いくえみ男子で話題!漫画家・いくえみ綾先生の個人的な作品ランキング!!

青春期、お世話になりました。よく読ませていただきました。
いくえみ綾先生のマンガ大好きです!
ちゃんとその時代時代の流行りやファッションなども捕らえていて、ちゃんと時代に合わせて絵も現代的に進化しているのがすごい!
なのに感情や表情、その場の空気感などは昔のマンガを今、読んでいても共感出来ちゃう!
それから少女漫画家さんなのにラブストリーだけでなく生や死、少し不思議な?SFなお話やなんかも行けちゃう凄さ!
全然飽きないし、全作揃えたくなっちゃいます!
しかもいくえみ男子はたまらなくイケメンです!
いくえみ男子たちはとてつもなく格好よくて、少し前に「いくえみ男子」という言葉も生まれましたね。
ですが、面白い事に、男子に比べて、登場する女の子は普通、というスタンスが多いんです。
学校の人気者男子を好きになる「普通の子」。
クラスのなかの中の下?な「ぽっちゃり女子」。
好きな人のために何度もくじけながらダイエットに奮闘する「リバウンド女子」なんかも。
なかなか完璧な女子は出てこないです。
「潔く柔く」の瀬戸カンナちゃんくらいでしょうか。モテモテ大人気女子は。
おっと!前振りが長くなりました。
それではわたくしなりの(おこがましいですが!!)超個人的ベスト10行っちゃいましょう!
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いくえみ綾おすすめマンガベスト10
10位 朝がくる度(2001年作)
これは極度のシスコン大学生・啓久(ひらく)が、ずっと心のど真ん中にいた妹ちゃんから、ちょっとずつ自立?しようとするお話です。
好き過ぎるから故に距離を置き、距離をおいた事で心の真ん中のあいてしまった穴を、啓久の真実を、自称バイの友人と啓久に言い寄ってくるしつこい女子生徒に見破られてしまい、啓久は自分の心に向き合わなくてはならなくなります。
でも兄妹なのでどうしようもありません。
さて、啓久の明日はいかに?ってな具合です。
切なくて悲しくて、でもちょっと笑えます。啓久に幸あれ!
9位 マイボーイバックホーム(1991年「みつめていたい2巻」収録、短編作品)
これは「みつめていたい」という作品の中の読み切り収録のお話です。
これは女の子の主人公が失恋するお話です。
これを初めて読んだ時私はまだ幼くて、あぁ、恋ってうまくいかないもんなんだ?って不思議に思った作品でした。
それまで読んだ事のあった『りぼん』系作品はもうヒロインと好きな人の仲は絶対した。
どんな強力なライバルが来ても、主役たち二人の仲は絶対で、なんだかんだ最後は、っていうものしか触れて来なかったので新鮮&驚きでした。
あぁ、ダメな事もあるんだ?、と。少女漫画なのに?って。
しかし水面下ではもう一人相手がいて、なんか幼すぎた自分にはよく分からない複雑なお話でした。
王道の恋愛漫画にはない新しい展開が印象的でした。
8位 子供の庭(1995年作、全2巻)
これも兄妹のお話です。というか家族の物語です。
幼い頃、両親の離婚に伴い、主人公の妹さほちゃんは父側、兄は母側にそれぞれ引き取られました。
何年かしたある日、母が亡くなったとの連絡が。
父親は兄、「麦」を引き取ると言いました。
何年振りかの突然の兄妹再会。
物事ついた頃から祖母、父との三人暮らしだったさほちゃんは突然の「兄」に戸惑います。
しかもその兄はかなりの性格難になっていました。
なんであんな性格なのか兄をもっと知りたくて知りたくてたまりません。
そしていつしか兄の本当の気持ちを知る事になります。
なんていうか、いいですねぇ。麦ちゃんなかなか魅力的です。素敵な良い子です!
7位 あの星になるから(1996年「君の歌がある3巻」収録、短編作品)
これも短編収録作ですね。いくえみ先生は短編を得意としていて表題作よりも良かったりすることもしばしば(笑)。
いや、どっちの方が面白いなんて決められるものでもないんですけどね♪
これはなんか素敵な話で、女子のツボだと思います!
主人公さんしろうは9歳の女の子が、車だかトラックだかにはねられそうになるのを助けて自分も一緒に事故に遭います。
その眠っている間に変な世界で、関西弁を喋る亀の亀田からある事実を聞くことになります。
これは素敵なのでここでは言えません!
