テレビ

『砂の塔~知り過ぎた隣人』第3話ネタバレ完全レポート&感想その2

『砂の塔~知り過ぎた隣人』第3話ネタバレ完全レポート&感想 セリフ全文!その2


その1はこちら

ママさん会の集まりの場面。
亜紀(菅野美穂)の買ってきた物をダメ出していく寛子(横山めぐみ)。まさに公開処刑。
「買い直してきます」、と亜紀。
いいわ、色の違いもわからない方にお願いした私が悪かったんだから。小間使いどころか足手まといね、と寛子。
代わりに亜紀さんにはバーベキューの時のイベントの企画をお願いしようかしら、と続ける。
「イベントの企画?」
「亜紀さんのセンスに期待してるわ、さぁお茶にしましょ」、と微笑む寛子。
お茶を入れている亜紀のもとへ梨乃(堀内敬子)がやって来る。
「大丈夫?」
「ちょっと露骨すぎません?」と、亜紀。
「彼女、あなたに失敗させて孤立するように仕向けたいのよ」
え~、とお茶を入れながら亜紀。
「もし、私が失敗したら…」
「どんな小さなミスでも大げさに噂を広められる」、寛子の様子を窺いながら梨乃が言う。
「お宅の前に住んでた方もそうだった。あることないこと噂を立てられて、子供を巻き込んで仲間はずれ。そして最後にはいなくなった」
悔しいような怒りのような表情で寛子を見ている亜紀。
夜、重い足取りで帰宅する健一(田中直樹)。会社でのやり取りを思い出してため息を落とす。
一方、家では重い表情で揚げ物をしている亜紀。
「ハロウィン、イベント、イベント、」と呟きながら揚げているとふいにやけどをしてしまい、ますます気分も落ちる。
そら(稲垣来泉)が手作りのステッキで兄の和樹(佐野勇斗)と遊んでいると、健一が帰宅。
「おかえり」和樹が声を掛ける。
「亜紀ちゃん、そろそろ阿相社長の奥さんと仲直りできた?」と健一。
何も答えない亜紀。
「なんだよー、頼むよー。たかがママ友だろー!なんで仲良く出来ないんだよー!」
「そんなに言うならパパが寛子さんと仲良くすればいいじゃない。なんで私がパパの仕事の手伝いしなきゃならないのよ」
「何言ってんだよ、ご近所付き合いはママの仕事だろー」
「そんなの誰が決めたのよ」
「普通そういうもんだろう。どこだって」
「そんな決まりは聞いてない!」
「あのさ」、と和樹。「そらが見てる」
思わず目を合わせる健一と亜紀。気まずい空気の中、そらがぽつんとソファーに座っている。

和樹に目隠しされたそらが亜紀のいる部屋にゆっくり入ってくる。
「いっせーの、ぱっ!」、と和樹が目隠しを外す。
「じゃーん」と、亜紀は小さなドレスを差し出す。
「うわあああ、プリンセス?」と声を張り上げるそら。
「ハロウィンの衣装できたよ、お姫様」
喜ぶそらをみて、そらと和樹を順番に見ながら亜紀は言う。
「さっきはごめんね、みんなといると嫌な事も全部吹き飛んじゃう」と笑う。
そんな亜紀を見て和樹も満足そうに笑っている。
翌日、マンションのキッズコーナーに集まってくるママさん達一人一人にハロウィンイベントの説明をし、協力を得た上で、子供たち一人一人をカメラで撮影していく亜紀。
「好きな食べ物は何ですか?」
わきあいあいとたくさんの子供達を撮っていく。
そんな亜紀を遠くから見ている寛子。
部屋に戻り、パソコンで画像を編集している亜紀。上手く出来ず、わかんないー!と倒れ込む。
健一にやり方を聞こうとスマホを取り出すが、昨日のセリフが頭をよぎり、手を止める。
「ご近所付き合いはママの仕事だろー」
ふと亜紀は思い立つ。
ある喫茶店で本を読んでいる生方(岩田剛典)。
そこへ息を切らして亜紀が駆け込んでくる「ごめんなさ~い」
もう全然分からなくて、とパソコンを取り出す。
「今日はたまたま用事があって休みだったんです」
「本当に?ごめんねえ、この編集ソフトの使い方が全然分からなくてさー」
パソコンをのぞき込み、作業に取り掛かる二人。
突然傘を持った人影が写る。
「ありがとうね」
二人で並んで帰る場面。昔の駄菓子屋さんの話で盛り上がる。
「懐かしい~!なーんか久し振りに笑ったなぁ」
そう言う亜紀を見詰める生方。
外は雨、傘をさして視界が見ずらいため、後ろからやってきていた自転車に気付かない亜紀。生方はとっさに亜紀を引いて自分の後ろへ。ビックリした表情の亜紀は、急ぐように、生方から離れる。「あ、じゃ、ここで」
「ハロウィン、俺も行くから、頑張って」と微笑む生方。
去っていく亜紀を見詰めている生方の遠くに傘を差した人影が。生方が反対方向へ歩き出す。
それを見ている人影は弓子(松嶋菜々子)だった。

