和服では男女ともに右前がきまりになっています。和服だけでなく空手着、柔道着、合気道衣など和服に似た襟があるものも右前が基本です。
しかし、なぜ右前にしなければいけないのでしょうか。
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そもそも右前とはどういう状態?
右前というのは左側の衿が上にくる状態です。
「右前なんだから右が前にくるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、「右」を「前(さき)」に身に着けるから右前なのです。
いつから右前に決まったの?
一説によれば、最初に右前に右前にしなければならないと定められたのは701年に発布された「大宝律令」だと言われています。(ただ、大宝律令は現存していないため、ある程度推測になるようですが。)
なぜ右前なの?
なぜ右前か?それは国を作るにあたって、当時の先進国たる「唐」の決まりをもとにしたからです。「大宝律令」も唐の律令をもとにしたといわれています。
左前にしてはいけないの?
現代では左前にすることは死装束の場合だけで、生きているうちに左前にすることはとても縁起の悪いことだといわれます。
あまり和服に対しての知識がないと、「右前」と言われたら右を上にしてしまうかもしれませんが、これは反対の左前になってしまいますので注意が必要です。
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