さんしろうとその9歳しーちゃんの繋がりとは一体!?出会った意味とは!!
う~!ロマンチックです!言いたいけど言えない!!現実に在ったら素敵すぎます。
そしてさんしろうはちょっと香取慎吾さんに似ています。笑
6位 赤い月の話(1997~2000年作「バラ色の明日4巻」収録)
「バラ色の明日」の中の作品ですね。
「バラ色の明日」自体が一話ずつ完結の短編の集まりなので一冊でかなり色々な種類の物語を楽しめます。
とってもおススメです。だってすべてのお話に味があるから。
これは少し不思議なSFのお話かな?
初めて読んだ高校生の頃の自分にはちょっと話が難しすぎました。????って読んでました。
でもいろいろ経験して大人になった今だからこそ、また今、新しく感じるものがあるっていうか。
このころの絵は個人的にはあまり好きじゃないタッチなんですが、ストーリー的に忘れられずにいた作品です。
簡単にあらすじを書くのも難しいので、そこは読んでからのお楽しみで!逃げた!?笑
5位 私がいてもいなくても(2001年作、全3巻)
これは現代っ子のお話ですね。
バイトもクビになり、趣味もやりたいことも好きな事も特にない、宙ぶらりんな若者、晶子ちゃん。
なにかやりたい、しあわせになりたい、自分に無関心な母親に振り向いてもらいたい、でも色々な自分の気持ちはいつだって報われない。
そんな中で俯きながらも何とか踏ん張って生きていました。
そんな時、かつての同級生真希ちゃんにばったり町で再会。
真希ちゃんは昔、学校で隣の席同士になったとき、隣でずっとマンガばっかり書いている地味な女の子でした。
オタクか、と内心下に見ていた晶子ちゃんでした。
必死に書いている姿を見ても、実際に見せて貰っても全然面白いと思えない、と軽く思っていました。
そんな真希ちゃんは、見事自分の夢をかなえ、いまや売れっ子漫画家になっていました。
真希ちゃんからのご厚意で、晶子は真希ちゃんの漫画のお仕事のアシスタントをする事になりました。
新しい仕事が始まり充実するかと思いきや、自分(人間)はそんな簡単には変わりません。
彼氏には浮気されるわ、真希ちゃんともけんか別れするわ、母親は相変わらずこっちを見てくれないわ。
相変わらず不満だらけの毎日でしたが、真希ちゃんの彼氏、ひーさんの存在や優しい言葉で、晶子は癒されていきます。
このままじゃいけない、自分はもう誰かに何かをして貰いたいって待っているだけの子供じゃない、扉は自分で開けなきゃ。
そして、晶子ちゃんは新しい一歩を踏み出していきます。
4位 かの人や月(2004年作、全3巻)
これも現代っ子のお話しです。
三人兄妹のそれぞれの人生、ひいてはお父さんお母さん、じっちゃんばっちゃん、飼い犬、ましてや次女の彼氏くんにすらスポットを当てたりしている、それはそれは大規模な壮大な家族の物語です。
個人的には長男、顕くんがもうツボでツボで。格好良い!!
実写で近いお顔は絶対ディーン・フジオカさんかな!?笑
激似ですよ。年齢は違いますけど。
頭脳明晰、成績優秀、ちょっと冷たくて、時々優しい。
かなり不器用、でも嘘はない。
もうツボです。たまらないです。
それぞれのお話も楽しかったですが、顕ちゃんの魅力でここまで上位に上がってきたと言っても過言ではありません。個人的趣味!!(笑)
あと長女の彼、深町くん良い子すぎ!
個人的には次女の彼氏の心理描写は良かったです。現代男子のリアル。
みんな心では思っていても口に出さない本音の部分がメインで進んでいくのが面白いです。
でもそんな彼も少しずつ成長していきます。
とっても人間味あふれる面白さがいっぱい詰まってて楽しいですよ!