マンションのロビーについた亜紀。足取り軽く歩いている亜紀に後ろから声を掛ける弓子。
「なんだか楽しそうね」
「あ、弓子さん」亜紀が機嫌良さそうに微笑む。
「あ、あれ」弓子が言う。ロビーの中のソファーを見ている。梨乃と一緒に長身の男性がいる。
「梨乃さんのご主人」
亜紀も一緒になってソファーの方を見る。
「あぁ、ハーバード出身の」と亜紀。
「亜紀さん、ハロウィンイベントの準備をしているとか言ってなかった?ご挨拶してきたら?向こうは本場だもの。お二人のハーバード時代の思い出が何か参考になるかも」
「あぁ!そうですね。ありがとうございます」とご機嫌に頭を下げて、橋口夫妻の所へ駆け寄って行った亜紀。
それを後ろからじいっと見詰めている弓子。
「梨乃さん!」
「あらぁ」と、亜紀に気付いた梨乃は座っていたソファーから立ち上がる。
「初めまして、私、梨乃さんとハロウィンイベントをお手伝いしている高野です」、と橋口に挨拶をする亜紀。
「妻がいつもお世話になってます」、と穏やかに返す橋口。
「もしよかったら今度、お二人のハーバード時代のハロウィンお話を聞かせて貰っても良いですか」
橋口の表情が曇る。すぐに梨乃を見るが、梨乃は顔を反らしている。
「?」
二人の空気に戸惑う亜紀だったが、梨乃の「何でもないのよ、今度お話しするわね」の言葉に安心する。
その様子を遠くでじいっと見ている弓子。
ロビーのソファーの近くには弓子が置いたと思われる花が飾られている。
いつだかのハロウィンのかぼちゃのおばけ仕様にくりぬかれた花瓶に飾られている。

ハロウィン前日。
「なるほど~」
若い女性がたくさんいる夜のお店に阿相(津田寛治)と健一の姿があった。
「うちから契約が取れると見越してつい先走って自分で手付けを振り込んでしまったと」
「はい…」
「それって所謂、自爆営業ってやつ?」
「会社にバレたらもう僕は左遷どころか…」
「それで俺に契約しろってかぁ?もう勝手だなぁ~」と阿相。
「勝手なお願いだとは承知の上です!マンション買ったばかりで、クビになるわけには、どうお願いします!」と頭を下げる健一。
少し考えた素振りを見せ、阿相は「うん、いいよ」と意外にもあっさり。
「本当ですか」
「もともとお宅の商品は気に入ってたし。その代わりちょっと頼みがあんだよ」
立ち上がって歩いていく阿相についていく健一。
阿相が呼ぶと一人の若い女性が現れた。慣れたようにその女性の肩に手を回す阿相。
「これ、俺の彼女」
「こんばんわ、いずみで~す」若い女性は軽い感じで挨拶している。
「俺らのタワーの隣にもう一戸タワマンあるだろ?そこに部屋持たせてんだ。まぁ、嫁とはいずれ別れるつもりなんだけど、慰謝料ふんだくられるのはごめんでな」
「なぜそんな話を僕に」
「勘わりいな」顔色が変わる。
こいつと会ってる間は、あんたと仕事してるってことにすんだよ、と凄んで言う。
「アリバイ工作に協力しろと?」
「会社クビになりたくねぇんだろ?」
表情が固まる健一。

