校時代の回想シーンへ。
とある喫茶店。
カヲル≪ちっさっ!何これ?え?≫
喫茶店の店員≪エスプレッソでございます≫
半袖ワイシャツの男と、並んで座る半袖セーラーのみくり。髪の毛は長い。
カヲル≪こんなの頼んでない!普通のにかえて≫
みくりの隣の男子は相当な声のボリューム。
みくり≪カヲルくん、私たち頼んだよ≫
隣で懸命に制する若かりし頃のみくり。
カヲル≪だって、こんなんだって知ってた?≫
みくり≪知らなかったけど、頼んだんだから≫
カヲル≪すいませーん。かえてくぅーださ~い≫、とフザケた感じの口調。
≪すいません≫、と店員に頭を下げるみくり。

(きっと平匡さんなら…)
ここからはみくりの妄想。

≪小さい…ですね≫メガネをクイッと上げる津崎。
半そでワイシャツを着た津崎と、並んで座る夏服セーラーのみくり。髪の毛は長い。
みくり≪まさかこんなサイズとは…≫
津崎≪勉強になりました≫
みくり≪はい≫
同じタイミングで二人がエスプレッソを飲む。
そして≪にがっ≫、とハモる津崎とみくり。
それに気付き、お互いに見つめあって微笑む二人。
(妄想ですら平和!)、とみくりの心の声。

「みくりさん?」
「はい」、津崎に名前を呼ばれ、妄想が解ける。
「部屋に戻りましょう」
「はい」
歩き出した途端、どこからともなく聞こえてくる、聞いたような声。
「だって、こんなんだって知らなかったんだし。知らなかったんだから変えてくれてもよくない?」
「そういわれましても…」
「もういいよ、カヲルくぅ~ん」とカヲル(小柳友)をなだめる彼女らしき女性、リリカ。
「えーっ!だって魚よりカニのほうがいいじゃん?」
受付のテーブルにお尻を乗せて、満面の笑みを見せているカヲル。
「私どっちも嫌い~」
元カレのカヲルが同じ旅館に来ていることに気づき、慌てて姿を隠すみくり。津崎は不思議そうにみくりを見ている。
「ご夕食はあらかじめ指定していただいていたコースのみのご提供となっております」
「二人分ぐらいどうにかなんない?」、と軽い感じで頼み込んでいるカヲル。
「私どっちも嫌いだって~!」

「ああなるとクレーマーですね。」
みくりが見ている方を津崎も見て、言う。
「すいません」、とみくりがポロリ。
「えっ?」

「どこ産?カニ」、とコンシェルジュに食い下がっているカヲル。
「北海道?北海道かよ、聞いてねえ~!!」

「部屋に戻りましょう。今すぐ」
津崎を掴んで、そそくさと道を翻すみくり。
「あの人もどうかと思いますけど、付き合ってる女性の方も、ちょっと人間性を疑ってしまいますね」
「そ、そうですね、ははは」動揺を隠せないみくり。
(私なんで付き合ったんだっけ?)

みくりの高校生時代の回想シーンが始まる。

『第39回 みなと第一高等学校 一港祭』

(学園祭を前に周りがどんどんカップルになって、そんな時に付き合おうって言われて。かっこいいし、悪い人じゃないし、いいか~、なんて)

≪あ、はい≫、とカヲルに向かい合ってみくり。
≪嘘ーっ!!イエーっ!!うっほ~!!≫
オーバーリアクションで飛び跳ねているカヲル。
(でもあまりに価値観が合わなくて)

喫茶店でのシーン。
コーヒーを小指で混ぜているカヲル。
≪カヲルくん。そういうところ直したほうがいいよ≫、とみくり。

編み込んだ髪を学校の廊下で見せているカヲル。
≪これめっちゃよくない?≫
≪全然似合ってない≫、みくりピシャリ。

外を歩いていて、サラリーマンとぶつかってしまうカヲル。
≪っちょ、い、痛いっすよ~≫、と声を上げるカヲル。
≪人とぶつかったら、ごめんなさいでしょ!≫険しい表情で怒るみくり。

(結果、お前といても楽しくない、とフラれた)
それでも相手の方が嫌になるまでみくり、突き放さず教育し続けたんだ、偉いな…(笑)。

旅館の部屋で、窓辺に置いてある椅子に座り、一人で思い出し笑いを浮かべているみくり。
津崎の心の声。
(嫌な言い方をしてしまった)
≪付き合ってる女性のほうもょっと人間性を疑ってしまいますね≫
(あんなのは、モテない男のひがみだ。どんな相手を選ぼうが、その人の自由なのに)
反省しつつも、自分のバッグから何気なく、日野からもらった包みを取り出し、開封する津崎。

「平匡さん、写真とりませんか?」
「写真?」
「二人で浴衣着て、ラブラブ風の一枚を百合ちゃんに」
うなづき、日野からもらった包みを急いでバッグにしまう津崎。
「バッグに何か?」それを不審に思ったみくりが問いかける。
「いえ、何も」
「ペットのネコがついてきちゃった?」
「ネコ飼ってないでしょ」
「冗談です。なにかこの部屋暑いですね。冷たいもの買ってきますね」
部屋を出るみくり。
日野から持ったものを取り出す津崎。
日野が渡したのは”マムシエキス とぐろターボ 滋養強壮・疲れたときの栄養補給”という栄養ドリンクだった。
「…!?」

津崎の会社。
「だって津崎くんが夜が心配だっていうから」
「そういう心配じゃありません。てっきり安眠グッズとか、リラックス効果のある何かをくれたものだとばかり」
「高かったんだから無駄にすんなよ。ちゃお!」
電話を切る日野。
「ちゃ…」
「しかも3本…」
みくりが帰ってくる。
とぐろターボをベッドに隠す津崎。
「お水とお茶どっち…」
「ちゃお!?…ちゃ、お茶を…」
「どうぞ、平匡さん」
「はい」
「ダブルベッドになってしまいましたが、これだけ大きければ雑魚寝のつもりで端と端で問題なく眠れると思います。ソファーに座る感覚で」
ベッドに座るみくり。
「スプリングも良さそうだし、互いの振動もそんなにきにならないんじゃないでしょうか」
ベッドに横になるみくり。平匡ハラハラ。
「うん?」
ベッドの違和感に気づく。
焦る津崎。
「下に何か…」
「わぁーっ!ダメです!中にマムシ!…ま、虫がいます!」
「…大きい?」
「かなり深刻な虫なので見ないほうが」
「仲居さん呼びましょう」
「いやそんな大ごとでは」
「虫なんですよね?」
「ま…むしです」
「なら正当な苦情です。クレーマーにはなりません」
フロントに電話をかけるみくり。
そのすきを突き、ベッドからとぐろターボを取り出し、部屋の家具の隙間に投げ込む津崎。
「あっ逃げた、逃げました」結構な棒読み。
「えっ、どこへ?」
「そのみくりさんの足のほうに」
「えっ、あっ」
段差に足をとられ倒れそうになるみくり。それを助けようと津崎が飛び込み、津崎がみくりの上に覆いかぶさってしまう。見詰め合う二人。
すぐに津崎はみくりから離れ、
「不可抗力です!」
「分かってます、大丈夫です」

「セクハラでは!!」
「大丈夫です事故ですセーフです」
〈到着して2時間もたっていないというのに、果たして僕は社員旅行というミッションを無事やり遂げられるのだろうか〉

〈平匡さんすごい汗。なんだか私まで〉

「暑い」
「暑い」

逃げ恥第6話全セリフ完全レポートその2につづく