3位 ラブレター(2000年作「ハニバニ!」収録、短編作品)
これは短編作品ですね。これはなんかもう格好いいんです。
何が格好いいって、主人公の涼子ちゃん。
涼子チャンというだけあって涼しい顔してます。
これは遊び心が垣間見えるポイントがあります。
違う短編作品で出てきた茅野くんという大学生男子がこちらと同時に出演しています。
「ラブレター」では茅野くんは涼子ちゃんの元同級生役でいろいろと出てきます。
もう一つというのは「ケチャップマヨネーズ」という単行本の中の「アイスクリームチョコレート」というお話で、そこでは茅野くんのアルバイト先での物語となっています。
どっちの作品でも彼は主人公ではなく、むしろなぜかいつも巻き込まれる側のキャラですね。
あっちこっちで奮闘しています、茅野くん。笑
そしてこちらのお話のメインは茅野くんではなくて、ある男の子と涼子ちゃんのお話。
そのある男の子が人間らしい魅力を持った不思議な良さがあるんですよね。
ダメなんだけど、ダメなヤツなんだけど、なんか愛らしいんです。
恋愛話ではないので、上手くいくとか幸せになるとかいう結末ではないのですが、そこがまた良いのです。
何も変わらないけど、少しだけどこかがポヤっと温かくなるような。
こういうのがホントに上手いなぁって思います。いくえみ先生!
2位 15年め(1988年「君たちはガラス2巻収録」、短編作品)
これは古い作品です。
でもこの作品忘れられないんです。すごく良い!
いくえみ先生自身も、ずっと少女マンガをやってきたけれど、こういうもジャンルのものもいつか書いてみたいとずっと思っていて、初めてちゃんと書けた作品で、その後の自分のベースになった、とかいうような話をあとがきで書いていました。
ーーー主人公である「僕」の部屋には天窓がある。
毎日僕はその天窓から夜空を見上げている。
僕はもうすぐ15歳になる。
母さんが僕を「おにいちゃん」と呼ぶようになった。
でも僕は僕だよね?
僕のままいいんだよね?ーーー
切ない、悲しい、苦しい、本当に胸に突き刺さったままずっと取れず、残っている作品です。
あいだーこいだーしか読んでこなかった女子たちには衝撃的となる作品なのではないでしょうか。
生きながらにしてこんな苦しみがあるのか、と。
そしてまたその「僕」を包む大きな愛情にも感動しました。
本当に素敵な作品です。
悲しい現実にもどこか救いを見出したい、その先にも必ず光はある、と信じたくなる物語です。
1位 潔く柔く(2004年作、全13巻)
これはご存知の方も多いのではないでしょうか。
2013年に映画化もされましたよね。
長澤まさみさん、岡田将生さん主演でした。
今、話題の波瑠さんや中村蒼さんも出演されてましたね。
個人的に岡田将生さんが禄ちゃんというのは???な気持ちもありましたが、でも春田くんが高良健吾というのはちょっと許しちゃうかも!笑
でも自分は映画は見ていないので感想は書けません、ごめんなさい!
瀬戸カンナと春田一恵は近所同士の幼馴染み。春田もモテモテ、カンナもモテモテ。
周りがいくら騒がしくなろうと、そんな二人には小さい頃からずっと一緒に過ごしてきたという暗黙の絆があった。
急に年頃になったからと言って別に何も変わらない。
カンナはずっとそう思っていた。
キスをしても、ケンカっぽくなっても、春田はずっと春田だし。
誰の上にも明日は必ず来るものだと信じていた。
そんな明日が…!!春田が…!!??
切ないですね、途中から出てくる禄(ろく)ちゃんバナシはかなり切なかった。
禄ちゃんと柿之内お姉ちゃんとのやり取りは切なかった。
マンガ読んで普通に泣きました。大の大人が。
映画でやらないで、是非連ドラとかでやって欲しかったですね。
カンナちゃんはずっとあの日から時が止まっていて、15歳のまま、その後の長い人生を生きていきます。
その永遠のような、白昼夢のような、長い月日の苦悩を2時間やそこらで表現できていたのか??って疑問です。
映画は分かりませんが、是非読んでみて欲しいお話です。
やっぱり春田くん格好良い!
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以上、長くなりすぎましたが、超・超・個人的なベスト10でした!
もうランクを付けるななんておこがましい話ですが、もうほぼ僅差です。
選べません。すべて素敵すぎます。
どれが何より上か下かなんて決められません。決める必要もない!!今さら…(笑)
残りの差は、その登場人物がいかに格好いいか、自分が気に入ったか、ただもうそれだけです。
どれも楽しすぎ、魅力的過ぎです。
読んでない女子は勿体ないときを過ごしているよ、と教えてあげたいんです。
是非、一度手に取ってみてください!絶対気に入るお話に出会えますよ!!!