千葉大学大学院医学研究院・中山俊憲教授の研究グループがアレルギー喘息の発症の鍵となるたんぱく質を発見しました。これにより、アレルギー性喘息の発症のメカニズムが解明され、アレルギー性喘息の発症を抑える、新たなる治療法の登場が期待されているそうです。
私も小さなころアレルギー性喘息を持っており大変でした。
ちょっと運動すると息がゼーゼーしてしまい、苦しくて苦しくて…。
吸入器を手放せない生活が続いていました。
当時は本当に吸入器が命綱で、小学生のころは必ずランドセルに吸入器を入れて登校していました。
幸い、今ではほとんど症状が出ることがないのですが、喘息の辛さはよくわかっているつもりです。
この喘息の治療に今希望の光がさしています。
スポンサーリンク
喘息発症のメカニズムが判明
千葉大学大学院医学研究院・中山俊憲教授の研究グループによりますと、
アレルギー疾患等はCD69分子を発現した病原性免疫細胞が血管から外に出て、肺などの炎症組織に到達することで発症します。本研究では、この免疫細胞が血管から外に出るのを手伝う「タンパク質※」の存在を発見しました。
※このタンパク質はCD69分子のリガンド分子である「 Myosin light chain 9/12 (Myl9/12)」このタンパク質(Myl9/12分子)は、炎症に伴って血小板から放出され、血管の内側に付着して「ネット様構造(Myl9 nets)」を構築します。病原性免疫細胞が血管から外に出る際に、「Myl9 nets」が“プラットフォーム”として働いていると考えられることがわかりました (『CD69-Myl9システム』と命名)。
最近、日本でも増加している難治性炎症疾患の好酸球性副鼻腔炎患者の解析で、ポリープ中にMyl9 netsが多く確認され、CD69-Myl9システムが慢性炎症疾患の慢性化や難治性の根本要因になっている可能性も示唆されました。
…うーん。
難しくて分かるような分からないような。
ただ、メカニズムが分かったということが分かりました。
動物実験では喘息が起こらなくなる薬の作成に成功!
解明されたメカニズムを元に作成した薬をマウスに投与したところ、喘息が全く起こらなかったそうです。さらに、既に人間向けの抗体の作成にも成功しているそうで、かなり近い将来、喘息治療に革命が起きそうですね。
まとめ
喘息の患者数は世界で3億人いるといわれています。
3億人もの人が苦しんでいるかと思うと本当に心が痛いですよね。
一刻も早くこの3億人を救う薬が出来る上がることを期待しています。