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『砂の塔~知りすぎた隣人』第4話ネタバレ&感想レポートその2!

『砂の塔~知りすぎた隣人』第4話ネタバレ&感想レポート セリフ全文!!その2!


その1はこちら

弓子の部屋の前の廊下。亜紀(菅野美穂)が頭を下げている。
「すみませんでした。まさか弓子さんちに来てただなんて」
下を向いているそら(稲垣来泉)。
「いいのよ、私は」
でもそらちゃん、もう少しお友達と遊ばせてあげた方がいいんじゃないかな?、と弓子(松嶋菜々子)が言う。
…はい、と力なく亜紀が俯く。
なんて、と弓子。「子供のいない私には言われたくないわね」
そんな、そんな…と慌てて亜紀が否定する。「弓子さんの言う通りなんです」
でも、私がママ友とうまくいかないせいで遊んでくれる相手が…、と嘆く亜紀。
「そうだ」、と弓子。
実は時々、寛子さんたちとアレンジメント教室を開いてるの。亜紀さんも来ない?
「今はまだ…」、と表情を曇らせる。
そうね、色々あったばかりだものね、と弓子は言うと、今度はかがんでそらに話し掛ける。
「そらちゃん、今度はもっとゆっくり二人で遊ぼうね」
「うん」
二人で部屋に帰る亜紀とそら。そらが言う。「ねぇ、ママ」
弓子おばちゃんちってすごいんだよ~!奥の部屋にいっぱいテレビみたいのがあってよそのおうちが見れるようになってるの。ママも映ってたよ~!と。
「え~?なんの話~?」、と亜紀が笑う。
「あとーおもちゃもあって~絵本もあったの」
「オモチャなんてあるわけないじゃな~い」、と亜紀。
「ホントだよ~!」と廊下で叫ぶそら。大きい声を制する亜紀。その映像も監視カメラに映っている。
すると亜紀のスマホが鳴る。
そらと同じ幼稚園のママさん(美咲ちゃんママ)からのLINEだった。
『明日、半日保育だから、動物園いきませんか♪』
読んで表情がパッと明るくなる亜紀。「そらちゃん!」
大きい声を出してしまった自分に気付いて空に耳打ちをする亜紀。
やったー!、と飛び跳ねるそら。

───

自分の家に帰って来てからの、家族の会話が流れる。
「明日ね、同じ幼稚園の美咲ちゃんのママに誘われて動物園に行くの」、と亜紀。
「おお!良かったなぁ、そら」、と和樹(佐野勇斗)が返す。
「うん!」、とご機嫌なそら。
スマホのLINEの画面が映っている。亜紀が『行きます!行きたいです!』と返すと、『いきましょ~!詳しい時間と待ち合わせ場所はまた連絡しますね』、との返信が来ている。

───

翌日、マンションの玄関前で待つ亜紀とそら。可愛いリュックサックを背負い、「アザラシが見たーい」、と微笑んでいるそら。
動物園にいるかなぁ、と笑う亜紀。いるかなぁー、とご機嫌なそら。
「美咲ちゃんたち遅いねぇ」
「うん」
亜紀がスマホを取り出すと、連絡が来ていた事に気付く。
「美咲ちゃんママから連絡貰ってた~」、と亜紀。読んでから表情がこわばる。
『寛子さんたちと行くことになったので、ごめんなさい』、との文字。
それ気付くと同時にたくさんの足音が聞こえてくる。寛子(横山めぐみ)たちや美咲ちゃんママたちたくさんの親子の集団が通り過ぎて行った。何の動物が見たいかの話で盛り上がっている。俯く亜紀。亜紀に気付いた寛子だが無視をして通り過ぎていく。
「ママ~、なんで美咲ちゃん、俊介くんたちといるの?」、とそら。
≪ママが嫌われると子供もお友達出来ないからね≫、梨乃(堀内敬子)のいつかの言葉を思い出す亜紀。
学校から帰ってきた和樹、玄関にある亜紀とそらの靴に気付く。
「あれ、動物園行ったんじゃなかったの」
リビングでリュックサックを抱えて落ち込んでいるそらが俯いて座っている。
「一緒に行くお友達が急に行けなくなって…」、と亜紀。
「もしかしてまたママ友のトラブル?」、と語気を荒げて和樹が言う。和樹をチラッと見る亜紀。
「なんで母さんが友達とうまくいかないせいで、そらまでつらい思いをしなくちゃいけないわけ?」
するとそらは立ち上がり、亜紀に抱き着く。
「ママを怒っちゃヤダー!」
「でもそら、動物園行きたかったんだろ?」、と和樹。
「もういいの、行きたくない」
「え?」、そういうそらに驚き、思わず声を出す亜紀。
「そら、もうお友だちいらない、ママと一緒にお家にいる」
目が合う亜紀と和樹。