一方、亜紀の部屋。「終わったぁー」
安堵した亜紀が大の字に床に寝転がる。
するとすぐに亜紀のスマホが鳴る。
健一からのLINEだった
≪阿相社長といて遅くなる≫
≪明日のハロウィンは?≫と亜紀が送信。
≪ごめん、仕事≫
ふぅ、と亜紀がため息をつくと同時に今度は着信が。「もしもし」
「生方です」
相手は生方だった。
どうしかたの?あ、もしかして編集のこと?無事完成したよ~ありがとう!
押し黙る生方。どうしかした?と、亜紀。
「今から会いませんか」という生方。
「えっ」
あ、いや、すみません、何言ってんだ俺、すみません、こんな夜遅くにすいませんでした。
そう慌てたかと思うと早々に電話を切られてしまった。
「………」
気になる亜紀。
自分のいつものモニタリングの部屋にいる弓子。
ロビーで喧嘩のような言い合いをしている橋口夫妻のやり取りの映像をじっと見つめている。

スポンサーリンク

ハロウィン当日。
タワーマンションの近くの施設を貸し切り、大々的なイベントが行われている。
鼓笛隊が列になって行進、ステージには司会者がおり、出し物などを仕切っている。
警察官もきちんと誘導などに対応しているかなり大掛かりな催しだ。
取材のインタビューを受けている寛子はバッチリ仮装で興奮気味に話している。
たくさん入ってくる人混みの中に亜紀とそら、和樹の姿があった。
あまりの人の多さに出遅れた感の亜紀。
「俺、やっぱり望遠レンズ持ってくるわ」和樹は来た道を引き返す。
亜紀はキョロキョロと周りを見渡している。
≪ハロウィン俺も行きます≫
≪今から会いませんか≫
生方とのやり取りを思い出していた。なかなか姿の見付けられない亜紀。
「なんだか恋人を待ってるような顔」
ふと声がして振り向くと、花束を抱えた弓子が立っていた。
「もしかして、図星?」
「えっ、いや、そ、そんなんじゃありません」と慌てて亜紀が否定すると
「冗談よ、どうしたの、そんなにムキになって」と弓子。
例の落書きの壁の所には一人の人影が。帽子をかぶっている後ろ姿の男。
バックから何かを取り出し、作業をしている様子。
ふと弓子の視線の先にはたくさんの刑事。張り込みだか警備だかにかなりの人数が来ている。
それに気付くと弓子は黙ってゆっくり来た道を引き返して行った。
弓子を不思議に思った亜紀だったが、パレードが始まる音楽が鳴り、そらとパレードの方へ歩き出す。
すると突然亜紀の携帯が鳴る。
相手は生方だった。
「航平くん!」思わず叫ぶ亜紀。
「あ~!あなたこのお兄さんと知り合い?」
その声は知らない声だった。「うち月島にある筑前屋っていう居酒屋なんだけどさ、お兄さんうちの店で酔い潰れちゃってさ。起きないの。困るんだよね~こういうの。引き取りにきてくれないかなぁ」
「え、いや、でも私、今ちょっと手が離せなくて」
「他は誰も繋がんないんだもの。じゃあいいや、警察呼ぶよ」
「け、警察!?」
迷った挙句亜紀が出した答えは。
「すいません、ちょっとこの子見てて貰えますか」
そらを置いて生方のもとへ行くというものだった。隣にいた同じ幼稚園のママさん集団にそらを預ける。
「いいけど、どうしたの」
「急用なんです、すぐに戻ります。」
「そら、もうすぐお兄ちゃん戻ってくるから、それまで皆さんのそば、絶対に離れちゃだめだからね」、とそらに言い聞かす亜紀。
外に向かって走り出す亜紀の後ろ姿を遠くから見ている弓子。
不安そうにママの背中を見詰めているそら。
走りながら亜紀は和樹に電話を掛ける。
