雑学

なぜ日本の通貨単位「円」は「EN」ではなくて「YEN」と表記するの?由来は?

日本の通貨単位である「円」はローマ字表記すると「EN」ではなく「YEN」と書きます。
日本人の感覚では「EN」だけで十分「エン」と読めそうですが、なぜわざわざ「Y」を付けるのでしょうか。

「Y」を付ける理由は諸説あります。

調べてみると「Y」を付ける理由には諸説あり、どれが本当に正しいのかはわかりませんでした。
その説の一部をご紹介します。

発音の問題

英語の発音では「EN」は「エン」よりも「イン」に近いから。という説があります。
確かに「ENGLISH」は「エングリッシュ」ではなく、「イングリッシュ」と発音しますよね。
また、ペリーやハリスなど幕末に来日したアメリカ人は、江戸のことを「EDO」ではなく「YEDO」と書いていたそうです。
実際、横浜開港資料館で閲覧することができる資料の中に、ペリー日本遠征艦隊の一員であるモーリー海軍大尉が残した「Western shore of the Bay of Yedo(江戸湾西岸図)」というものがあります。この資料からも、当時江戸のことを「YEDO」と表記していたことが確認できます。

オランダ語との兼ね合いから

オランダ語との兼ね合いで「EN」を避けた、という説があります。
英語でいうところの「and」をオランダ語では「en」といいます。
この「en」はとても多用されることばですから、「en(and)」と「en(円)」が分からなくならないように、円を「YEN」にしたということです。