───

その日の夜、亜紀のスマホが鳴る。そらは一人で遊んでいる。
阿相寛子、他19件からのLINE、グループ送信のようだ。
開くと動物園で子供たちが動物と笑顔で触れ合っている写真が添付されている。
『今日は動物園楽しかったね』、とママさんたちの文字。
すると続けてどんどんメッセージが入って行く。
阿相寛子『誰かさんがいなかったからだったりして~』
柳 汐里『今後もいなくていいよね』
三浦篤子『たしかに!!』
吉田春香『ってか、引っ越してほしい』
緑川桜子『私もそれ思ってました~!』
見ていられず目を逸らす亜紀。鳴りやまない着信音。ため息を落とす。
スマホを閉じ、座って放心状態の亜紀。着信音が鳴り響いている部屋。
やがて亜紀は顔を覆い、うな垂れる。その様子が監視カメラの映像として映っている。

───

場面は変わって、健一(田中直樹)が夜のお店で愛想笑いをしている。
女性の真ん中でご機嫌に話す阿相(津田寛治)に話を合わせている。
ふと健一の携帯が鳴り、亜紀からの着信に気付く。顔をしかめる健一。
「それ、さっきから鳴ってるけど、出ないの?」、と阿相。
「はい、妻なんで」、と健一。
「あぁ~ん。というわけでさ、今話した京都行きの件、よろしく頼むな」、と阿相が健一に言う。
「泊まりはちょっと…」、と健一は渋る。会社と妻には何といえば…。
「あぁ、うちの嫁にはね、取引先と出張ってことにしてあるから、そこんとこ口裏合わせといて。適当に」、と微笑んでいる。
「適当にって…」、と健一が抵抗を見せると、阿相の表情が一変。
「あれあれぇ?今期の営業成績トップにしてやったの誰のお陰かなぁ?」
動揺する健一、その表情を見て微笑む健一。
「頼んだよ、高野課長」、と健一の鼻をつつく阿相。ご機嫌に笑っている。
『今夜も遅くなる』、とのLINEでの返信を受け取る亜紀。
「ママ~」、そらが後ろのソファーから亜紀に声を掛ける。その時、亜紀のスマホに着信が入る。表示には航平くん、とある。
生方からの電話だった。少し考えてから亜紀は電話を取る。
「もしもし、どうしたの」
そらは亜紀に話し掛けるのを諦めてソファーに座り直す。
「いや、なんていうか、大丈夫かなぁと思って」、と生方(岩田剛典)。
あれからつらい目に遭ってないかなぁと思って、と。黙り込んでしまった亜紀。
「…亜紀さん?」
頭を振りながら亜紀は「大丈夫、心配いらないから」、と懸命に平静を装う。
川の橋の所にいた生方は月がきれいだと話し出す。部屋の中にいる亜紀には月が見えない。今日は満月だ、と生方は言う。川に映ってすごい綺麗だ、と。それから話題は二人の昔話に。昔、亜紀の家で飼っていた犬が脱走してみんなで探しに行ったこと。
「あぁ、ロッキー?あったねぇ、そんなこと。なつかしい~!」、と笑う亜紀。
あの時も満月だった、と生方。二人で懐かしがっていると、ふいに亜紀の家のチャイムが鳴る。
あれ、ちょっと待ってね、と亜紀は電話を切らずに玄関へ向かう。なぜ切らない?(笑)
しかもなぜドアフォンで確認しない?(笑)
そのまま玄関を開けちゃって弓子に気付いてビックリする亜紀。
「夜分にすいません。そらちゃんの忘れ物、届けに」、と弓子が立っていた。あの時そらが着ていた上着だった。
「あぁ~、ありがとうございます」、とスマホを手にしたまま亜紀。
「ごめんね、電話中だった?」、と弓子が言う。
「あぁ、いえ。大丈夫です。ごめんね、あの、それじゃあ…」、と亜紀は急いで電話を切った。
「切らなくてもいいのに」、と弓子。いえ、とスマホを操作しながら亜紀が言う。
もしかして例の体操のコーチ?
「どうして分かるんですか」、と驚く亜紀。
「嘘…本当に生方コーチだったの?」
「違うんです」、と慌てている亜紀。
「違うの?」
「電話はしていたけど、それだけで、あの、たわいもない話っていうか、あの…、個人的に会ったりとかはしてませんから。絶対!」、と息を荒くしている。
「どうしたの亜紀さん、彼はあなたにとってただの幼馴染なんでしょ?だったら個人的に会ったっていいじゃない」、と弓子。
それとも、なにか後ろめたさを感じるような相手なの?
動揺の表情を見せる亜紀。それをじいっと見ている弓子。
一人の部屋に帰って来てから、弓子は窓の外に向かって呟く。「満月ねぇ…」