「お兄ちゃん!ちょっとそらをお願い。急用なの、お願い!すぐ戻るから!」
「わかった」
電話を切ってマンションを出て行こうとすると、外で仮装した橋口成美(川津明日香)たちに会う。
「ねぇ、やっぱり一緒に渋谷行こうよ」、と和樹を引き留める。
「妹を見なくちゃいけないんだ」、と和樹。
「本当に?」、と成美が言う。
前の高校の友達と遊ぶんじゃないの?うち、見ちゃったんだよね、高野くんが悪そうな友達と遊んでるの。
成美が言いかけてる途中に、和樹は成美の胸倉を掴む。「行かない」驚く成美。
そのことしゃべんな、と吐き捨て、冷たい表情で和樹は去っていく。
走って走ってやっとの事でお店にたどり着く亜紀。
「あぁー良かった、もう頼むよ~早く連れて帰ってね」、と居酒屋の店員。
ぐったり眠り込んでいる生方を揺らす亜紀。
「あれ、亜紀さん?」
寝ぼけたように嬉しそうに笑っている。
「いつからいたの~?」
生方に肩を貸して二人でお店を後にする。フラフラ歩きながら進む。
「そこ出たらタクシー拾おう、ね?」
「優しいなぁ、亜紀さんは」まだまだへらへら笑っている。
「お礼にこれあげる」
ピンク色の可愛いラッピングをされたいつかのプレゼントだった。開けてみると中には大きめのくまのぬいぐるみ。
「体操教室の教え子の女の子が、中学の体操部に入ってるんです」
ペットボトルの水を一口含み、近くの石段によりかかかり、生方は話し出す。
「その子が練習中にケガをして」
その子にこれを?くまをもったまま亜紀が言う。
俺、こう見えてこの仕事すげえ真剣なんです。子供たちが跳び箱飛べるようになったり、逆上がり出来るようになったり。小さくてもいいから目標達成する楽しさを学んで欲しいとかって、結構本気で考えてて。だから怪我したって聞いた時も俺、全力で励ましました、生方は続ける。
毎日病院に見舞いも行って、信じてれば絶対治るって、また体操やれるって、と。
「それで、昨日、その子の手術だったんですけど」
「どうだったの?」亜紀が尋ねる。
「体操はもう…」
泣きながら言われました、と生方も涙を滲ませる。
先生はうそつきだって。信じていれば治るって言ったのに。希望なんか持たない方が良かったって。傷ついてるあの子に俺、何にも言えなくて。これが俺です。何にもできない結局誰も救えない。暑苦しいだけの酔っ払いです。
「でも、私は救って貰ったよ」、と亜紀が口を開く。
生方が顔を上げる。
「引っ越してきて辛い事ばかりだったけど、何とか持ちこたられたのは航平くんのお蔭。だから私、頑張ってこれたんだよ」
生方は亜紀の腕を引き寄せ、抱き締める。
「亜紀さん、何で結婚しちゃったんだよ」
その言葉にハッとし、亜紀は生方を押しのける。そして足早に駆け出す。
その場にうなだれる生方。
遠く遠くまで一人で走り続け、一人になってから落ち着いて呼吸を整ようとする亜紀。
胸を押さえている。
オレンジと黒のたくさんの風船が映る。
落書きの壁のある場所を後にするそのたくさんの風船たち。
そのたくさんの風船を持った人物はかぼちゃのお化けの仮面をかぶる。
長い時間ママの帰りを待っていたそらは我慢できずに一人でパレードに参加してしまう。
和樹がそのパレードとすれ違った瞬間、「そら?」と足を止める。
しかしいる訳ないと思っている和樹はそのまま気にせずに前に進み、幼稚園ママさんの集団までたどり着き、そらは、と聞く。
走ってハロウィン会場に向かっている亜紀のスマホから着信音が鳴る。

その3はこちら