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亜紀、部屋でアイロンをかけている。テレビのニュースは向こうで語っている。
アナウンサーは言う。「犯人について見えてくるものは…」
亜紀の頭の中で弓子の声がよぎる。
≪ただの幼馴染なんでしょ?後ろめたさを感じるような相手なの?≫
「なんであんなことを聞くんだろう」、一人呟く亜紀。
ニュースキャスターは言う。
「まるで犯人は母親を監視しているかのようですね」
その言葉に亜紀はテレビの方に顔を上げる。
その番組に出ている心理学者が解説する。「ハーメルン事件の犯人が被害者の母親の内情をあそこまでよく知っているのはよほど親しい間柄か、生活すべてを監視できるかしかないでしょう」
「監視?」亜紀はそらの言葉を思い出す。
≪奥の部屋にいっぱいテレビ見たいのがあって、よそのおうちが見れるようになってるの。ママも映ってたよ≫
しかし亜紀は笑って首をかしげる。打ち消すように。
テレビのアナウンサーは続ける。「部外者が簡単にプライバシーを知ることは出来ないはずですよね」
「犯人の母親への異常な処罰感情は強い粘着性を感じさせます。もしかしたら犯行は女性としての満たされない欲求の裏返しなのかもしれません」
テレビの会話に手が止まる亜紀。
「と、言いますと?」
心理学者は言う。「犯人は子供が出来なかった女性、もしくは子供はいるが亡くしてしまった女性であることも可能性として考えられます」
いつだかの弓子の言葉を思い出した亜紀。
≪赤ちゃんを迎える支度ってこれでも詳しかったりするの。欲しかった時期もあったから≫
確かそう言って、弓子は慣れた手つきでおむつケーキを作っていた。
≪子供のいない私には言われたくないわね≫
眉間にしわが寄る険しい表情を見せる亜紀。
「ねぇ、そらちゃん」
テーブルでお絵かきしていたそらの隣に座る亜紀。
「弓子おばちゃんちでさ、おもちゃを見たって言ってたじゃない?あれってほんとう?」
そらは頷いてから言う。
「ほんとだよ」
「誰のおもちゃなのかな?」
「弓子おばちゃんの子供のなんだって」
驚きを隠せない亜紀。胸のネックレスを触りながら聞く。
「弓子おばちゃん子供いるの?」
「うん、とっても大好きだったけど、いなくなっちゃったって」
「いなくなった…」、と呟く亜紀。
同じ頃、いつもの暗い部屋の中でそのおもちゃを手に取っている弓子が映る。
それからモニターの方に振り返る弓子。視線の先には高野家の映像。その中に映る小さなそらに向けられる。
そんな弓子の隣には黄色いカーネーションが飾られている。

───

場面は変わって、タワーマンションの一室。
「何度考えても信じられないんです。まさかあの子が自分から扉を開けて出ていくなんて…」
「お前がちゃんと見てないから、こんな事になるんだろっ」
父親のような男が語気を強める。怯えて体を震わす隣の母親らしい女性。
「まぁまぁまぁ、お父さん」、と刑事の荒又(光石研)が制する。部屋の中には父親と母親。そして荒又と津久井(上杉柊平)が座っている。遠く離れたテーブルの方に違う刑事が耳にイヤホンをして座っているのが見える。
「本当に行先に心当たりはないんですか」、と荒又が尋ねる。
母親は目を閉じて頭を振る。
「お前母親だろ、なにか思い出せよ」、と父親。
「お前見てんだろ!千晶のことをよ、毎日なにやってんだ!」そう言って隣の母親に掴み掛る。
「あぁぁぁ!」と頭を抱えて母親が蹲る。その母親の顔にあざや傷があるのに荒又は気づく。
「お、落ち着いてくださいっ」、津久井も慌てて制する。
そんなやり取りを冷静に見ながら荒又はふと近くの壁に開いた穴に目をやる。
「ここ数日、おかしかったこととかでも良いんです。なにかありませんか」、と津久井。
「…あ、…内緒のお友だち?」
母親は声を出す。荒又は反応する。
「…ができて、遊びに連れて行ってくれるって喜んでました」
「内緒のお友だち?」
ある芝生に並んで座る荒又と津久井。そびえ立つタワーを眺めながら市販のパンを食べている。
ひょっとしたら犯人はあのタワーの中のどっかにいるかもしれんぞ、と荒又が言う。
「狭い塔の中、人間がひしめき合って、四六時中お互いを見張り合ってるということはだ、よそ者がうろうろしてたら見過ごされるはずはないだろう。」
つまり、犯人はこのエリアの住人ってことですか?、と津久井。
ただなぁ、監視が厳しいから単独犯ってのは難しい。芝生に寝転んで荒又は続ける。
「共犯がいるって線も捨てきれんがなぁ」
ふと緑の小さなボールが転がる。それをある人物が拾い、子供たちの方に投げてやる。橋の近くで遊んでいた何人かの子供達はその緑のボールでまた遊び始める。
ふと川の橋の所で弓子が立っている。さっきボールを投げてやった人物は弓子に近づいていく。
近付いてきた人物に気付き、弓子は振り返る。そして相手を見ると優しく微笑みを称えている。

───

しずく幼稚園。亜紀が声を上げる。
「そらがいなくなったって、どういうことですか!?」
園長が言う。「申し訳ございません」
周りの先生たちはみんなで手分けしてそらを探している。尋常ではない空気を感じ取る。
「遊びの時間にいつの間にかいなくなってまして」
「でも門は閉まってますよね?外からは誰も入れないんじゃ…」、と亜紀。
園長は言う。「それが門の前に椅子が残ってまして」
「椅子?」
幼稚園の門の前に「くまぐみ たかのそら」とシールの貼られた椅子が置いてあるのが映る。
亜紀はついこの間、自分のおうちの玄関の鍵も椅子に登って勝手に一人で開けていたことを思い出した。
「そらちゃん、椅子を足場にして鍵を開けて自分で外に出て行ったみたいで」
考え込む亜紀。
JR東京駅の前で電話をしている健一(田中直樹)。「そらがいなくなった!?」
「ほら、なにしてんだよ、新幹線遅れるぞ!」、遠くから若い女性の肩を抱きながら阿相(津田寛治)が叫ぶ。
荷物をタクシーから降ろしながら、阿相に頭を下げる健一。
「どういうことだ?」
「分からないの」、と亜紀。電話をしながら近くを走り回っている。
「自分から幼稚園を出たらしくて」
おーい!健ちゃん!、横断歩道の向こうで阿相が健一を手招きしている。焦っている健一。
顔を歪ませながら「戻るから」、と亜紀に言う。
電話を切った亜紀はそらを探し続ける。近くの芝生やお店の中、亜紀は走る。
「続いて世間を騒がせているハーメルン事件に新たな展開がありました」
ニュースの声。亜紀はふとその声に足を止める。たまたま探しに入ったお店に電化製品コーナーがあり、いくつかのテレビに同じニュースが流れていた。そのニュースは言う。
「4件目の被害に遭ったと思われる前田千晶ちゃんが行方不明になったのは、東京の湾岸エリアのタワーマンションだということです」
亜紀はテレビに見入る。
「そして捜査関係者への取材によりますと、犯人は男とは限らず女との見方もあるようなんですが、犯人は子供の心を巧みに操れる人間ってことになりますか」テレビ画面の中のひるおび恵さんが言う(笑)。
亜紀は思い出す。
≪今度弓子おばちゃんちに遊びに行っても良い?≫、と言うそらの言葉。
「でも子供が自分からついて行くとなるとなかなか防ぎようがないですよね」
「そこが今回の事件の恐ろしい所ですよね」
考えを巡らせる亜紀。
鞄からスマホを取り出し、弓子へ掛ける亜紀。
≪今度はゆっくり遊ぼうね≫、と弓子。
≪弓子おばちゃんちってすごいんだよ~、奥の部屋にいっぱいテレビみたいのがあってママも映ってたよ~≫、とそら。
呼び出し中もかわるがわる亜紀の頭に弓子やそらの言葉たちがよぎる。
≪大丈夫よ、ちゃんと子育てしていれば≫、の弓子の言葉。焦りが募る亜紀。
≪子育てを放棄するような無責任な母親は殺してやりたいかも≫
あの時の弓子を思い出し、恐怖に襲われる亜紀。

 

その3へつづく